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2011年10月23日 (日)

落語の言語学「初天神」

 今朝のMXの「東京スカイ座 一朝一席」で「初天神」をやってました。マクラで「子供の遊び」を振るのですが、懲役ごっこの件で、「半端な懲役」という言葉が引っかかりました。着物の汚れない子が終身懲役で、もっこをかついだ労役のある子が軽い懲役だ、じゃあ終身懲役にしてもらいな、というクスグリです。

 その軽い懲役のことを「端(はした)懲役」というのだと覚えていたので、「半端」におやと思ったのです。ちょっと調べてみると、最近に限ったことでなく、すでに小三治がCDで「半端」という言葉を使っています。(もっとも再放送のあった「初天神」では子供の遊びではなく、落語会の裏方で会った名人たちを声色付きで語っているマクラでした)

 この子供のごっこ遊びのマクラは子供のでてくる噺ではよくつかわれていて、「真田小僧」で金馬・圓生・小さんがやっていますが、すべて「はした」を使っています。やはり世代が変わって言い換えられた言葉なんでしょうね。「雛鍔」で志ん朝は「半端」('77:東横落語会)と「はした」('81:落語名人会)両方を使っています。

 「はした金」とかも今は使わないのでしょうか。

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コメント

こんばんは(^^)

国語辞典で調べてみると、はした(端)も半端も同じような意味ですね。
でも、端の方は色々な言葉があり、はしたいろ【端色】はしたがね【端金】
はしたぜに【端銭】はしため【端女】はしたもの【端物】はしたもの【端者】
はしたわらわ【端童】等かなりの言葉がありました。
端女が通じなくなったら、「道灌」も出来なくなりますね。(^^)
言い替えなくて良い言葉はそのまま使って欲しいです。それによって、昔の雰囲気が少しでも観客に伝われば良いと思うのですが・・・

投稿: hajime | 2011年10月23日 (日) 19時21分

hajimeさんこんばんは。
>言い換えなくても
そうですね。わかりやすさと雰囲気と落語家の方々は苦労しているところだと思います。工夫になることもあれば違和感になることもあるもろ刃の剣ですね。

投稿: snob | 2011年10月24日 (月) 05時06分

図書館から借りた故桂文朝師匠の真田小僧のCDの解説に、小遣いをせびるシーンで文朝師が「お金をおくれ」と言うところは、先代金馬師匠を踏襲して「おあしをおくれ」としてほしかったと書かれていました。

金馬師の演じる子どもが印象的なので、なおさらそう感じるのでしょうね。
確かに今では「おあし」は余り使わない言葉ですが、意味の察しは充分つくのでそのままで良いかなと感じます。

因みに手元に有った先代小さん師匠の録音ではお金ともおあしとも言わずに「子どもが親に貰うと言えば分かるでしょう?」としていました。(記憶で書いているので、言い回しは違うかも。)
また、「お小遣いおくれ」とやっている噺家もいたような…。

投稿: nam | 2011年10月28日 (金) 12時48分

 namさんこんばんは。あとで考えをまとめようと思っているのですが、自分が落語を聞くときは単に「面白い話を聞きたい」のではないと思うのですよ。TVのお笑い芸人のネタを聞いても面白いと思いますが、CDを買って繰り返し聞く気にはなりません。

 そのなんだかわからない求めているものの中に「古い言葉」もはいっているときがあるようなんです。

投稿: snob | 2011年10月28日 (金) 17時37分

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