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2012年7月30日 (月)

江戸の町並み景観復元図(内外地図)

 せっかくコメをいただいき、また読みたくなって借りだしたので紹介をします。

 「御府内中心部」と「御府内上野・浅草」の2冊が刊行されています。現在Amazonでは「中心部」は品切れになっているみたいですね。図書館図書館と。(いくつかのネット書店にはあるようです)

 これは、なんといっても30cmX27cmの大判であることが特徴です。だからページ数が少なく、全景図のほかに「中心部」は分割鳥瞰図が見開きで5、「上野・浅草」が6葉からなっていて、大きく眺めることができます。それぞれの図の上にはトレーシングペーパーが重なっていて、透かして町割区画図を見られます。逆にいうとせっかくの見開きがトレーシングペーパーで分断されるということでもあります。
 図のほかにいろいろなコラムで構成されています。

 「中心部」の表紙見返しに鍬形蕙斎・江戸一目図屏風が、「上野・浅草」のほうには広重・江戸名所一覧双六が印刷されています。もちろん正確な測量(伊能図は極秘事項)も航空写真もない時代でもあるし、江戸時代のそういう絵をもちろん素晴らしいと思いますが、ある種の"チャチさ"よりも、この写実"的"な「景観図」のほうが好ましいです。

 数回前の記事の「幕末の江戸図」と江戸城大手門あたりを比べてください。

Edojos

Edojol

 下が「景観復元図」で、圧倒的なディテールです。でも「幕末江戸図」の方は一覧できる、それが利点です。このディテールをもって、広く一覧できるものがほしいと思っていたところ、現在制作中だそうです。著者の立川博章さん公認で、情報を発信している、星工房というサイトに、こんな風にのっていました。

 「立川先生は現在77歳のご高齢でいらっしゃいますが、 江戸近郊全てを網羅した巨大な『新江戸図』を意欲的に制作中です。ご本人曰く「人生最後の作品として世に残したい」とのことで、 集大成の作品として制作に取り組まれています。」

 うーん。楽しみです。展覧会でもいいですが、ぜひPCソフトにして、全体や部分ズームや解説を重ねたりといろいろな見方ができると嬉しいです。

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コメント

pcの地図に慣れてしまうと、この二冊の景観図が地域ごとに分断されてしまうのが、勿体無いですね。
>ぜひPCソフトにして、全体や部分ズームや解説を重ねたりといろいろな見方ができると嬉しいです。

全く同じ意見ですね。そうすることにより、一層の自由度が上がりますね。
(^^)

投稿: hajime | 2012年7月31日 (火) 07時18分

紙媒体に思い入れがないことはないのですが、スペースの問題や酸性紙の劣化、近年の老眼を考えると、電子版が必要だなーと感じます。特に地図はデータを多層でもてるのがいいですね。
辞書は10年前から電子辞書に切り替えました。電子ブックがきちんと普及して、クリックだけで辞書に切り替わればもっと便利です。

教科書も、弱視者用の大活字版があるのですが、電子版ならそういうものもコストがかからなくなりますし、読み上げソフトが改良されれば、絶対的に不足の朗読ボランティアを補うこともできるでしょう。

投稿: snob | 2012年7月31日 (火) 10時24分

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