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2012年11月27日 (火)

増補 落語事典(青蛙書房)

 落語事典類に興味が出てしまったので、比べることにしました。こういうとき図書館は便利です。トップバッターは「増補 落語事典」(東大落語会)です。編者の筆頭に、山本進さんが名を連ねています。

 1969年発行、その後再販と増補を重ねています。収録は1260編、611ページ、この種のものでは最多を誇ります。4935円。前書きで、ぶっつけ落ち、地口落ちなどのサゲの分類は意味がないと切り捨てています。

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         比較のために、「時そば」の項目を拾ってみます。

時そば(ときそば) (青)三木助(筑)(風)(普)
別名「時うどん」
〔梗概〕 むかしは二八そば、夜鷹そばというそば屋が、往来を流して売っていた。そば屋を呼びとめた男、さんざんそば屋におせじをいったあげく。「いくらだい、十六文、銭はこまかいよ、一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、八つ、何どきだい?」「九つで……」「とお、十一、十二……」とうまく一文ごまかしてしまった。これを見ていたのがぼおっとした男、さっそくやってみようと、翌日こまかい銭を用意して待っていると、他のそば屋が来た。おせじをいおうとしたが、まずくて汚いのでほめようがない。勘定になって「一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、八つ、何どきだい」「四つで」「五つ、六つ、七つ、八つ……」
〔解説〕 三代目柳家小さんが、大阪の「時うどん」を改めたものとされている。現春風亭柳橋は、「ひい、ふう、みい、よう……」と数えているが、故三木助は「一つ、二つ、三つ、四つ……」と数えた。後者のほうがむかしの時刻の呼び方にマッチするようである。九刻は現行夜十二時、四刻は十時に相当する。原話は享保十一年京都板「軽口初笑」の「他人は喰寄り」。

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コメント

挿し絵等は全く無く、レイアウトも見やすいとはいえませんが、小ばなしを含めて収録数が多いのが良いですね。
前に書きましたが、新古本として流れているようです。

こちらの事典でも収録されてない演目を
『増補落語事典』未掲載演目・不完全リスト
というサイトに纏めていらっしゃる方がいます。
新作に未掲載が多いのはしょうがないですが、「宋みんの滝」「芝居の喧嘩」「夕立」が無いのは意外ですね。

投稿: nam | 2012年11月28日 (水) 13時00分

夕立→夕立勘五郎です。
すみません。

投稿: nam | 2012年11月28日 (水) 15時17分

これを手始めとして、各辞典から「時そば」の項目を抜書きして比較します。

>未収録
辞典、というかデータというのはネットにあって追加・訂正されるのが最善だと思います。

投稿: snob | 2012年11月28日 (水) 20時48分

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