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2012年1月25日 (水)

落語の言語学「二十四孝」

 いやぁ恥ずかしい。テレビで見るまで知りませんでした。「真綿」って絹だったんですね。綿:コットンだと思っていました。「真綿で首を絞めるよう」はこれなんですね。
 だから言葉はわからなくなる。古い言葉のわからない若い人を笑えません。

 もう更新をやめてしまった、いーふろん亭で柳家の二つ目の人の「二十四孝」を聞いていてはっとしました。クスグリのなかに「天勝」と聞こえたのです。かすかな記憶がありすぐにググると、明治期の大人気女性奇術師、松旭斎天勝のことです。
 具体的には「この人はやまかつだ。手品師だね。なんだいそら。天勝の弟子でしょ、松旭斎。そうじゃねえよ、やまかつってな樵のこった」
 で、なぜ今頃「天勝」なんだろう。これを聞いてクスリとでも笑う人は皆無でしょう。「二十四孝」で扱ってる心学は江戸時代のものなので、明治の人じゃ噺の点景にもならず中途半端です。明治から大正にかけてはウケたのじゃないかと想像される程度。いま入れる意味がありません。
 二つ目さんですから、噺をさらってもらったそのままに演じているからとしか考えようがありません。昭和の名人たちの音源を探ってみました。志ん朝1点・金馬5点・圓生4点・小さん3点・正蔵1点、CDを残していますが、そのクスグリを使っているものはありません。

 一点だけCDになっていない小さんの放送音源に「天勝」を見つけました。結局、柳家の系統のクスグリだったわけです。「これはやまかつだ。へぇ天勝の弟子かい。そうじゃない、樵だな」
 その音源とは微妙な違いがあるので、小さん本人のものからとは限りませんが、柳家秘蔵のテープでも伝わっているのかなあ。なくなって当然のクスグリが平成の世に若い人にひょいと顔を出したということです。この人が成長していくうちに自分で消すはずです。

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コメント

松旭斎天勝さんは、昔、我が家の裏に別荘を持っていて、祖母とは家族同然の付き合いをしたそうです。
子供の頃に写真を見せて貰った事があります。
当時は道路が無いので、我が家の庭(菖蒲園)を抜けて別荘に出入りしていたそうです。
隣には当時の春日の部屋の別荘もあり、力士達と交流もあったそうです。
・・・その頃に生まれたかったなぁ~(^^)

そのくすぐりは私も聴いた記憶があります。その時もこの様な事を思い出した記憶があります。(^^)

投稿: hajime | 2012年1月26日 (木) 17時52分

えー!
さすが菖蒲園さん。天勝についてWiki以上のことは知らないのですが…、すごいですね。大成功した人だそうですから、今のプリンセス天功に通じるものがあるのでしょうね。

投稿: snob | 2012年1月26日 (木) 19時04分

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