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2012年7月22日 (日)

びんぼう自慢届きました

 飯能市から本を送ってもらいましたが、「状態が悪いため取扱いに配慮してください」と添え紙があり、ビニールケースに入れて貸し出されました。個人から飯能市への寄贈本でした。
 内容は、文庫を持っているので読み込むつもりはありません。目次をみてざっと違いを探しました。章立てはあまり変わらないのですが、中の項目にずいぶん追加があるのがわかります。ちょっと例をあげましょう

○ 毎日新聞版
明治愚連隊
 たいへんな生い立ち
    ウソは大キライ
    本名は美濃部孝蔵
    十歳でバクチを打つ
    朝鮮に奉公に出されて

○ ちくま文庫版
明治愚連隊
 本家は三千石の旗本
    ウソは大キライ
    本名・美濃部孝蔵
    おやじの武勇伝
    卒業まぎわに退学させられて奉公へ

 こんな具合で第1章では、「おやじの武勇伝」がほぼ新しく加わっています。他にも節がいくつか加わっています。
 たまたまページをくって目に入ったところでは、「ニクソンとコスイギンの比較…」が元は「フルシチョフとジョンソンの比較…」と、志ん生のたとえが違っていて、追加インタビューで志ん生が言い換えるだろうか、編者の小島貞二の細かな変更ではないのかと思われるものもあります。
 全体に内容が増えているのに毎日版のページ数が結構あるのは、「三軒長屋」と「疝気の虫」の速記が入れてあるからです。これは三一書房の「これが志ん生だ!」と同じものです。

 本題に入りましょう。ソノシートの小噺は「蛙の女郎買い」です。これがマクラにふってあるのは、ざっと探すと、ビクター落語の「お直し3・二階ぞめき3」とポニー名演大全集の「首ったけ(キングにも収録)・二階ぞめき2・江戸小ばなし・お茶汲み」です。もっとあるかもしれません。

 毎日版のあとがきに多少のデータが載っています。「単行本から声が飛び出すという画期的なこころみは、毎日新聞社図書編集部の英断によるものであるが、ニッポン放送の好意も大きい。かつて志ん生師は、ニッポン放送の専属であったため、膨大な数の「志ん生ライブラリー」が保存されている。その中から、四分間というワク内で、最も条件の良いものをえらんでもらった。『蛙の遊び』は、『茶汲み』のまくらにも使われているが、もともとは独立した小ばなしなのである。」

 再生のトラブルがありましたが、聞き比べてみると、出囃子と拍手が加えてありますが、声の質・間・言い回し・客の笑い声などから、「首ったけ」のマクラから取ってさらに一部カットしたもののようです。
 したがってわざわざ聞き集める必要はないことがわかりますが、これも本を貸してくれたおかげですから、よしとします。

Binbo1

Binbo2

 

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