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2012年3月 7日 (水)

可楽・圓生 落語・講談 怪談ばなし(日本音声保存)

 かねてより予定の音質比較をしました。
 まず、可楽の「反魂香5」ですが、こちらが27:35、クラウン怪談噺幽霊噺集成のものが26:09で、ピッチ違いかと思いましたが、クラウン版にカットを発見しました。エニーのほうには手の甲と平の陰陽についての部分に14秒ほどのクスグリがあるのです。さらに、可楽の口ごもりを修正、仏様が善光をおぶって信州にいくところで20秒ほど、日蓮上人のエピソードで一言、本当の信心で40秒、拝み方で15秒と、前半のあちこちにカットがあります。

 こりゃクラウン版は必要なしだと思いかけたところ、エニー版で薬屋の戸をあけてすぐ「越中富山の~」と始めるのに、クラウンのほうにはいろいろ薬を見ていいかげんな読み方をする件が間にあるのです。しばらくすると今度はまたクラウンに少しカット、またエニーにカットと。そしてサゲの後の追い出しが20秒ほどちがいます。
 反魂香の5音源中で最も長い高座なのでもったいない、両者を切り貼りして完成させようと意図しても、音質がはっきり違います。クラウンは音がくぐもっています。あったはずの元録音が出てこないものかと。

 圓生の「牡丹燈籠B02 お札はがし」は、クラウン版が40秒ほど短いです。比較を始めるとすぐ、貸長屋の表現にカットが見つかります。そのあとはピッチが違うようで音がずれていきます。お札が貼ってある場所・はがす相談と酒の用意、隠れていたお峰が出渋るところ、体の汚れが幽霊を呼ぶと行水をすすめるところなどにカットがあり、追い出しが少し長く入っています。音質はやはりエニーのほうが良い。こちらは素直にクラウン不要となりました。
 
 「死神2」はテイチク花形落語特撰とかぶっていますが、違いはないようです。なによりDVD落語研究会がありますからそれがベストでしょう。

 さて、この落語・講談 怪談ばなしですが、板橋区と江戸川区、さいたま市にしかありません。江戸川区とさいたま市には講談3巻を含めて9巻、板橋には抜けがあって7巻の収蔵ですが、ともに必要な第3・第6巻は借りることができます。

Kaidan3

追記(3/14):その後情報をいただきました。「反魂香5」の音源は文化放送が保存しているそうです。どこかででるといいなぁ

 

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コメント

興味深いご指摘です。
可楽「反魂香5」は、エニー盤が完全版と思いきや、微妙な部分でカットがあるのですね。もちろん、我々マニアは「完全」を目指すのですが、その目指すべき「完全」が実は無いという事態。落語音源収集に「これで完璧」という到達点はないとつくづく思います。ご指摘の部分は次回の更新で「落語はろー」で修正します。

投稿: にしの | 2012年3月 7日 (水) 11時47分

 私も何の気なしに、「エニーが音質よく、あるとすればクラウンにカット」と思い込んではじめたので、平行試聴でどんどんずれていくのに座りなおしました。

 同一音源の使いまわしが多い中、こういう処理がされているのは困りものです。発見は快いですが、聞いていない膨大な音源を考えると立ちつくします。

投稿: snob | 2012年3月 7日 (水) 12時04分

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