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2012年7月19日 (木)

志ん生 びんぼう自慢(毎日新聞)

 このブログの第1回目の記事は、「志ん生一代」でした。結城昌治をよんだことはなかったのですが、「びんぼう自慢」(ちくま文庫)を読んだのがきっかけでした。落語家の自伝・評伝はそれで初めて読みました。
 ライターは小島貞二。墨田区での生活が綴られていたからです。のちに、志ん生に関する文章を読むとたいてい出てくるナメクジのはい回る長屋生活や志ん生の破天荒な人生をつづったものです。
 読んでみて特に、満州行の件に興味を持ち、もっと知りたくて、圓生の「寄席育ち」を、これは文庫がないから図書館で読んだりして、さらにその「志ん生一代」にたどりついたというわけです。

 ただ、この「びんぼう自慢」は志ん生からの聞き書きなだけあって、自身の誕生日・父母の名前はまちがうし、最初に入門した師匠の件も真実は言わなかったということでした。現在のちくま文庫のは、立風書房で改訂版として出されたものです。巻末の年譜と本文で異なっているのは、本文のほうは志ん生の喋りを尊重したのでしょう。

 今回、その「びんぼう自慢」の原点、毎日新聞社版を探しました。きっかけは、志ん生の速記本についてまとめているHPを見つけて、毎日版には小噺のソノシートがついていると知ったからです。いろいろな面に興味を持つ人がいるもんだなあと感銘を受けました。
 文庫本を読んだ頃は志ん生音源を聞き集めは考えていなかったので、まったく気づきませんでしたが、あとがきに毎日新聞版のソノシートについてもちゃんと記してありました。

 毎日新聞版は立風版の半分にも満たないそうですが、その取材のとき、志ん生宅で録音したものが、三一書房「これが志ん生だ!」のテープになっています。
 小噺もどこかで、CDに再録されているかもしれませんが、聞いてみるのが一番です。

 こういうときこそ図書館です。毎日新聞版を探すと、埼玉県立図書館と中央区立図書館に「ソノシート1枚付属」とちゃんと書いてあります。中央区のほうは禁帯資料ですし、埼玉県立から地元図書館に取り寄せることにしました。時間はかかりますが、AV資料と違って書籍はこれができるのが便利です。

 1週間待って、取りに行ったら、ソノシートが見当たりません。確認すると紛失か廃棄したが、データだけが残っていたようです。すぐ返却しました。すでに県立のデータからはソノシートは消えました。
 そして、その場でもう一つある飯能市に付録の有無を確認して、そちらから取り寄せてもらうことにしました。いったん県立を中継するので時間は倍かかるでしょう。

 その間に資料調べのついでにいくつか確認しました。墨田区立には4点収蔵されていて、2点が禁帯とされています。どれも付録なしでした。中央区のも禁帯で、別倉庫に保管されているので、館内で読むだけでも予約手続きをして、後日運搬されたものを読みに行く必要があります。しかし、再生装置はないので、付録を聞くことは不可能です。

 そのうち、禁帯でなければ、他の県であっても2冊まで取り寄せられる可能性があることを教わりました。郵便経由です。それこそ国民の知に利する制度だと関心しました。

 そこで、いつもより範囲を広げてみました。×は付録なしを確認したもの、○は付録ありと記録してあるor確認したものです。○がついていても実際はないかもしれませんし、無印であっても付録があるかもしれません。

国会図書館○

北海道立○
青森県立
岩手県立○・盛岡市立
仙台市立・加美町立

群馬県立
栃木県立2
横浜市立・鎌倉市立
野田市立
埼玉県立×・飯能市立○
中央区立○禁帯・墨田区立4×

新発田市立
高岡市立
金沢市立○・中能登町立
羽島市2
静岡市立
愛知県立・名古屋市立・津島市立

三重県立
京都府総合資料
大阪市立○
神戸市立○・西宮市立2・芦屋市立・
奈良県立○
田辺市2

岡山県立
広島県立・呉市立・庄原市立
防府市立・山陽小野田市立・光市立

東かがわ市立

福岡県立・福岡市立・北九州市立
熊本県立
宮崎県立・延岡市立

 もう2週間近くたつので、そろそろ届くはずです。

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