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2012年9月 3日 (月)

圓生 落語特選集(シュヴァン)

 CD音源が終わってからと考えていましたが、先に図書館の落語映像についてまとめようと思います。

 図書館では大半がVHSビデオテープで、劣化が気になるからです。なにしろ音声カセットテープと比べて幅は広いものの、映像のを記録するために1コマがテープ面に斜めに収められています。そのために再生ヘッドも斜めに回転して読み取る仕組みですから、精密な位置合わせが必要となります。逆に言うと少しでもずれるときちんと再生できなくなります。そしてそのヘッド回転が高速ですから、テープも劣化しやすくなっています。

 実際、図書館のビデオテープも下のような劣化がところどころにあります。欠巻もあります。借りるなら今のうちです。

Vhs

 最初に取り上げるのは”落語特選集”です。制作はTBSで、図書館によっては東京放送あるいはビクターとして登録されています。内容は「文七元結・三十石・文違い・淀五郎・百川・ミイラ取り・庖丁・小言幸兵衛・後家殺し・蛙茶番・三軒長屋上・下・火事息子・唐茄子屋政談・百年目・浮世風呂・品川心中・お神酒徳利・大山詣り・三年目」の20巻ぞろいです。

 ビデオを置いてある図書館はそう多くはありません。

 文京区には3巻が欠けています。そして、5・7・8・12・15に乱れがあります。
 墨田区は4・12・17巻が欠。全部は分かりませんが、3巻に乱れを確認しました。
 荒川区は11~20巻がありません。1~3だけ借りてみたらすべて劣化していました。現在はその2巻も検索からぬけています。

 以下はまったく状態は不明です。
 都立図書館には全巻収蔵。貸出しはありません。新宿区1・3巻のみ。中野区10巻まで。立川市全巻。八王子市16巻以外。羽村市1・12・18巻欠。町田市1巻欠。武蔵野市4・11・12・14・16・17・18・19・20巻在
 さいたま市2・3・9・10・11・12・14・15・17・18・20巻。川越市1~10巻。入間市1・5・6・14巻。鳩山町1・3-10巻。
 市川市2・3・4・6・8・9・11・12・13・15巻。流山市全巻。

 なお、この映像はすべて”落語研究会”DVDに収められています。ビデオの音声は明瞭ですが、さらにリマスターもされているはずです。

 返却するときに、劣化のことを告げ、DVDへの買い替えしてほしいといってみました(リクエスト制度はない)。館員は「そうですね」と前向きな感じの答でしたが、難しいでしょうね。

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コメント

 私は15年ほど前、圓生師の映像が何としても見たくて、このシュヴァンのビデオテープ20巻を買い揃えました。1巻に30~50分程度の映像が1席しか収録されているだけなのに価格は4000円。20巻で8万円の散財でした。ヤレヤレ。
 ビデオテープが発売される前はワーナーパイオニアからLDが発売されていました。「鰍沢」「お祭り佐七」「唐茄子屋政談(落語はろ―リストのtake1)」が、ビデオ(新潮社版を含む)にない映像。結局これらはすべて、先年発売されたDVD全集上・下巻ですべて出揃うことになりました。このようにメディアがコロコロ変わるのは、コレクターにとっては辛い所です。(“進歩”と喜ぶべきなのだろうか?)
 市川市の図書館にはこの圓生のビデオが何巻かありますが、視聴覚資料は市外の人間にはいっさい貸し出しをしていません。船橋市などの隣接市でもダメ。図書館のなかでも「日本全国だれでもOK」から「市町村内の人限定まで」いろいろのようですね。市川市中央図書館の落語のコーナーは数が豊富で廃盤になった貴重なCDも多く、また、たまたま姉が市川市在住だったので総武線や京葉道路を使って、しばしば遠路はるばる借りにいったものです。

投稿: にしの | 2012年9月 4日 (火) 04時31分

ビデオやDVDを図書館で購入するときは一般的な市販価格ではなく、その何倍かの補償金を上乗せした価格で買ってるのだそうですね。
ですから、借りたDVDを紛失すると補償金を含めて弁償しなくてはいけません。
ビデオやDVDの貸出しをしなかったり制限したりする図書館があるのは、この辺からきてるのでは無いかと。

元々の本体価格も書籍に比べると割高ですし、限られて予算の中では簡単に買い替えるのは難しいのかもしれませんね。

投稿: nam | 2012年9月 4日 (火) 08時23分

 メディアの進歩は痛しかゆしですね。LP時代からコレクションしていたら大変でした。圓生百席がレコードでそろっているのを図書館で見ると圧倒されます。
 そして今となってはCD・DVD化されない高座があることの方が問題になるという…。

 弁償といっても絶版になっている本・CDは限りなくあるわけで、そのようなものでもあえて貸し出すのが、図書館の使命なのでしょう。そのへんを借りる人は理解して、ていねいに扱ってほしいですね。

投稿: snob | 2012年9月 4日 (火) 09時25分

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