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2012年9月22日 (土)

掲載リストが集まって

 実は中公文庫版については、2巻の作品がコミックス未収録とわかっているので、借りてコピーすれば目的は達成します。

 でも、セット貸しなんです。だからついでにタイトルリストも記録することにしました。今度は、だれか文庫版のリストを知りたがるかもしれません。そんなとき役に立てれば。
 と、思っていたらツイッターで「死ぬなら今柳家さん治」というタイトルが流れてました。これは入力した覚えがありません。いったい?
 わくわくして8冊借りたら先日のタイトル打ち込みが功を奏して、目次を見るとコミックスにあったかどうかすぐわかります。

Ck1
 
 2巻「八人芸の小枝」、3巻「遅き春三遊亭朝楽」、4巻「死ぬなら今柳家さん治」と3編が未収録作品とわかりました。逆に小学館の「晦日の月の助」「噺家戦記柳亭円治」「師匠とその弟子柳家百蔵」「孟母三遷柳家小円治」が中公文庫にありません。

 おまけでネットにないので、表紙もコピーしました。

 さてこうなると雑誌掲載だけで終わったものについて、「連載中に読んでコミックスを楽しみに待ったがのらなかった」という伝聞を見つけましたし、「増刊号にのった」話もうかがいました。連載終了後、リバイバルで掲載された可能性さえあります。国会図書館に掲載誌があるとはいえ…

 私は、落語は文字から入りました。その前から「大正テレビ寄席」とか楽しんでましたが、明確に意識したのが、病院廊下の書棚にあった落語全集でした。それから講談社文庫の「古典落語」(興津要・編)、ずいぶん空いてこの「寄席芸人伝」でした。そのあとまたずいぶんご無沙汰になって、また最近、やっと今度は”聴く落語に”戻ってきたわけです。

 「寄席芸人伝」中の1シーンです。

 「クシャミの一つや二つで、落語を投げちまうバカがどこにある。自慢じゃねえがあたしなら、たとえ爆弾が落っこったって、それをくすぐりにしてみせるぜ!!(箱入り一遊)」

 なりたての中学教師だった私は、”荒れ”ていた生徒の授業中の不規則な行動に戸惑い、授業を進めるのもままなりませんでした。もちろん技術もありません。そんなのが文法を教えたって面白いはずがないです。

 そんなところにこれを読んで、雷に打たれたようでした。生徒が何をしたって、それをネタに授業をすればいい、横道に費やした時間だって自由自在に操ればいい。
 そこから、(今思いだしても)授業が変わりました。教室は私の高座になったのです。客にウケなきゃダメだけど、客の好みに媚びるのもいけない。自力で客をコントロールするとそんなところも同じでした。

 というわけで、これはちょっと特別なマンガなのです。とりあえず”単行本リストはコンプリート”として、その先はなりゆき任せにします。

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コメント

よく判りました。
まるで、「教壇高座柳家すずめ」ですね(^^)
立派な真打の芸を見れた生徒さんは幸せですね。

私達料理人は、残さずに綺麗に食べてもらえるのが一番うれしいですが、
生徒さんの理解力がUPすると、やりがいもあるでしょうね(^^)

投稿: hajime | 2012年9月22日 (土) 23時20分

ここまでの調査があっという間!いつもながら、snobさんの調査力には感服させられます。


>そこから、(今思いだしても)授業が変わりました。教室は私の高座になったのです。

このエピソードは作者の古谷先生に聞かせたいです。
漫画家冥利に尽きるのでは無いでしょうか。

投稿: nam | 2012年9月22日 (土) 23時29分

hajimeさん
 さて、真打かどうか。今日の授業はまだまだ、ということもしばしばです。特に最近では不定詞と動名詞をちゃんと”使わせていない”というのが残っていて、どこかで取り返さないと。
 でも、偏差値最低クラスの生徒が、英語だけの授業のあと、「おもしろかった」と言ってくれたことがあるのは良い思い出です。いつも、おまけの塾でもそうありたいと思います。

namさん
 そういえば、コンビニ板を調べていると、コミックスにも文庫にも書いていない、味いちもんめのあべ善太さんの名前が脚本協力とありました。古谷さんだけでなくあべさんにも感謝しなくてはいけないですね。
 せっかくセットで借りたので、箱に戻した自分のものの代わりに読み直してみようと思います。

投稿: snob | 2012年9月23日 (日) 00時16分

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