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2011年12月

2011年12月30日 (金)

落語の言語学「時そば」

 先日のテレビで鯉昇の時そばをみました。

 もともとこの噺のサゲは一人目が「九つどき」、二人目が「四つどき」に蕎麦代を払うところからきているわけです。四つどきの次に九つになるという不定時法の性質を知らなくても、「ああふさわしくない時に蕎麦屋に行ったんだ」とはわかるわけですからそこのところは神経質になる必要はないでしょう。現に私もその二つの時の関係は調べるまで知りませんでしたし。
 しかし、時刻を「ひとつ・ふたつ…」で数えることは知らなければサゲが成り立ちません。サゲ以外に演出で噺をおもしろくすることはいろいろできます。もともと最初のそばと二度目のそばのギャップが笑わせどころの一つです。喬太郎はマクラのコロッケ蕎麦の小噺で教室の中学生も爆笑させました。鯉昇も二人目がそばを食べて苦しむ顔や悶え、そばをすする音のジングルベルでウケてました。

 こないだ水戸黄門が最終回を迎えましたが、時代劇が激減した今はこの時の刻み方はどこまで継承されていくのか。せっかくの質のいいサゲがもったいないところです。マクラで仕込んでおくのも一計です。

 鯉昇の提案には驚かされました。「今、何どきだい?」と聞くのではなく「蕎麦屋さん娘はいくつだい?」と聞いたのです。年齢なら「九つ」や「四つ」と答えるのも自然でしょう。変えてほしくない!と思ったのは、まだ知っているから。私には受け入れられませんが、古典落語の継承にはこういう試みがいくつも行われるのでしょう。

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2011年12月28日 (水)

~新宿 そして幕末太陽伝

 朝早くと思いましたが、まだ御用納め前、通勤時間帯は避けなければなりません。田端で自転車をおろして本駒込図書館に返却。文京区図書館にはずいぶんお世話になりましたが、いったん完了です。次いで日暮里図書館、ここは日曜までの期限を過ぎてしまいました。

 今日は早めに動きました。根岸・浅草を通って厩橋を渡り両国、緑図書館で予定は終わりです。先日忠臣蔵の浮世絵などの資料があったスペースは来春の相撲と浮世絵展の準備をしていました。

 両国橋を渡りきったところで、まっすぐ九段に向かうのをやめて右に折れました。浅草橋です。柳橋は何度か通ったことがありますが、浅草橋は初めてでした。かつてはここに浅草見附があって江戸の内と外を区切ったはずです。

 アメ横でキットカットを探そうかと軽い気持ちで考えたのですが間違いでした。年の瀬のアメ横は自転車を持って入れるものではありません。手前でハムカツを買って湯島・小石川方面に移動しました。飯田橋で外堀通りに入り、新見附・四谷見附と江戸城域の外側を回った形です。新宿通りに入ると終点はすぐでした。およそ23㎞、体があたたかくなりました。朝出るときに庭の池の氷が張っていたので厚着したせいかもしれません。

 30年ぶりくらいのテアトル新宿です。以前教えていただいたデジタルリマスター「幕末太陽伝」を見に行ったのです。「居残り佐平次」「品川心中」「三枚起請」など様々な落語を取り込んでいっぺんにまとめ上げた映画です。はるか昔DVDで日本映画として最初のほうに出たとき買おうかと迷った覚えがあります。その頃は洋画と比べて高価でした。
 上映時間を30分ほど過ぎたので、チケットを買ったうえでやはり高校時代よく来た紀伊國屋書店で時間をつぶしました。洋書の絵本で授業に使えそうなものをさがしました。出がけにふと見ると時代小説のコーナーに本があふれています。この世界まではじめちゃうとたいへんそうです。「木枯らし紋次郎」でとめておきましょう。

 10分前に映画館に戻りました。壁は塗り替えてあるのでしょうけど昔と変わらないのか、全く記憶がありません。座席はシネコンと違い傾斜が緩やかで前の人の頭が心配でした。そういえば学生のときは常に最前列の席で見たことを思い出しました。

 映画はストーリーがあるようでないようで。いろいろな落語のシーンが断片的につながっています。つなげているのでそれぞれのサゲの部分は弱く見えるところもありました。その世界の再現度はすごかったです。品川宿のセットも土蔵相模もすごい。そして出演者の演技もすごい。リマスターを見てよかったです。

Theatre

Bakumatsu

 時間が夕刻になりました。帰宅時間にあたってしまい、いったん上野に回って帰宅しました。

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モスバーガーでキットカット

 東芝のノートPCは、ハードの故障ではなくソフトに原因があるとの結論で、そのほうが大変です。送り返されて、昨日の朝一番で到着してリカバリのスタート。夜中までかかって環境を復旧しました。他にブルーレイレコーダーのデータ退避にも時間を取られましたが、足りなくなってディスクを買いに出たときにモスバーガーによってコラボ「キットカット」を買いました。久しぶりに2個入りのパッケージだったのでした。

 こないだ、キットカット「復活」総選挙も終わってオレンジが再発売になることが決まりましたが、ネットの先行販売では10箱セットなので一般発売待ちです。オレンジは10年ぶりの発売と謳っていますが、セブンイレブン限定で数年前に売っていましたから、私はアーモンドを推したのですが。

 Mos_kitkat

 あと12月に発売になった2種類が近所に見つかりません。東京で探してみましょう。レギュラーサイズのほうが望ましいのですけれど。


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2011年12月25日 (日)

東京落語会名演集(NHK)

 NHKの東京落語会600回記念のCDセットです。2009年発売の14枚組で、「初期の東京落語会名人選」の志ん生・金馬から、円歌(2)・可楽・三木助・柳橋…このへんはNHK落語名人選と同じ音源を再録しています。圓歌・木久扇・圓蔵・金馬(4)・小三治ときて、「600回記念公演より」で当時の両会長の歌丸・馬風で締めています。

 その中で、5巻の小さん「粗忽の使者」・「うどん屋」、7巻 馬生「妾馬」・正蔵「双蝶々雪の子別れ」、13巻 小三治「船徳」が独自音源です。

 このセット14巻を持っているのは、埼玉県立と新座市の2カ所だけです。

Photo

 CDを借りるために探したり、ここの記事を書くのに確認するのに図書館の横断検索を利用していますが、東京都の横断検索がデザイン・機能を一新しました。残念ながら以前できていた「視聴覚」のくくりで検索ができなくなってしまい、書籍とまぜこぜになってしまうようになり、使いづらくなりました。


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2011年12月24日 (土)

落語ファン倶楽部(白夜社)

 タイトルからしてご通家にはご存じのところなのでしょうが、知りませんでした。なにかの拍子に存在を知り、図書館に見つけました。すべてではないようですが、CDが付録につくことが多く、近刊では「柳家のすべて」と題して対談やエッセイをまとめて付録のCDには市馬の「大工調べ」が収録されています。

 私が借りたのは、Vol.3「そうだ志ん朝を聞こう」、Vol.6「大ネタ十八番勝負」、Vol.7「圓生てへっ!」の3冊でした。Vol.3・Vol.7は論評が主でしたがエピソードもいくつかありました。ただしVol.7の圓生ディスコグラフィは全く網羅されておらず、同じ音源が3カ所に記録されているものでした。でもまだ聞いたことのないCDでしたので、念のため該当盤を借りてみたのですが、結局すべて同じで落胆しました。やはりリファレンスとして「落語はろー」のHPに勝るものはない。

 Vol.6・Vol.7の付録CDもお目当てでした。Vol.6には「古今亭志ん朝真打披露口上」とお披露目興業での「明烏(冒頭のみ)」が収録されています。正蔵が司会をして文楽・馬生が口上を述べたもの。「明烏は」やはり二つ目から上がったばかりとは思えませんでしたが、ずいぶんゆっくりとしたスピードで演じています。他に「ざこば真打披露口上」も入っていました。
 Vol.7には圓生のラジオ対談「妻を語る夫を語る」がとりあえず一度だけ聞いてみたかったのです。自分で購入してまで聞くものではありませんから図書館がなければ耳にする機会はなかったでしょう。他に「郭巨の釜堀」が収められているのですが、これは圓生百席「夏の医者」からの引用です。
 本誌の方はもうこの二人のエピソードで新しいものは出るはずもないので。またいろいろな落語家のエッセイはみな自分の芸の解説になるのは仕方ないですね。

 その中で鳳楽が直に聞いた圓生・志ん朝の「小言幸兵衛」の話。以前どこで読んだか記憶が定かでないのですが、志ん朝の「幸兵衛」を圓生が咎めたということがあったような気がします(後日ソースを確認します)。そのため、次の鳳楽の談が記憶に残りました。圓生が志ん朝の「小言」聞いた後、直に家に呼んで稽古をつけ、さらに次の機会に高座を聞いて、「お前さんがあんなにうまくなっちゃったら、あたくしはもう「幸兵衛」はできませんよ」と志ん朝の上達をほめたというのものです。

 例によって、収蔵館。東京都立・足立区・葛飾区・北区・品川区・杉並区・世田谷区・中野区・練馬区・八王子市・町田市に3冊のどれかがあります。3冊ともあるのは豊島区・目黒区・武蔵野市ですが豊島区の物にはCDがついていません。私は北区と文京区で借りました。
 他区から借りるときは都立が優先されると思いますが、CDの有無を確認したほうがよいでしょう。埼玉県では春日部市に3冊・さいたま市に一部、千葉県では印西市に3冊・千葉市・横芝光町・野田市・浦安市に一部、これも書籍ですから他市から請求も可能だと思います。

 Fan_ensho

追記:ソースが分かりました。京須偕充「志ん朝の走馬灯」(ちくま文庫)でした。概略は、

 古今亭の「搗屋幸兵衛」に加えて「小言」を圓生に教わりたかったが、都合がつかず弟子の圓弥から習うように言われた。後日「小言」の高座を聞いた圓生は、「あたくしの『小言幸兵衛』をやっていましたね。やってもいいが一言その旨を言っていただきたかった」ととがめた。事情を失念していたのだ。説明すると圓生は詫びていろいろアドバイスをくれた。

 というものです。
 鳳楽の話と時期がとても近いのでしょう。

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2011年12月23日 (金)

PCの品質

 2週間前に買った東芝のノートパソコン、昨日初めてブルーレイドライブを使ってみました。ソフトインストールのためにDVDは読ませたことはあったのですが、修理する東芝レコーダーのHDからディスクに退避させたものを読ませてみたら再生しないのです。市販のブルーレイ映画も、DVD映画も再生しません。東芝のプレインストールソフトが悪いのか、ハードドライブが悪いのか。サポートに連絡して修理してもらうことになり、今日日通が取りに来ました。

 同じ日通が2日目には息子のソニーノートPCを取りに来ました。今日ソニーサポートから連絡が入り、ハードディスクにエラーがあるので交換ということでした。幸い保証期間です。

 東芝ノートはハードの故障ならいいのですが、ソフト環境の問題だとリカバリになります。そうするとまたアドビに連絡してライセンスを取りなおさなければ…

 ま、それは大した問題ではありません。すると8か月前に買ったソニーデスクトップがおかしい。たった今気づきました。一体型なのでディスプレイをオフにするスイッチがあるのですが、そのスイッチの周辺を触っても反応するのです。明日サポートに問い合わせてみます。静電気か何かの影響ならいいのですが。

 それにしても今年のこの故障ラッシュはどうしたことでしょう。特に新品のトラブル、日本の製品の信頼性が低下したのでしょうか。部品が海外調達(組立も海外だったり)だからなのでしょうか。

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週刊「江戸」完結

 今週、101号で完結しました。デアゴスティーニのパートワークシリーズは付録がメインのときもあり、図書館への収蔵がわずかで、「江戸」はどこにもありません。後知恵ですがこのシリーズなら付録がないのでリクエストが可能だったかもしれません。
 あふれているのでもう本は買わないようにしていましたが、第一号の様子を見てカラーの絵・図が多いことと多面的に江戸時代に切り込んでいることを期待して昨年から購読したのです。数年前の「落語百選」、はるか昔の「The Movie」以来3度目です。

 第1号のみ書店で買い、あとは特典の広重「名所江戸百景」に惹かれて定期購読をしました。落語については初代三笑亭可楽と三遊亭圓朝が数行取り上げられました。また「寄席で落語を楽しむ」と題した4ページの解説がありました。「江戸時代」という大きなくくりの中なので常識的な内容だけでした。他の多くの分野は初めて知ることがたくさんあり毎回楽しみに読み続けられました。

 巻末に述べられているように、「現代は江戸から地続きである」のが実感されました。

Weekly_edo


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2011年12月22日 (木)

昭和の名人完結編(小学館)

 本シリーズは日野市にしかなかったと以前書きましたが、のちに豊島区が入れてくれ、そちらで借りました。これは書籍で登録されるものなので、たいていリクエストが可能なのです。もちろん購入してくれるかどうかはその区次第です。私もだめもとで豊島区にリクエストしてみましたが、同じころ数人からリクエストが入っていたようです。

 現在はまだ刊行中(あと3冊)ですが、私の求める昭和の名人たちは完了しました。志ん生・三木助・正蔵・可楽は既存音源だけ、志ん朝も先の東横と同じものです。以下が新音源やノーカット音源になります。

4 小さん:「石返し」
6 圓生:「文七元結」ノーカット
8 馬生:「ざる屋」
9 文楽:「心眼」
16金馬:「茶の湯」

 日野市でも豊島区でも貸出し中の冊子はありますが、待ちはほとんどないようなので2週間あれば借りられるでしょう。もちろん、書籍なので他区の図書館からもOKです。

Showakan


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2011年12月21日 (水)

使える映像 「シリーズ世界遺産100」

 小学生には、幅広く単語を教えています。別に覚える必要はないけれど、将来再びその単語に出会ったときに記憶がよみがえればいいなと。とっつきやすい果物・野菜、乗り物、動物、身近な用具と生活では使うけれど中学校では習わないものを練習します。動物に関しては子供が興味を持ちやすいので、身近なものから離れて珍獣も扱います。ときどき子供が見たことも聞いたこともない動物も出します。そんなとき What is this? と質問させるのです。

 答えて説明するとき、動物の映像がほしいことがあります。映像一般にいえることですが、長くてはいけません。飽きます。2,3分、長くても6,7分が望ましいところです。先日 gnu を出しました。説明の映像で選んだのがNHKの世界遺産の5分番組です。セレンゲティ国立公園の映像が全編ヌーの大移動で占められます。子供たちも見入っていました。この番組は5分なのでちょうどよかったです。これがTBS「世界遺産」だと授業の資料には長すぎる。

 もともとこの番組は数年前、学校の教科書で世界遺産を扱ったときに用意したものです。当時はアナログだったので加工・移動が容易でした。イグアスの滝・エンジェルフォール・ティカルの映像を小さな映像にしてPCで再生しました。Totalの教科書です。いまは違う会社なので、動物に利用したのです。でも将来の教科書でまた別の世界遺産が取り上げられる可能性はありますから、今放送されている「シリーズ世界遺産100」を録りつづけています。
 でもダビング10になって加工ができないんですよね。

 Gnu


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2011年12月20日 (火)

一週間のテレビ

 日曜に遊んでしまい、そのツケで塾の準備が大変でした。解説してドリルなら楽なのでしょうが、その路線にはいけません。何とか会話して楽しませようと苦心しています。2日間、徹夜状態になってしまい、ふらふらです。
 よわりめにたたりめで、デスクトップ・ノートPCに続き、プロジェクタまで故障してしまい、急いでヨドバシに行って安いのを買ってきました。また痛い出費です。今年は何かある年だったのかなあ。

 Did you で会話して楽しむのが思ったより簡単にできたので記しておきます。テレビ番組表を1週間分(7枚)用意して、一人に一枚配ります。一つ番組を選んで Did you watch xxxxx? と質問をします。 Yes, I did. の答えが返ってくれば1ポイントという単純なルールです。一人1問ずつ質問したら、番組表をローテーションします。これだけで、あいつはこれを見ているだろうという推測が入って、質問する動機づけができ、楽しく会話できました。

 一通り終わったら質問と答えをノートに記録させます。短時間で終わるこの活動を3回にわたって繰り返し、ようやくスペルミスもなく書けるようになってきました。 Did you watch ? ができるようになったからといって、過去の質問が何でもできるようになったわけではないのですけどね。

 いまはテレビ番組表を作るのも楽です。WEB上の番組表を、生徒の見ているだろう時間:7時から10時までキャプチャすればいいのです。ただしうっかりキャプチャを忘れてしまうと過去の番組表はどこを探しても得られません。まえもって使うと予想する日の番組表を先に手に入れておかなければなりません。

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2011年12月19日 (月)

自転車で道灌山

 いつもいつも「行こうと思いながら」といいつつ何かと言い訳していましたが、体を動かしたくもあり、今週は重い自転車をかついで電車に乗りました。どこへ移動するのも楽です。上中里駅からいつもどおり3区の図書館を廻り、荒川区日暮里図書館へ向かいました。西日暮里駅下のガードをくぐる、その前にふと思い立って開成高校の方にひぐらし坂を登りました。ガードをくぐる道は切通しで、道灌山自体を分断していますが、「重ね地図」で見ると開成高校グラウンド付近が頂点だったようです。反対側の西日暮里公園にはいきませんでした。
 ひぐらし坂は急で息が切れました。たどり着いたグラウンド前の崖から眺めると、今はスカイツリーが浅草方面の目印です。少し視線を左にずらせば、夜は吉原の明かりがはっきり見通せたことでしょう。
 ですが、今はビル群。眼下の音無川が流れていたと思しきところは鉄道です。山手・京浜東北・新幹線・高崎・宇都宮・常磐・京成が、そして舎人ライナーがビル陰に行きかいます。それはそれでおもしろいのですが。

Dokanyama

 日暮里図書館まででは大した運動にはなりませんでした。もっと計画を立ててこなきゃダメですね。ここで先に紹介した「江戸の醜聞愚行」の永井義男さんの本を見つけて読みふけり、結局あとは上野駅まで移動しただけでした。

 永井さんの本は「江戸の密通」というもので、WEBコラム「醜聞愚行」と同じタッチで描かれていてついその場で最後まで読んでしまいました。落語関連では例の白子屋事件のネタになった記録についても詳しく書かれていました。


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2011年12月17日 (土)

遅れて忠臣蔵

 時として予想しなかったことで時間を取られてしまいます。今日は機械のメンテが入ったおかげで、いくつも図書館を回らずに帰ってきました。ちなみに東芝のブルーレイレコーダーの修理を頼んだのですが、自宅に出張修理してくれるというのは驚きました。保証期間ギリギリなので無料です。ありがたい…のですがHDDとマザーボードを交換するというので、新たにデータの移行の問題が起きたのでいったんひきとってもらいました。

 さて今日は墨田区緑図書館だけをたずねました。すると先週は気づかなかったのですが「忠臣蔵資料展」というコーナーがありました。関連書籍や浮世絵・映画のポスター・マンガなどが展示してあります。なかで元禄期の江戸の地図(復刻)が目を引きました。「江戸明治東京重ね地図」の安政の江戸とは大きく違います。隅田川も角田川という表記だったり、略図にはアサクサガワと書いてあったりするのが興味をひきました。
 忠臣蔵と関わりの大きい落語の資料はありませんでした。

 浮世絵もいろいろあるなかで歌川芳員(よしやす)の「誠忠義士討入姓名(せいちゅうぎしうちいりせいめい)」に惹かれました。安政の絵で実証的な絵ではありませんが、討ち入りの時の吉良邸を俯瞰しているので、周辺の街並みが描かれているからです。事件後すぐ吉良邸は町地(本所松坂町)になっていて、その様子は絵師の想像だとは思いますが、少なくとも江戸の建物を反映してるはずです。(港区のサイトで見ることができます)

 Chusingura

 吉良邸あとはこの図書館からそう遠くではありません。この展示コーナー開設は25日までだそうです。

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2011年12月15日 (木)

拾った財布は

 「芝浜」で勝五郎が拾った財布とネコババせずに、女房がお上に届けてのちに払い下げられます。この噺の根幹にかかわる仕組みは現代の落し物の持ち主が現れずに拾い主のところに戻ってくるのと同じです。今は3カ月で下げられるのですね。

 芝浜は幕末から明治に活躍した圓朝が作った三題噺といわれているわけですから、このシステムはその当時から確立されていなければなりません。これまでその解説に巡り合ったことがなかったので、ググって見つけた本を借りました。「大江戸世相夜話」(藤田覚・中公新書)です。東大教授が江戸研究の際に見つけた論文にまでは至らない資料をまとめた本ということです。

 そのものズバリ「拾った金は誰のものか」という章で、いきなり「芝浜」を例に出してあらすじを語っています。地位のある研究者でも江戸と落語は切り離せないものがあるのだなあと感じました。それまでの章でもたびたび落語が例に引かれています。
 さて、拾得物の処理はきちんと法令で決まっていたそうです。抜き書きしますと、「御定書百箇条」に「拾った者はその近くに立札を立てて拾得物を知らせる→落とし主が現れたら返す→現れなければ奉行所→奉行所が公開→6か月経て落とし主がなければ拾い主に」と規定されていたそうです。「落とし主が分かったら半額謝礼」というように高額が課せられて落としたという責任を問うようになっているとのこと。

 届けられたお役人が権力をカサに取り上げてしまっても泣き寝入りだろうに、とも思っていましたがけっこうきちんとしていたようです。

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2011年12月14日 (水)

花は志ん朝

 たまたま時間つぶしに近隣の図書館に寄りました。「花は志ん朝」(大友浩・河出文庫)を手に取って読みました。芸談・芸の苦心を読むのが好きなのですが、この本は評伝でした。近くに過ごした人ならではのエピソード紹介があってよかったのですが評論寄りの部分もあります。わたしは評論を読むのが好きじゃないのです。この本は買わないでしょう。

 別に高尚な人間ではないので、ゴシップは嫌いじゃないです。それもどの芸人とどの芸人がどう関わったかというのを知るのが楽しい。先日、文化放送「天下たい平」でゲストの好楽の話を放送していました。時間いっぱいしゃべり続けで落語一席を放送しませんでした。話の中で、正蔵がどれだけ好きで弟子になったか、のちの師匠となった圓楽が自分の師匠、圓生の「中村仲蔵」ではなく正蔵のそれを継承し、圓生から「誰の弟子だ」と嫌味を言われたというのには耳をそばだてました。

 話がそれました。「花は志ん朝」で気になったのは「船徳」のなかの「舫う」という言葉がわかってもらえないのではないかと、そのあとに「船をつないで」とあえて言い換えたという点でした。落語の中の古くなった言葉をどうするかは落語家にとって大問題だろうし、噺が昔のままではいられない原因ですから、今度ほかの人がどうしているか調査してみましょう。

Hanashicho


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2011年12月13日 (火)

志ん朝十三夜から「寝床」

 一週間かかりました。急いで聞き終わらせて志ん朝十三夜を週末に返してきました。現在の時点で54人待ちに増えています。1年くらいかかるでしょう。ちなみに文京区では東横落語会は107人待ち、初出しもいまだに62人待ちです。

 志ん生の「寝床」といえば、普通のサゲのほかに「番頭が今ドイツにいる」がサゲで切るのが有名です。志ん朝は志ん朝復活のなかに普通のサゲを残していましたが、今回「番頭が共産党に入った」という高座を収録してありました。
 実は以前に「志ん生全集」で調べ物をしたとき、編者のひとり川戸貞吉が「志ん朝ので共産党のサゲを聞いた」と解説に記録してあります。よっぽど珍しい高座なんだろう、と思っていました。というのもその前にもう一つ、同じサゲの音源に出会っていて、これを川戸さんも聞いたのかと合点していたのです。今回また同じサゲがあるのですから、けっこうよくかけたやり方なのかもしれません。

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2011年12月12日 (月)

Kバス

 冬とはいえ天気も良く、すっかり自転車で出かけるつもりでしたが、昨日になってXPノートパソコンが完全に動かなくなってしまったので、アキバへでもいってこようかと思いました。さすがに箱を持ち帰るとなると自転車は無理です。

 いつものように田端駅で降りて文京区本駒込図書館・北区田端図書館の次に豊島区駒込図書館に移動するのにのんびり歩くのをやめて、久しぶりに北区コミュニティーバス・Kバスに乗りました。この3つの図書館をめぐるのにちょうどいいバスなのです。反対向きに大回りなので時間はあまり変わらなかったかもしれません。
 財布から100円玉を出して払いましたが、何度も乗る人はスイカなどの方がよさそうです。

Kbus

 そして山手線でアキバに移動しました。この時期厳しい出費ですが、リブレット70以来久しぶりの東芝ノートにしました。昔から考えると安くはなっているのですが、規格のマザーボードをつかっているためかどのメーカーのノートも同じ大きさなのですね。


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2011年12月10日 (土)

スカイツリー2基目

 発売からしばらくして、スカイツリーの模型をもう一台買いました。ウチの塾の子たちに比較級を教えるのはまだ先ですが、ロングセラーになるとは限らないので今のうちに。
 今度のは宝島社から出たものです。模型自体はバンダイと比べるとチャチなのですが、「東京スカイツリー&TOKYO”背比べ”立体マップ」というもので、高層建築ペーペークラフトがついているのです。東京タワー・都庁・京王プラザホテル・霞が関ビル・サンシャイン60が同縮尺で、比べっこをするにはこんな都合の良いものはありません。自分で作る必要がなくなりました。これでバンダイのスカイツリーは教材の位置から離れそうです。難点はウチの子たちは東京の建物に詳しくないことです。名前を言ってもわからないかもしれません。条件がよければ生徒の学校から新宿は見えるのですけどね。

 マップの上に建物の模型を置いて楽しむには学校の教室は適当ではありません。こぢんまりと子供たちのテーブルに置いてああだこうだできるでしょう。

Skytree_map_2


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2011年12月 9日 (金)

熈代勝覧2冊

 以前に紹介していただいた「熈代勝覧」の本を二冊借りました。一方は「『熈代勝覧』の日本橋~活気にあふれた江戸の町」(2006年:小学館)、もう一方は「大江戸日本橋絵巻~『熈代勝覧』の世界」(2003年:講談社)です。こういった江戸に関する本は都内の図書館には充実しています。それでもこれは貸し出し中のことも多く、ふたつの区から借り出しました。

 どちらも判型はほとんど同じで、熈代勝覧全図を見開きで20数ページにわたり掲載しています。違いは小学館版が日本橋の通りをある程度で区切ってカラー拡大図で解説を加えていること・講談社版が全図連続のあとにモノクロで解説を加えていること。絵の内容の解説についてはそれほど違ったことを書けるはずもありませんが、講談社版の方がいろいろな資料からの説明が詳しいでしょうか。どちらも偉い先生方の著作ですが、研究などの難しい話はほとんどありません。
 ただし値段は小学館版がソフトカバーで1900円、講談社がハードカバーで3000円とかなり違います。

 絵はいくつかのHPで見るように精密でとても興味深いものです。落語好きにとっては、「火事息子」の蔵の折れ釘・「茶の湯」でお師匠さんが持って帰れといったように、机をかついでいる子供・「たがや」にでてくるような笠をかぶって馬で橋を渡る武士など、落語の登場人物が姿を見せてくれるのがなんともうれしいものです。

小学館版

講談社版


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2011年12月 8日 (木)

十三夜から「井戸の茶碗」

 後に待ってる人が44人に増えました。
 こりゃ早く返さなくちゃと思ってもやることも多く、志ん朝十三夜はぽちぽちと聞いています。最初に入っているのは「井戸の茶碗」。この噺、大好きです。清兵衛さんが右往左往する姿もおもしろいし、売卜・素読のクスグリも楽しい。サゲも上等の部類だと思っています。何回聞いても気持ちよくなります。

 これや「文七元結」みたいな、正直(?)なひとたちが幸せになっていくのがうれしいのです。こんなトントン拍子にいいことが起こるなんて絵空事だとわかっても。でも「ラーメン屋」みたいな設定だと身をよじるくらい白々しく感じてしまうのはどこかに大きな違いがあるのでしょう。

 WEB上で巡回するHPやブログで決まって巡回するところの一つに、永井義男さんという作家さんが記事を連載しているところがあります。「電脳くろにか」という雑誌風HPの中のコラム、「江戸の醜聞愚行」です。
 耳袋や藤岡屋日記などからピックアップして紹介してくれるものです。落語のネタになったと思うような話もけっこうあります。そんな中、最近の記事で第285話「夜鷹を妻に」という話が「井戸の茶碗」に似通ったところがあって、気分良くなりました。江戸時代の悲惨な社会実態の指摘には、「柳田格之進」で娘が自ら身を売ってしまう設定もあながち無理ではないのかなと思います。

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2011年12月 7日 (水)

ジャンプでwhose

 英語の所有格で'sを使う、なんてことは学校の授業では1回触れておわりです。でも塾で面と向かって確認するとしつもんしてとっさに~'sで答えられないことが多いです。頭で分かったことでも、身にはつくわけではないことの証左です。

 今回は息子の読み終えた少年ジャンプを一冊もらって、中学生の分かりそうな(アニメにもなっている)話を切り取っておきました。一人の生徒に数ページ与えて、Whoseの質問を作らせました。登場人物の持ち物を切り取って、誰のものか尋ねあうの活動です。準備にかかる手間から考えてどうかと危ぶんでいましたが、期待以上に盛り上がりました。
 ただ、一編のマンガの中に「誰のものかわかるもの」はなかなか描かれていません。体の一部でもよいと声をかけると、一人が「こち亀」の両さんのマユを使おうと切り抜きました。で、しばらく悩んで、「英語で何というか」聞いてきました。マユなんて英語は中学校では習いません。しかし、こういうときのためにずっと以前に体の各部の名称を遊びながら練習したのです。"You know that word."と促すと思い出しました。
 答えるときに"~'s"を間違える子はいなくなりました。


Rs_eyebrow

 今回は期末試験後の答案回収がありましたが、前回60点だった子が90点をとってきたのは大きな励みになりました。

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2011年12月 6日 (火)

小さん・馬生他 傑作小ばなし特選集(ビクター)

 タイトルは傑作小噺55話とも。これもスーパー落語1500の1枚だったんですね。図書館じゃあ紙の帯はついていないのでわかりませんでした。しかもAmazonで現役で売られているという。まだメーカー在庫があるということでしょうか?スーパー落語1500ではあと1枚米朝のものが在庫有りとでますね。

 タイトルの通り、小噺のオンパレードです。小さんの小噺1・柳朝の小噺・馬生の小噺・文治の小噺・馬の助の小噺・小さんの小噺2という構成。小噺と言っても艶笑小噺がほとんどです。
 小さんが17編、柳朝6編、馬生3編、文治7編、馬の助7編、また小さん15編と艶っぽい小噺が続きます。寄席で演じるのははばかられるのでしょう。スタジオ録音です。

 北区・文京区・江東区・葛飾区・墨田区・八王子市・大田区・中央区・昭島市・杉並区・練馬区、春日部市・久喜市・三郷市・毛呂山町・鳩山町・草加市・蕨市・桶川市、鴨川市・市原市に。

 Kobanashi55


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2011年12月 5日 (月)

小さん CD落語特選(ビクター)

 長く現役を続けた小さんですが、ビクターからは十八番集をだしたきりです。Corezo Twinはそこからの抜粋ですし、1500シリーズもビクター落語シリーズにも小さん音源がありません。

 しかし、CDとしてはもっと古い製品でに高座を1点残していました。
 CD落語特選 柳家小さん(一)・(二)です。「うどん屋・粗忽長屋・提灯屋」「かぼちゃ屋・猫久」も十八番集と同じ音源ですが、(二)の「言訳座頭」だけが他で製品化されずに残りました。この題目自体も市販音源としては他に一つあるだけですね。
 なお小さん(一)は落語特選4、(二)は落語特選11というシリーズとしての別の番号も振られています。

 これがあるのは、北区・葛飾区・府中市・国分寺市、川越市・春日部市(このタイトルでは検索できない)とわずかです。

Cdtokusen


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2011年12月 3日 (土)

志ん朝・小三治 星寄席(ビクター)

 10代のころはSFと映画に夢中でした。ちょうどSFは文庫本が全盛期を迎えるころで、映画は名画座専門でした。どちらも安かったのが役に立ちました。日本のSFにはよくあることですが、星新一のショートショートから入りました。そのころ落語はやはり文庫の「古典落語」を買っていたくらいで寄席には行けませんでした。名画座で学生料金ならわずかな金額で入れたものです。

 さて、好きなSFと落語ですが、それが合わさるとそれほどでもありません。しかも好きな志ん朝と小三治なのにです。レコードとカセットで発売された星寄席ですが、志ん朝が「戸棚の男」、小三治が「ネチタラ事件」と「四つに割って」を演じています。いや会話部分には演じている部分もありますが、新作落語とも違います。朗読です。
 だいたい予想はできていましたが、タイトルに「寄席」が入っているからと手を出したものです。まあ、珍品ですね。

 さすがに収蔵図書館は少なく、大田区・中野区・文京区・東村山市・多摩市・小平市と鴨川市・成田市にあるきりです。

Photo


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2011年12月 1日 (木)

志ん朝 十三夜(文化放送)がまもなく

 発売からちょうど2ヶ月。志ん朝十三夜の予約順番が回ってきました。今週末に受け取りに行きます。文京区が2セット買ってくれたのです。昨日の時点では後に5人の予約が入っていましたが、今日確認すると17人に。2ヶ月くらいの待ち時間ですが今後急速に増えていくことが予想されます。借りたらできるだけ早く聞いて返しますね。

Jusanya


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