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2011年11月 3日 (木)

三木助歳時記

 豊島区駒込図書館にいったときに棚のあいだをうろうろしていたら、「三木助歳時記」があったので、机に持ち出して読みふけりました。三木助とべったりだった安藤鶴夫の小説です。三木助の臨終直前のシーンから、若いころの無頼時代、夫人との出会いなどとすすみ、死のシーンに戻る前に作者が亡くなって未完となったものです。

 アンツルをもじったコンカメが登場して、やはり二人で「芝浜」のマクラに白魚の話題を入れたり、空の色の表現の工夫シーンも描かれていました。小説とはいえ、片方の当事者の記述ですからだいたいそんなところでしょう。それが基本で、以前とりあげた興津要が助言して芭蕉の俳句を含むバージョンが唯一音源として残されたわけですね。

 帰宅してあらためて彼の「芝浜」を聞いてしまいました。音源としては「NHK落語名人選」他のものは、マクラにカットがあり、コロムビア盤はピッチがかなり早い。やはり新しい「全集」のものが聞きやすいですが、発売から11カ月たった今も、まだ文京区しか持っていません。20人待ちですから、40週かかります。

 河出文庫から出ていますが、多くの図書館にあるのは埼玉福祉会発行の大活字本(上・中・下)で、この図書館のもそうでした。まだちょっと読みにくいかな。

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コメント

三木助師匠の「芝浜」はマクラがカットされている音源は聴いた事があります。
以前NHK「名人寄席」で放送された時はそのNHKのCDとは違う音源でした。
当時はそこまで気に留めなかったので、よく覚えて無い自分が悔しです。

私はCD等借りても録音してすぐに返して仕舞います。次の方が待ってると思うと、なんか落ち着かなくて・・・(^^)
貧乏性ですね。

「三木助歳時記」・・・面白そうですね。

投稿: hajime | 2011年11月 5日 (土) 10時22分

 「芝浜」は何度も演じているはずで、もっと音源があってもよいのですが、1音源しか残っていません。時間や銚子などいろいろな条件で聞いてみたいですが、「消える芸」の残念なところです。現在の落語家は、女房を懐妊させたり子供ができたり再起後の幸せをより強調していますが、三木助くらいの描き方が好みです。

 「歳時記」は親交のあった直木賞作家の作品ですから質は確かです。未完であることが惜しいです。でも、大きい活字というのは、わりと読みづらいものですね。

投稿: snob | 2011年11月 5日 (土) 11時07分

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