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2011年12月24日 (土)

落語ファン倶楽部(白夜社)

 タイトルからしてご通家にはご存じのところなのでしょうが、知りませんでした。なにかの拍子に存在を知り、図書館に見つけました。すべてではないようですが、CDが付録につくことが多く、近刊では「柳家のすべて」と題して対談やエッセイをまとめて付録のCDには市馬の「大工調べ」が収録されています。

 私が借りたのは、Vol.3「そうだ志ん朝を聞こう」、Vol.6「大ネタ十八番勝負」、Vol.7「圓生てへっ!」の3冊でした。Vol.3・Vol.7は論評が主でしたがエピソードもいくつかありました。ただしVol.7の圓生ディスコグラフィは全く網羅されておらず、同じ音源が3カ所に記録されているものでした。でもまだ聞いたことのないCDでしたので、念のため該当盤を借りてみたのですが、結局すべて同じで落胆しました。やはりリファレンスとして「落語はろー」のHPに勝るものはない。

 Vol.6・Vol.7の付録CDもお目当てでした。Vol.6には「古今亭志ん朝真打披露口上」とお披露目興業での「明烏(冒頭のみ)」が収録されています。正蔵が司会をして文楽・馬生が口上を述べたもの。「明烏は」やはり二つ目から上がったばかりとは思えませんでしたが、ずいぶんゆっくりとしたスピードで演じています。他に「ざこば真打披露口上」も入っていました。
 Vol.7には圓生のラジオ対談「妻を語る夫を語る」がとりあえず一度だけ聞いてみたかったのです。自分で購入してまで聞くものではありませんから図書館がなければ耳にする機会はなかったでしょう。他に「郭巨の釜堀」が収められているのですが、これは圓生百席「夏の医者」からの引用です。
 本誌の方はもうこの二人のエピソードで新しいものは出るはずもないので。またいろいろな落語家のエッセイはみな自分の芸の解説になるのは仕方ないですね。

 その中で鳳楽が直に聞いた圓生・志ん朝の「小言幸兵衛」の話。以前どこで読んだか記憶が定かでないのですが、志ん朝の「幸兵衛」を圓生が咎めたということがあったような気がします(後日ソースを確認します)。そのため、次の鳳楽の談が記憶に残りました。圓生が志ん朝の「小言」聞いた後、直に家に呼んで稽古をつけ、さらに次の機会に高座を聞いて、「お前さんがあんなにうまくなっちゃったら、あたくしはもう「幸兵衛」はできませんよ」と志ん朝の上達をほめたというのものです。

 例によって、収蔵館。東京都立・足立区・葛飾区・北区・品川区・杉並区・世田谷区・中野区・練馬区・八王子市・町田市に3冊のどれかがあります。3冊ともあるのは豊島区・目黒区・武蔵野市ですが豊島区の物にはCDがついていません。私は北区と文京区で借りました。
 他区から借りるときは都立が優先されると思いますが、CDの有無を確認したほうがよいでしょう。埼玉県では春日部市に3冊・さいたま市に一部、千葉県では印西市に3冊・千葉市・横芝光町・野田市・浦安市に一部、これも書籍ですから他市から請求も可能だと思います。

 Fan_ensho

追記:ソースが分かりました。京須偕充「志ん朝の走馬灯」(ちくま文庫)でした。概略は、

 古今亭の「搗屋幸兵衛」に加えて「小言」を圓生に教わりたかったが、都合がつかず弟子の圓弥から習うように言われた。後日「小言」の高座を聞いた圓生は、「あたくしの『小言幸兵衛』をやっていましたね。やってもいいが一言その旨を言っていただきたかった」ととがめた。事情を失念していたのだ。説明すると圓生は詫びていろいろアドバイスをくれた。

 というものです。
 鳳楽の話と時期がとても近いのでしょう。

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