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2012年7月

2012年7月31日 (火)

志ん朝「大須演芸場」が図書館蔵書になりました

 毎日のように検索を繰り返していたら、今日、文京区に志ん朝の「大須演芸場」が2セット入りました。初回特典CDも予約特典CDもついているみたいです。

 さすが文京区!さっそく予約をしました。そのあと確認すると、現在18人待ちになっているので、これから予約すれば3か月くらいで順番が回ってきます。もう少しすると150人くらいの待機になるはずです。

 結局今日の時点で24人待ちまで進みました。

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2012年7月30日 (月)

江戸の町並み景観復元図(内外地図)

 せっかくコメをいただいき、また読みたくなって借りだしたので紹介をします。

 「御府内中心部」と「御府内上野・浅草」の2冊が刊行されています。現在Amazonでは「中心部」は品切れになっているみたいですね。図書館図書館と。(いくつかのネット書店にはあるようです)

 これは、なんといっても30cmX27cmの大判であることが特徴です。だからページ数が少なく、全景図のほかに「中心部」は分割鳥瞰図が見開きで5、「上野・浅草」が6葉からなっていて、大きく眺めることができます。それぞれの図の上にはトレーシングペーパーが重なっていて、透かして町割区画図を見られます。逆にいうとせっかくの見開きがトレーシングペーパーで分断されるということでもあります。
 図のほかにいろいろなコラムで構成されています。

 「中心部」の表紙見返しに鍬形蕙斎・江戸一目図屏風が、「上野・浅草」のほうには広重・江戸名所一覧双六が印刷されています。もちろん正確な測量(伊能図は極秘事項)も航空写真もない時代でもあるし、江戸時代のそういう絵をもちろん素晴らしいと思いますが、ある種の"チャチさ"よりも、この写実"的"な「景観図」のほうが好ましいです。

 数回前の記事の「幕末の江戸図」と江戸城大手門あたりを比べてください。

Edojos

Edojol

 下が「景観復元図」で、圧倒的なディテールです。でも「幕末江戸図」の方は一覧できる、それが利点です。このディテールをもって、広く一覧できるものがほしいと思っていたところ、現在制作中だそうです。著者の立川博章さん公認で、情報を発信している、星工房というサイトに、こんな風にのっていました。

 「立川先生は現在77歳のご高齢でいらっしゃいますが、 江戸近郊全てを網羅した巨大な『新江戸図』を意欲的に制作中です。ご本人曰く「人生最後の作品として世に残したい」とのことで、 集大成の作品として制作に取り組まれています。」

 うーん。楽しみです。展覧会でもいいですが、ぜひPCソフトにして、全体や部分ズームや解説を重ねたりといろいろな見方ができると嬉しいです。

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2012年7月29日 (日)

さん吉

 花火の席確保が早朝なので、時間を空けて金曜日に前のりしてました。平日だからと甘く考えて演芸ホールに行ってみました。でも途中だったので席がなく、二階へ。お仲入りで一階後部に移動、昼席終了でようやく前の方に座れました。

 前日のサッカー中継で寝不足だったので、いくつか記憶が飛んでしまったところもありましたが、昼トリは喬太郎だったんですね。入ってすぐにさん吉さんの出でした。いつものように漫談が始まります(好きですけど)。月末の落語協会の浅草寺詣でと記念撮影の噺です。馬風は直接車で乗り付けるとか、円蔵は写真が終わるとすぐ帰っちゃうとか。

 でも、扇子を口元で開け閉めしながら、すぐに漫談を切り上げて、「粗忽長屋」を始めました。このごろ一席やっているという話は聞いていましたが、両手で数えるほどしか寄席に行かないとはいえ、私には初めてのことでした。それがちゃんとしてます。つまり浅草寺でのお練りはマクラだったわけです。
 これだけの噺ができるのにもったいないと、うなってしまいました。どこぞの中堅なんか足元にも及びません。

Sankichi

 あとで図書館・WEB検索してみると、さん吉さんはCDにはなっていないようですね。

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2012年7月28日 (土)

隅田川花火大会

 もはや江戸時代の眺めとは様変わりしてますが、もともとはその時代に始まったということで。マンガ「仁」でも、医学知識の欠けた世界での病気の恐ろしさを描いていましたが、本当の治療も予防もなかった時代には、"祈り"しか手がなかったわけです。
 お札を貼るとか、祇園祭で疫病退散を願うとか。領国川開きの花火もそのひとつでした。今はそんな意味合いはなくなったのですが・・・

 子供が小さいころは毎年のように見に来たものですが、今回は久しぶりです。スカイツリーが完成して初めての花火で、人の流れがいつもと違うことでしょう。私たちも初めて近くのイトーヨーカドーの屋上に上がって見物です。

Sumidahanabi


 そのために、ロンドンオリンピックの開会式を見ていた途中で、700名限定の券を求めて並びました。開会式は携帯のワンセグに切り替えました。6時から9時まで並んで、いったん帰宅します。
 6時から屋上の開放が始まって、みんな慣れないもんだからビル上の邪魔者が花火とかぶったりしましたが、それほどぎっしり人を入れていないので場所を変更して、なかなかよい場所でした。少し遠いので大きさが足りませんでしたが、時間いっぱい楽しめました。なにより歩いてすぐなのがよかったです。

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2012年7月26日 (木)

「猪買い」は江戸でできるか 5

 こうやって、機会を得ていままでになかった知見に触れるのは楽しいものです。江戸初期には自分の町も鷹場だったなんて初めて知りました。明和元年(1764)の猪鹿被害の文書も残っているそうです。(江戸後期だったら!)
 もしかしたら、まだ歴史学者がきちんとまとめるまでの関心の高くないところにあたったのかもしれません。

 江戸近郊の動物というと、鷹狩の資料が大量に検索されます。いくつか目を通すと、家康~家光・綱吉・吉宗の鷹狩についての記述が多くを占めます。鷹狩の意味や起こり・鷹狩の中止・再開と主な変革を述べれば済むからでしょう。江戸初期にはそれこそ亀戸で猪狩りをしたそうですが、「亀戸の猪買い」では話になりませんね。

 それにしても鷹狩でも百姓は消耗を強いられたようです。鷹場付近では鳥は有害であっても鷹のえさになるので、取ってはいけない。鷹狩が始まれば動物の移動に伴って田畑を人馬が駆け回る。そのため、稲の収穫の後に田に水をはってはいけない。だから地味が衰えるし、また収穫の時期に制限を受けるのでその地にふさわしい稲を植えられず収穫が減る。鷹場の整備・鷹狩の準備と手伝いで労役を強いられる。さんざんです。
 また、鷹狩関係の役人の横暴もひどかったようで、江戸時代には住みたくありません。とにかく、獲物の鳥の居つきをよくするために、小鳥さえ追い払えないというのでは、雀の食害も大きく被害を与えたことでしょう。

Saitamashishi

 猪というと山に住んでいると思いがちですが、埼玉県のHPで現在生息の確認地図をみると、こんなに広く住んでいます。それこそ、朝霞市や和光市でも目撃情報があるそうです。江戸時代は平地であっても、田畑が今のように切れ目なく続いていたわけではありませんから、広く森林が残れば繁殖して田畑を荒らしにでてきたと考えてもよいのではないでしょうか。江戸時代に限りなく近いところで、明治初期の関東の地図を「歴史的農業環境閲覧システム」でみることができます。すくなくともそれよりは森林は多かったはずです。

 まだあまり進展がありません。また続けてみます。

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2012年7月24日 (火)

教科書の物語

 WEBニュースで、「ペンシルバニア大学フットボール部の14年分の勝利記録が抹消」という記事を読んで、思い出して、映画「ジョーイ」をYoutubeで見直してまたじーんときちゃいました。

 これ、昔使って教えた教科書にストーリーが載ってたんです。ただわずか5ページでは感動が全く伝わらないので、レンタルビデオを生徒に見せたんです。子供たちも感動していました。

 教科書には、以前ものっていた「サウンドオブミュージック」のマリアの話が再び、載っています。でもあれは、ロバートワイズのおかげでおもしろいんです。墓地でドイツ軍から逃れるのも歩いてアルプス越えも実際はなく、脚色されたものですし。何しろ長いミュージカルなので、見せませんでした。

 複数の教科書で、マザーテレサを扱いました。私は、教科書以外のことを、英語ではするけれども日本語で説明はしないので、良い映像が欲しかったものです。これも映画があるのは知っていますが自分も未見です。終わってからNHKの「あの人に会いたい」だったかを録画しました。

 つい最近では星新一の「新発明のマクラ」が教科書にありましたが、パスしました。今は塾ですから話を読む・和訳するのは重視しません。星新一のショートショートは大好きですが、たった1編を4時間に分けて読むのもどうかと思います。だいたい日本語で読んだほうが…

 学校の授業も週4時間になっていろいろ試せるのだから、教科書会社にも、もっとおもしろくしてほしいのですけどねぇ。

Joey


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2012年7月23日 (月)

レガシーデバイス

 実は昨日、びんぼう自慢のソノシートを聞くのはひと苦労でした。本をめくって記事の前半を書いて、プレーヤーにかけようと思ったら音が出ません。いよいよプレーヤーに寿命が来たかとおもったら、アンプのほうでした。LEDが一つもついていませんが、連動して電源をとっているチューナーとプレーヤーには通電しているので、電源スイッチから先で故障したのです。

 学生時代和菓子屋の配達のバイトをしながらカタログを眺めて買ったセットでした。もう35年になります。このころのプレーヤーはフォノアンプを持たないので、プリメインアンプがなければ使い道がありません。
 一瞬、新たなプレーヤーの購入も考えましたが、費用対効果でキャンセルです。
 年老いた親の部屋にある、さらにそれ以前の、セパレートタイプのステレオは、ベルトドライブのプレーヤーでベルトのゴムも溶けてしまいましたし、モータの軸自体も回転しません。そいつのアンプ部につないでも見ましたが、さすがにノイズがのって聞くに堪えません。近くの親せきの家まででかけて「蛙の女郎買い」ソノシートを聞いた次第です。

 たぶん借りられるだけのレコードは借りたと思いますが、この先出てきたらまた出かけることになります。

 これで、動くのにレコードプレーヤーは使い物になりません。チューナーもサイマル放送が入る以上使うこともないでしょう。処分しかないでしょうか。

 いま図書館で借りているビデオ資料も、先日もデッキがなくて借りられない、という話も出ました。居間から引退して古いPCにつないであるビデオが壊れたら新しいのは買わないでしょう。その前に借りる作業を終わらせなければ。

 テープレコーダーももう20年選手です。Wラジカセなので、両方だめになるのはまだ少し間がありますか。

 CDはDVDドライブやブルーレイドライブまで引き継いでくれて幸いでした。寿命が延びたことになります。CDの落語はキング・コロムビアという大手がまだ残っていますが、現在手掛けているビデオの記事を先にまとめるようにすべきでしょう。

 

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2012年7月22日 (日)

びんぼう自慢届きました

 飯能市から本を送ってもらいましたが、「状態が悪いため取扱いに配慮してください」と添え紙があり、ビニールケースに入れて貸し出されました。個人から飯能市への寄贈本でした。
 内容は、文庫を持っているので読み込むつもりはありません。目次をみてざっと違いを探しました。章立てはあまり変わらないのですが、中の項目にずいぶん追加があるのがわかります。ちょっと例をあげましょう

○ 毎日新聞版
明治愚連隊
 たいへんな生い立ち
    ウソは大キライ
    本名は美濃部孝蔵
    十歳でバクチを打つ
    朝鮮に奉公に出されて

○ ちくま文庫版
明治愚連隊
 本家は三千石の旗本
    ウソは大キライ
    本名・美濃部孝蔵
    おやじの武勇伝
    卒業まぎわに退学させられて奉公へ

 こんな具合で第1章では、「おやじの武勇伝」がほぼ新しく加わっています。他にも節がいくつか加わっています。
 たまたまページをくって目に入ったところでは、「ニクソンとコスイギンの比較…」が元は「フルシチョフとジョンソンの比較…」と、志ん生のたとえが違っていて、追加インタビューで志ん生が言い換えるだろうか、編者の小島貞二の細かな変更ではないのかと思われるものもあります。
 全体に内容が増えているのに毎日版のページ数が結構あるのは、「三軒長屋」と「疝気の虫」の速記が入れてあるからです。これは三一書房の「これが志ん生だ!」と同じものです。

 本題に入りましょう。ソノシートの小噺は「蛙の女郎買い」です。これがマクラにふってあるのは、ざっと探すと、ビクター落語の「お直し3・二階ぞめき3」とポニー名演大全集の「首ったけ(キングにも収録)・二階ぞめき2・江戸小ばなし・お茶汲み」です。もっとあるかもしれません。

 毎日版のあとがきに多少のデータが載っています。「単行本から声が飛び出すという画期的なこころみは、毎日新聞社図書編集部の英断によるものであるが、ニッポン放送の好意も大きい。かつて志ん生師は、ニッポン放送の専属であったため、膨大な数の「志ん生ライブラリー」が保存されている。その中から、四分間というワク内で、最も条件の良いものをえらんでもらった。『蛙の遊び』は、『茶汲み』のまくらにも使われているが、もともとは独立した小ばなしなのである。」

 再生のトラブルがありましたが、聞き比べてみると、出囃子と拍手が加えてありますが、声の質・間・言い回し・客の笑い声などから、「首ったけ」のマクラから取ってさらに一部カットしたもののようです。
 したがってわざわざ聞き集める必要はないことがわかりますが、これも本を貸してくれたおかげですから、よしとします。

Binbo1

Binbo2

 

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2012年7月21日 (土)

幕末の江戸図(ジェオ)

 早いうちに平日の都内に行ってみたいこともあって、昨日出かけることができました。ただ、自転車でめぐるつもりだったのですが、午後から雨の予報。短い距離なら気にしませんが、小雨でも長時間浴びるのはいやです。電車にしました。

 借りた資料を返しにだけ行くというのは意欲がわきません。できるだけ短距離で回れるコースに変更です。上野駅そばで台東区の子ども図書館は返す場所には最短距離です。初めていきましたが、地下鉄銀座線の車庫の裏で、あの有名な地下鉄の踏切を渡りました。

 次は新宿区なので、これも初めて行く図書館を選びました。大江戸線上野御徒町駅から牛込神楽坂に移動です。ここは前に箪笥町区民ホールでの、ディアゴスティーニの「落語百選」の公開収録が当たった時に来た以来です。そこからほど遠くないところに中町図書館があります。
 入ってすぐ、書棚に講談社「手塚治虫まんが全集」の豆本が並んでいて、驚きました。こんなのが出ていたんですね。

 そこで検索して、四谷なら近い、ということで新宿区歴史博物館に行きました。それまでの静かさと神楽坂の雑踏は大きな違いです。
 歴史博物館自体には入館しないで、そこの閲覧室でいくつか資料を読ませてもらいました。窓の外に防衛省のビルと大きなアンテナが目前に見えました。

 博物館受付に戻ると、小さなミュージアムショップに、ジェオ社の「幕末の大江戸図」のサンプルが貼ってあるのに気づきました。841×384mmの大きさに、江戸の町が丹念に手描きの鳥瞰図に仕上げられています。江戸東京博物館でも売っているのを見ましたが、ここには同じ俯角で、現代の東京を描いた「パノラマ東京シティ」が並んでいました。ちょうど「幕末の大江戸図」と比較できるように作ってあるものです。いつ発行されたのでしょうか。同社の「バードビュー東京」というプラスチックのフォルダーも、授業用に持っていますが、そちらにあるスカイツリーがまだ描かれていません。

 「幕末の江戸図」はネットで知って、数年前に探し出して買いました。こういう絵のパソコンソフト-自由に江戸の町を飛び回れる-がほしいと思います。さらに欲をいうとブラタモリのCGをつなぎあわせたような、江戸の町を歩き回れるソフトを熱望しています。

Birdedo

Birdtokyo


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いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか(講談社現代新書)

 Niftyのニュースからダイヤモンド・オンラインの記事に跳んで、引用を読みました。すぐに図書館を検索しましたが、さっと行けるところが軒並み貸出し中でしたし、その概略に感ずることもあったので、久々アマゾンに注文しました。もしかしたら何度も読み返す本になるかもしれません。

 もう当事者から離れて長くなりましたが、その当時の自分の取り組みが正しかったのか、何もなかったことにする管理職が正しかったのか、答えが書いてあるといいなぁ。

Kozo

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2012年7月20日 (金)

志ん生 咄家一代 (TBSラジオ&コミュニケーションズ)

 これは唯一、町田市だけにカセットでありまして、いつか赴いて聞かせていただきたいと、思わないでもないです。なぜ微妙な言い方かというと、9巻しかなくて1つ欠けていて、志ん生音源ですから編集が異なる可能性はあるのですが、これだけの独自音源がないからです。

 ただし、調べていくうち、その所蔵のない第10巻に、「まくら集」というのがあるらしいのは気になっています。アマゾンのデータによると時間が39'38''とあって、ラクゴニメの「小噺十八番」とも時間が違います。「まくら」集ですから、既存の高座からまくらを抽出したものだとは思うのですが…

 そして、もっと気になるのは、セットの特典にビデオテープがついているようで、その内容です。「昭和46年暮れに撮影されたTBSに現存する志ん生最後のカラー映像が入っており、大変貴重です。※特典VHS の内容 1. 新年の挨拶&小咄(カラー映像) 2. 羽衣の松」とあります。
 とすると、小咄は「志ん生復活! 落語大全集」の痛々しい「最後の小噺」と同じかどうか。「最後の小噺」は「初笑いうるとら寄席」の収録のようです。これはTBSですよね? Wikiには昭和48年となっているのですが、Wikiですからどう考えるか。
 そして「羽衣の松」は、一席の映像なのでしょうか。「お座敷で演じたものを録音した『羽衣の松』など、珍しい一席も収められています」とも書いてあります。「録音」がひっかかりますけれど、本編CDには「羽衣」は入っていないので映像のことを指していると解釈できます。
 このアマゾンのデータを見るまで、映像は「おかめ団子」「巌流島」「鰍沢」「風呂敷」の4つだけだと思ってました。CD「羽衣の松」の音源はNHKとニッポン放送ですし、わざわざビデオに収録してあるのだから静止画ということはないとも思うのですが、情報がほしいところです。

 ぜひ見てみたいと思うのですが、図書館には特典は入りません。あればとうに駆けつけていたでしょう。現時点でアマゾンに中古で2点出品がありますが、どちらもビデオ欠損となっています。

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2012年7月19日 (木)

志ん生 びんぼう自慢(毎日新聞)

 このブログの第1回目の記事は、「志ん生一代」でした。結城昌治をよんだことはなかったのですが、「びんぼう自慢」(ちくま文庫)を読んだのがきっかけでした。落語家の自伝・評伝はそれで初めて読みました。
 ライターは小島貞二。墨田区での生活が綴られていたからです。のちに、志ん生に関する文章を読むとたいてい出てくるナメクジのはい回る長屋生活や志ん生の破天荒な人生をつづったものです。
 読んでみて特に、満州行の件に興味を持ち、もっと知りたくて、圓生の「寄席育ち」を、これは文庫がないから図書館で読んだりして、さらにその「志ん生一代」にたどりついたというわけです。

 ただ、この「びんぼう自慢」は志ん生からの聞き書きなだけあって、自身の誕生日・父母の名前はまちがうし、最初に入門した師匠の件も真実は言わなかったということでした。現在のちくま文庫のは、立風書房で改訂版として出されたものです。巻末の年譜と本文で異なっているのは、本文のほうは志ん生の喋りを尊重したのでしょう。

 今回、その「びんぼう自慢」の原点、毎日新聞社版を探しました。きっかけは、志ん生の速記本についてまとめているHPを見つけて、毎日版には小噺のソノシートがついていると知ったからです。いろいろな面に興味を持つ人がいるもんだなあと感銘を受けました。
 文庫本を読んだ頃は志ん生音源を聞き集めは考えていなかったので、まったく気づきませんでしたが、あとがきに毎日新聞版のソノシートについてもちゃんと記してありました。

 毎日新聞版は立風版の半分にも満たないそうですが、その取材のとき、志ん生宅で録音したものが、三一書房「これが志ん生だ!」のテープになっています。
 小噺もどこかで、CDに再録されているかもしれませんが、聞いてみるのが一番です。

 こういうときこそ図書館です。毎日新聞版を探すと、埼玉県立図書館と中央区立図書館に「ソノシート1枚付属」とちゃんと書いてあります。中央区のほうは禁帯資料ですし、埼玉県立から地元図書館に取り寄せることにしました。時間はかかりますが、AV資料と違って書籍はこれができるのが便利です。

 1週間待って、取りに行ったら、ソノシートが見当たりません。確認すると紛失か廃棄したが、データだけが残っていたようです。すぐ返却しました。すでに県立のデータからはソノシートは消えました。
 そして、その場でもう一つある飯能市に付録の有無を確認して、そちらから取り寄せてもらうことにしました。いったん県立を中継するので時間は倍かかるでしょう。

 その間に資料調べのついでにいくつか確認しました。墨田区立には4点収蔵されていて、2点が禁帯とされています。どれも付録なしでした。中央区のも禁帯で、別倉庫に保管されているので、館内で読むだけでも予約手続きをして、後日運搬されたものを読みに行く必要があります。しかし、再生装置はないので、付録を聞くことは不可能です。

 そのうち、禁帯でなければ、他の県であっても2冊まで取り寄せられる可能性があることを教わりました。郵便経由です。それこそ国民の知に利する制度だと関心しました。

 そこで、いつもより範囲を広げてみました。×は付録なしを確認したもの、○は付録ありと記録してあるor確認したものです。○がついていても実際はないかもしれませんし、無印であっても付録があるかもしれません。

国会図書館○

北海道立○
青森県立
岩手県立○・盛岡市立
仙台市立・加美町立

群馬県立
栃木県立2
横浜市立・鎌倉市立
野田市立
埼玉県立×・飯能市立○
中央区立○禁帯・墨田区立4×

新発田市立
高岡市立
金沢市立○・中能登町立
羽島市2
静岡市立
愛知県立・名古屋市立・津島市立

三重県立
京都府総合資料
大阪市立○
神戸市立○・西宮市立2・芦屋市立・
奈良県立○
田辺市2

岡山県立
広島県立・呉市立・庄原市立
防府市立・山陽小野田市立・光市立

東かがわ市立

福岡県立・福岡市立・北九州市立
熊本県立
宮崎県立・延岡市立

 もう2週間近くたつので、そろそろ届くはずです。

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2012年7月18日 (水)

虞犯少年

 法律に触れるような行為をした少年少女をそういいます。どんな子でも義務教育は受けているので、学校がすべての触法行為を事前に防ぐことは不可能です。現に、私の持ったクラスでも様々な事件が起こりました。

 生徒が万引きをした、とお店から電話があり駆けつけました。店のほうは「学校の指導が悪い」という姿勢でした。ときには零細な商店がつぶれてしまうことがあるのですから、悩みは深いです。日頃折に触れて言い聞かせたことでは足りないんだと無力感を味わう一瞬です。でも、翌日から気を取り直して子供たちにまた言い聞かせます。

 そのとき、昨日のことを話題にあげるわけにはいきません。クラスでそういうことがあったといったら、「誰だ」ということになります。

 では加害者と被害者が同じクラスにいたら?

 給食費を袋に入れて手渡しだったころ、体育の授業で空になった教室で同級生の集金袋を取った生徒がいました。当日すぐに見つけ出しましたが、金を戻しただけで、盗られた生徒には誰が、については伏せたままでした。
 当事者でない子供たちには、事件があったことさえ伝えませんでしたが、すぐに集金は銀行振り込みになりました。

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2012年7月16日 (月)

国立国会図書館

 前回は、日曜日に近くに行ったのですが、今回は開いている土曜日の午前にでかけました。9:00~カードを受け付けてくれるので、作ることにしました。何回か通うことになりそうだからです。ここは貸出しをしません。閲覧だけです。国会議員にでもなれば自由に借り出せるのかなあ?

Kokkai

 さて、国会図書館は出版物を納めなければならないという法律があります。そんなわけで、期待したのですが、CDは…落語に関してだけですが、ほとんどといっていいほどありません。また、地域図書館のほうが持っているくらいです。だから、貸出しをしないこの図書館に行く理由はありません。

 それでも、ここにしかないものも数点あるのです。
 その一つが、講談社「志ん生復活!落語大全集」です。これはDVD13枚セットなのですが、志ん生の映像「おかめ団子」「巌流島」「鰍沢」がそろっています。以前からNHKビデオ・DVDで「風呂敷」だけが販売されていましたが、これで現存4つを見ることができるほか、いくつか初音源があります。以前に、このDVDを見にきたことがあります。

 1階に視聴覚室があり、試聴はここで申し込みます。ただの申し込みではなくて、研究理由を用紙に書き込まなくてはなりません。

 ここではDVD・CDはすべて図書館側がセットして、来館者は再生機とヘッドフォンを使って視聴します。再生機にはコントローラーがあって、それで操作します。

 そのときは時間がなくて聞いていないのですが、レコードで「林家正蔵はなしの世界」3・4・5のセット(2枚組)があるのもここだけです。他のセットは廃棄したのでしょうか。
 そういえば落語研究会DVDでも林家正蔵のセットだけ所蔵しています。納本制度から考えるとおかしいのですけどね。←※これは自分の検索が悪かったようで、ちゃんと全員のDVDがありました。

 いずれそのレコードも聞きに来ようと思ってカードを作ったわけですが、視聴覚室にはプレーヤーがありません。これも図書館側でセットします。それでは聞き返したりするとき、どうするのでしょう?
 実は、レーザーピックアップのレコードプレーヤーで、再生機で自由にコントロールできるのだそうです。さすがと思いました。

 今回は1点、資料閲覧して、コピーを取ってもらったのですが、コピー要員が十人ほど待機していました。PCで申込書を作って、それに書き込んでコピー依頼をするのですが、さすがにプロ、きれいに取ってくれました。25円でした。

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2012年7月15日 (日)

日本橋 描かれたランドマークの400年

 新盆を東京で過ごしました。入りの日に法要に出向き、親類で昼食会。時間がなくてそのあとに先週間に合わなかった台東区の図書館に行くくらいしかできませんでした。

 うちのほうの月遅れ盆では墓場に提灯を持って迎えに行き、帰りに火をともして連れ帰るのですが、東京のオガラを夕方に焚くお迎えは久しぶりでした。

 翌土曜日に江戸東京博物館に午後行きました。「日本橋」特別展を見るためですが、チケットを買うのに常設展も見るか迷っていると、あとで差額追加で常設に行けるとわかりました。結局2時間以上いたので、夕方の仕事もあるので常設展はパス。

 今回の日本橋では、熈代勝覧はありません。目玉は「隅田川風物図巻」でしょうか。1室使って展示されています。10m弱の巻物で、からくり仕掛けがあり、暗くして裏から明かりを当てると窓や提灯、花火などが切り抜かれていて光って見えるというものです。細かい仕事がしてあって窓に人影が写るのもあります。

 日本橋川の一石橋から始まり、日本橋、江戸橋と下って、佃島のところで墨田川と合流します。二つの川が一本に見えるデフォルメが施されています。
 中州では四手網で白魚か何かをとっています。永代橋、両国橋と上流に上がり、首尾の松、反対岸には駒止の石が描かれています。この石は今は旧安田庭園の池のほとりにありますね。
 両国橋では花火が上がっています。浅草寺、対岸には牛の御前、待乳山。山谷堀は口だけで吉原方面は描かれてません。そのまま木母寺、梅若塚まで上ります。

Kageesumida

 他にも、いろいろな浮世絵などに描かれた日本橋の資料がたくさんそろっています。橋の南側の高札場が絵によって高さが違うのも面白いと思いました。もとより浮世絵などで数値的正確さを求めてもしょうがないのですが、道の端に柵で囲まれているだけに見えるものや、人の肩くらいまで石垣が積みあがったもの、その石垣が見上げるような高さで表現されているものといろいろです。

 会場を出るとアダチ版画のコーナーと特別展関連の販売コーナーがあります。日本橋展の図録にも「隅田川風物絵巻」が2葉の折りたたみページになっています。明日、16日までです。

Nihonbasi400


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2012年7月14日 (土)

日本人の几帳面さ

 授業のネタに使えることが多いので、日本人と外国人を比べる番組をよく見ます。これだけ年数がたつと、新しい事柄はほとんどなく、今まで知っていたものを上手に映像で見せてくれることに期待しています。

 例えば、去年だったか日本で初めて生卵かけご飯をアフリカの人に体験させていました。もちろん、生卵は日本人しか食べないと知っていましたし、授業でも生徒にそう伝えていました。でも地デジの高精細度でこんな表情をするんだと見せられるのは効果的です。

 そんな中、朝の番組ZIPで、日本人の几帳面さを取り上げていました。よくそういわれます。でもユニクロの陳列法や握りずしの並べ方がそうだといわれると改めて納得です。でもそれはお店で店員に教育することです。
 驚いたのは、アンケートで○シールをはるのに、外国人は無造作に貼るのに対し、日本人はきれいに並べて貼る行動でした。そして、全員ではありませんでしたが、色鉛筆を使った後ケースに戻す時にグラデーションになるように色を並べる日本人、さらにメーカー名がそろっていたのはさらに驚愕。これは誰にも指示されたことじゃないですよね。家庭や学校の生活の中でそういう几帳面さを身に着けているということですか。

 こういう性質が高品質を生むことにつながるのか、あるいはコストになってしまうのか。これからの日本を左右するかも?

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2012年7月13日 (金)

「猪買い」は江戸でできるか 4

 原田教授の書籍のつづきからです。本の返却期限も近づいたので急いで読みました。

 「江戸の料理と食生活」(小学館)は、「日本ビジュアル生活史」の一冊で、大判で冒頭、江戸料理の再現カラー写真が目を引きます。「熈代勝覧」も食べ物屋に焦点を当てて解説されると目新しく感じます。
 年代順ではなく、トピック別になっていて、獣肉についての項目立てがあります。「嬉遊笑覧」という文献に江戸前期には四谷に獣市がたったと書かれていることが紹介されています。そしていよいよ、文化文政の「山くじら」屋に食肉を供給したのは、上野・下野・常陸・下総の山間部で、利根川の河川運輸で運ばれたことが記されています。
 どの項目も写真・絵を豊富に使って平易に説明した本です(オールカラー、収録図版350点余。江戸料理のレシピ付き)。

Syokuseikatu

 「江戸の食生活」(岩波現代文庫)では、本論の最初の章で「肉食の実態と供給」に1節を割いて始まります。これまでの内容を詳しく説明しています。
 「料理物語」(江戸前期:慶長年間?)に上=羚・羊・牛・獺・鼠、中=鹿・猿・狗・狐、下=猪・狸・狼・猫・熊と肉をランク付けしているそうです。いろいろなものを食べていたんですね。
 「嬉遊笑覧」には、獣店が寛文年間あたりで消滅したと考証しているそうです。原田教授も同意しています。
 幕末の「守貞謾稿」がももんじやについてとても詳しくて、鹿・猪をねぎと一緒に鍋にして出しているほか、豚も琉球鍋として売るなど天保期以降に獣肉店が非常な勢いで増えたとあるそうです。

 そして流通では、朝鮮使節史の饗応のため、途中地点の岡崎でイノシシを2匹収めるよう命じられたこと、江戸での食事のためには、上野の山中領(あの御巣鷹山のほう)に鮮度のよい猪の上納を命じられたとあります。
 こうした肉は利根川を利用したわけですが、水運で栄えた境河岸で、下野・常陸・下総からの猪鹿肉の運輸でトラブルがあった資料を示しています。これは化政期のことです。
 やはり耕地の開発に伴って、田畑を荒らす害獣の駆除が問題となり、丹沢では銃が代官から農民に貸し与えられました。
 「山間部もしくは山麓の村々などで捕獲された猪が、仲介業者を通じて、江戸の獣店に供給された」と結論しています。
 余談ですが、この本には、一行だけですが、幾世餅を紹介した文書のことが書いてあります。

 「猪買い」のシチュエーションを江戸に持ってくるには、希望としては文化文政から慶応年間の江戸後期に持ってきたいところです。さかのぼっても天保くらいでしょうか。
 ただし、場所は上野村では旅には奥過ぎます。江戸近郊が望みです。

Sizensi


 そこで、図書館で区史の類を流し読みしました。あるのは鷹狩の記述ばかりです。三鷹市の鷹場なんて地理的にはちょうどよいかも。でもイノシシがいたかは不明です。
 先日紹介された目黒の鷹場もありますし、東京ふるさと文庫(全23冊)の一冊、林英夫「豊島区の歩み」(名著出版)では鷹場が高田→雑司が谷→鼠山→巣鴨・染井に変遷したとあります。当時、豊島区内は武蔵野の荒野が広がり、雲雀・鶉など鳥類の他、野猪、鹿・狐などが棲息し吉宗などもたびたびこの地に狩をしたそうです。

 目先を変えて動物の分布の記録を探しました。いれば害獣として狩られたはずです。野村圭佑・「江戸の自然誌 「武江産物誌」を読む」(どうぶつ社)で、武江産物誌(1824)を現代語に訳してあり、解説には猪・鹿の項目がないのは夜行性だからか?と考察しています。可能性はあるのでしょうか。
 そして、時代が下った家斉の大規模な巻狩り(1795)で、下総の小金原(松戸市)でイノシシを仕留めたと言及しています。この辺を詰めれば、場所と時代に折り合いがつきそうな気がします。

Edosyoku

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2012年7月12日 (木)

熈代勝覧CD-ROMレビュー

 仕事も一段落したので、ようやく使ってみました。

 結論を最初に書きます。私には残念なソフトでした。素人が作ったソフトといえます。

 インストールは不要です。CD-ROMのフォルダにあるkidaishoran.exeをクリックして実行するだけです。でもこのやり方って今は普通じゃないです。いちいちCDの画像を読みにいって、操作と表示にタイムラグがあるので、全ファイルをHDDにコピーしました。

 フォルダを見ると懐かしいLingo.iniファイルが。そうです。Macromedia・Directorで作成された、多少の操作性を持つスライドショーだったのです。
 実行すると全画面表示され、中央の本体画面の大きさ800×600や位置は変えられません。現在の1980×1080で見ると、こんな感じです。kidaishoran.iniを書き換えて、fullscreen=0として、周囲の黒枠を消しても動けないことは変わりません。

Kidai0

Kidai1

 できることは、熈代勝覧を端から端までスクロール。これが一番肝心です。
 コントローラー部分を下に示します。+-ボタンで画像倍率を1~3の三段階に切り替えます。スクロールは矢印キーとボタンのほか、地名クリックでジャンプ、表示画面下の全体縮小図のマウスクリックで行います。
 大きさは2で十分ですが、画面全体が800×600固定なので、小さな窓からのぞく感じで物足りません。

Kidai2

 地名は解説と切り替えることができますが、23項目だけで、以前読んだ書籍には到底及びません。下のように別ウィンドウが開きます。これはいったん閉じないと別の項目を開けません。

Kidai3

 なんといっても、書籍にできないのが、ページで切れ目のない端から端までのスクロールです。それが小さな画面で制限されるのは非常に残念です。紙のつなぎ目もとてもきれいなので本当に惜しい。

 その美しい画像をなんとか利用したいところですが、3段階の画像はプロテクトのかかったcxtファイルになっていて、使えません。800×600の中のさらに小さな表示画面に表示させたものをキャプチャして組み上げていくという気の遠くなるような作業が必要です。

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2012年7月11日 (水)

「猪買い」は江戸でできるか 3

 頼んでおいた千葉徳爾「狩猟伝承」が届いたとの連絡で、借りに行きました。ざっと内容を確認すると、やはり民俗学の書物で、狩猟に関する習俗について書いてあるもので、今回の目的には合いませんでした。

 検索で、歴史学のほうから日本の獣肉食に関する研究を進めている、原田信男さんを知りました。そのものずばり「江戸の獣肉流通」(2000年)という論文を書いておいでです。それは読むことができないので、関連著作を4冊借りました。どこかにその論文の内容も使われているでしょう。

 発行と順序は逆になりますが、「歴史のなかの米と肉」(平凡社ライブラリー/1993)から読みました。これは、研究の概観を古代から近代にかけて書いた大著です。あとがきに「英雄・政治家ではなく歴史に名を残さなかった人たちの生活に関心があった」と述べています。

 そのうえで、米食を求めていくのと反対に肉食を忌避していったという主題で、農村のあり方や、稲作の祭事に傾倒していった天皇制や、差別の問題を解こうとしています。そういう通史的な本なので、江戸時代の肉食に関しては紹介のみです。この人の視点がわかったところで、次の本を読み進めます。

Komeniku

 「江戸の料理史」(中公新書/1989)では対象に近づきます。江戸料理文化について文献を読み解くもので、末尾に地方の料理文化に触れた章はあるものの、全編江戸料理について時代順に解いています。本来イノシシの漢字は「猪」だけでなく「猪の肉」であるという文になるほど肉用の動物なのだとわかります。江戸前期には正面きってではないものの、肉食の文化がまだ強く残っていることが書かれています。その後いったんは廃絶した「ももんじや」が化政期に全盛を迎えました。
 長崎では外国人向けの肉を、日本人も楽しんでいたこともうなずけます。八百善の商法も興味深かったです。
 例の万八楼の大食い大会も、きちんと「虚説である」という資料も紹介していて好感が持てます。さまざまな江戸本が事実としてだけ書いているのは残念ですから。

 というわけで、獣肉以外の部分もおもしろく、読んだのはここまでです。

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2012年7月10日 (火)

国立演芸場へ

 日曜日、昼まで雨だったのは本当に予想外でした。でももう行っておかないといけません。道路も乾いてきたので自転車を組み立てました。フェンダーがないので濡れた道を走ると泥はねが背中についてしまいます。

 スカイツリーの足元を通って、昨日訪れた江戸東京博物館を通り過ぎてまっすぐ進むと門前仲町を通って月島に渡れます。中央区月島図書館で返却をして、勝鬨橋を渡りました。そのまま銀座・日比谷とすすんで、三宅坂をこぎ上がります。
 今回は国立演芸場の展示を見ておきたかったのです。上席の番組は芸協の披露目のようですが、無料の演芸資料展「芝居噺と噺家芝居」を7月20日までやっています。

Kokuritsuengeijo

 展示室は想像より小さな部屋で、展示も小ぶりでした。噺家芝居は、明治時代の古いものがいくつかケースに収まっていて、壁面には最近のものの資料が貼ってありました。なかでも大正時代の正蔵(圓楽時代)のネタ帳は興味を引きました。「反魂香」なんかもやっていたんですね。あの、圓生などが噺のネタにしているNHKの芝居には全く触れていませんで、志ん生のお軽の写真なんかはありません。

 もう一面の壁にとケースには正蔵や現・一朝の道具入り芝居噺の小道具や美術が展示されています。刀などに見立てる銀扇、鳴り物のタイミングを弟子におしえるキッカケ帳、粟田口の背景など貴重なものが見られました。ちょうど正蔵の「正本芝居噺考」ビデオを借りたばかりで、ちょうどよかったです。圓朝直筆の原稿も展示されていました。

 以前から参照させてもらっているブログ主さんが、TBS落語研究会の演目リストがないものか、とおっしゃっていたのを思い出して、質問してみました。国立小劇場で行われていても、資料を保存してあるのは、劇場主催のものだけで、他団体の資料はないそうです。これは残念でした。

Engeijotenji

 もう一つの収穫はまた別に。

 日曜で休館の国会図書館まわりを巡って、そこから外堀通りに下りました。将門塚でひとやすみ。秋葉原のヨドバシへよって、いったん両国方面に戻ろうとしましたが、思い直して上野・入谷・日暮里を通って、文京区本駒込図書館にいくことにしました。出発前にリクエストが整ったというメールをもらったからです。
 合羽橋へ続く下町七夕と入谷の朝顔市の入り口だけを横に見て通り過ぎました。自転車じゃとても入れない賑わいでした。こごめ大福も全店で売り切れ。
 図書館から同じ道を戻って、今度はそのまま言問通りを行きます。金竜小学校を過ぎると台東区中央図書館。さすがに午後出発では開館時間に間に合いませんでした。言問橋から水戸街道に入って約36キロの行程を完了しました。

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2012年7月 9日 (月)

熈代勝覧CD-ROM

 天候の回復が予想より遅れました。本当は土日、両日を自転車で駆けまわるつもりだったのですが、かないませんでした。

 土曜日は、新宿の図書館を出た昼ごろから、雨が本格的に降りはじめました。東京に置いてある折りたたみ自転車でここまで来てもよいと計画はしてありました。あるいは新宿までは電車にのせて、帰りだけでも。
 そこから下町に戻るときにおもしろそうな坂があると、ネットで読んだからでしたが、今回は見送りです。中央線で両国まで行き、墨田区緑図書館で、江戸の肉食についての資料を探しました。もう一つ目的もあったのですが、その件はまた。
 今、この図書館では江戸古地図の展示を行っていて、入館するとすぐに目を奪われました。古い地図ではこのあたりも葛西村となっていました。今ははるか荒川の向こうが葛西です。
 3階の地域資料のコーナーでいろいろな区史に目を通しました。今はない浅草区の区史もあります。

 続いて、江戸東京博物館の図書室です。博物館の7階にあり、ここやレストランに行くには入場券はいりません。そういえば開館当時はここに「八百善」が店を構えていました。
 図書室に行ったのは、以前に発売していたという「熈代勝覧CD-ROM」がもしや見られるかも、と考えたからでした。残念ながら自分のところで発行したのに、持っていないそうです。あっても見られる設備もないという。

 ところで、今特別展は開館20周年で「日本橋」なのですね。もう時間もなかったので寄りませんでしたが、16日までです。寄っておくべきでしたか。
 それで、ミュージアムショップにダメもとで聞いてみたら、今CD-ROMが入荷していて売っているというのです。ネットで情報をいくら探してもなく、本家ドイツの博物館のCD-ROMを買えないかと探しもしました。入荷したりなくなったりで、いつもあるとは限らないというので、買いました。

Edohaku

 わたしが悪戯している熈代勝覧のHPは、すっかり放っておきっぱなしになっていますが、また意欲がわくかもしれません。

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2012年7月 8日 (日)

ブログ

 ブログを書くと、あとで自分で読み直してデータの確認に使えます。でも、ついついアクセス数をみて、増えているとうれしくなるという効果があることもわかりました。まして、コメントがつくととても充実した気持ちになるのも、意外な効果でした。めったにつきませんが・・・
 コメントを残すのもあまり気軽でないですね。自分もうっかりコメントして失礼かなと思い直して消したこともあります。

 今週はブログの空白が多いですが、2本記事を書いて削除してしまいました。1本はベストセラー小説の翻訳しなおしについてで、単純にうれしいと感想を書いただけなのですが、検索して来られるひとが少し増えてしまいました。せっかく来られても何の情報も増やせないですから、がっかりされると思って消してしまいました。あとで翻訳しなおしは誤情報だったらしいことがわかりました。

 もうひとつは中学生の自殺についてでしたが、どうもネット上で騒ぎになっているようなので、もっと経過を見てから書き直すことにしました。考えすぎですかね?

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2012年7月 6日 (金)

イチゴの種

 ときどき学校で、給食にスイカが出るときがあります。そんなときたまに「スイカは果物じゃない」という声が子供たちから聞こえることがありました。どっちだっていいようなものですが、行政的には草本類は野菜、樹木類が果物となっているので、小学校のどこかで「常識を覆す例」として習っているのだと思います。

 こういうのは、生活上の習慣みたいなものですから、A watermelon is NOT a fruit.と英語で言って通じるものかは疑問です。fruit と果物の定義が同じとは思えません。ましてそこに日本の行政を持ち出しても理解されないでしょう。

 まあ、それに従うと、イチゴも果物ではなく野菜ということになりますが、英語のサイトでは"Is a strawberry a fruit?" の質問は頻出しているようです。ただし別の意味で。
 リンゴやブドウでは種子は果肉の中にありますが、イチゴは果肉の外側に種子があるように見えます。発生で考えるとその種に見える小さな粒が果肉(やせているので痩果と呼ばれる)でその中に種子が入っているそうです。科学的な見方からですね。

 これなら、イチゴのツブツブを指して、These are NOT seeds. They are fruits. と言えば、notの用法としてインパクトがあるかもしれません。そして中を割って、These are seeds.

 うまく説明する写真をネットで探しているのですが、ちょうど良いものに巡り合えません。自分でUSB顕微鏡を買う口実にしようかなぁ?

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2012年7月 4日 (水)

英語で英語を

 来年から、高校の英語の授業を基本的に英語で行う、指導要領が施行されます。最近また話題に上り始めています。私自身は20年前から中学の授業を英語だけで行ってきましたから、その方向は賛成です。

 でも文科省(文部省時代も)の打ち出す教育改革は、いつも方向性はいいものがあると思うのですが、現場での実施となると理想を体現できていません。

 ついこないだの「ゆとり教育」や「総合的な時間」が失敗に終わったのはどうしてなのでしょうか。その答えが来年から高校英語で再現されるような気がしてなりません。古くは1970年ごろ始まったクラブ活動は20年以上かけて、その失敗を認めて中学校からなくなったのです。

 私個人が英語だけで授業をする先生にあったのは、教師になりたての時でしたが、それを模倣する力はありませんでした。当時は埼玉県でも2,3人しかいなかったと思います。10年以上たって、1990年代にALTが学校に入ってきて踏ん切りをつけました。

 いままで日本語で冗談を言い、文法の説明をする訓練をしてきた人が、全員やり方を変えられるとは思えないのです。公務員として上意下達は当たり前ですが、できないことを命令されてもやはりできないと思うのです。

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2012年7月 2日 (月)

「猪買い」は江戸でできるか 2

 もうまったく本棚にスペースがないこともあり、書物の購入も制限しています。塾で必要なものとマンガ「風雲児たち」くらいで。
 とりあえず、手持ちの中から探してみると、中江克己「お江戸の意外な食事情」などに江戸の肉食の記述がみられますが、そういうことがあったという程度です。

 たとえば仮に猟師の日誌や獣肉店の仕入帳の解説をした本でもあれば、一発で解決するのですが、なさそうなので、歴史についての記述の中から拾うことになります。日本の狩猟について書いてある本はたいてい、秋田・阿仁のマタギなどの本格的な狩猟生産についての記事となってしまいます。

 そういうわけで、しぼって、東京近郊の地史から見ていきましょう。新編埼玉県史には鷹場の項目があります。あくまで鷹狩は鳥の狩猟であって、そのためにどう人を動かしたかが書いてあります。別編資料に、鷹場の動物相という項目があったので期待しましたが、やはりどんな鳥がみられるかだけでした。やはり資料には狩猟の項目もあったのですが、それは(編集当時の)現在の狩猟に関する民俗学的記述で、秩父地方と江戸からも離れたものでした。

 ただし、鷹狩に関して注目すべき記載がありました。享保2年に、「江戸十里四方の鉄砲は取り上げるが、猟師鉄砲は例外」とするお触れです。時代が早すぎますが、十里以内に猟のための鉄砲はあったことはわかります。

 Kari
(歴史民俗博物館:江戸図屏風・川越近郊)

 家光のころの武士の狩りですから「猪買い」はまだできません。


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2012年7月 1日 (日)

山開き・下谷富士

 予約した資料が準備中に切り替わったので、午後には希望図書館に配置されるだろうと、早めにでかけました。昼過ぎに鴬谷で降り、小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)に向かいました。何年か前から、ここの富士塚に登りたかったのです。6月30日・7月1日は富士山の山開きに合わせて、年に一度解放されています。今年はちょうど日程が合いました。
 この神社には富士塚のほか、御嶽神社、三峰神社と山岳信仰を取り揃えています。

Fujiduka

 現在も、江戸時代に富士山から溶岩を運んで積み上げたそのままの形をほぼ残す珍しい遺跡です。着いたときは頂上まで参拝者が列をなしていました。最後尾に並んで少しずつ上りましたが、アスファルトにもコンクリートにも覆われていず、江戸の人たちと同じ道をも踏みしめられるのには、感無量です。周りの景色は変わってしまっていますが。
 頂上から昔はどんな風景が見えたのでしょう。

Fujiduka2

 降りてお神酒をいただき、短冊に願いを書いて奉納しました。もちろん小さな塾が育つよう、お願いしました。

 すぐ近くにあるので、やはり江戸の名所、御行の松にも足を運びました。洋食の香味屋を過ぎて、竹隆庵 岡埜が曲がり角の目印です。名物のこごめ大福を一つ買いましたら、すぐに目的地です。こちらにはまったく人影がありません。往時の立派な松はランドマークだったそうですから、多くの人を集めたのでしょう。音無川もこのあたりを流れていました。
 あとづけの狸塚がこっそりおいてありますが、気づく人は多くないんでしょうね。

 この後、リクエスト資料の配置を確認して図書館に向かいました。

 こういう都内・近郊をぶらぶらする番組を極めた地井さんがもっと遠いところにいってしまいましたね。代わった加山さんのステッカーが岡埜に貼ってありました。

 ブラタモリも第4シーズンがあるのかどうか、とか思っていたら、タイトルをパロった「ブラチャモリ」(AKBが自転車でぶらぶらする)なんていう番組にこないだ気づいて、見てしまいました。

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