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2012年12月22日 (土)

古典落語(講談社文庫)

 興津要さんの「古典落語」は、子供のころ、講談社文庫から次々に出版されるのが楽しみでした(1972~1974年)。上・下2巻だったのが、続・続々・続々々・大尾と増えていきました。本当は本棚に収まっているはずで、6冊分の空きがあります。隣には同じ編者の「江戸小咄」が残されています。でも繰り返し読んだ後どこか別にしまいこんで見つからないんです。
Kodansyabunko

 今では絶版ですが、電子図書で手に入ります(630円)。そういってもあるものをダブって買う気にはならないので、講談社学術文庫から上・下2冊から抜粋されたもの(1250円)を図書館で借りてみました。
 それぞれの噺の後の興津さんの短い解説も楽しみでした。ちょっと「時そば」で確かめましょう。当然あらすじではなくて速記がまるまる載っています。

 時そば
 むかしは、二八そばというものがありまして、十六文であきないをしておりました。
 なぜ二八そばといったかというと…(略)…

「じゃあいいかい……ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ、ななつ、やっつ、いまなんどきだい?」
「へえ、四刻で」
「いつつ、むっつ、ななつ、やっつ……」

【解説】
 原話は、享保十一年(一七二六)刊の笑話本『軽口初笑』にあるが、落語それ自体は、明治時代に、三代目柳家小さんが、大阪落語「時うどん」を東京に移入したものという。
 噺としては、与太郎型のぬけた男が、人まねをして失敗しするというよくある型だが、前半の職人体の男の軽快な口調と、後半の与太郎型の男の間のびした調子とが対照的で、たまらなくおかしい。
 「いまなんどきだい?」などと、日常会話につかわれるくらい有名な落語。

 全部で197編の落語が収められていたようですが、元の6冊を揃えている図書館もあまり見当たりません。学術文庫でも後にもう一冊続きましたが…。そのうち見つけましょう。

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コメント

私はこの興津要氏のシリーズを中学生の頃に学校の図書館で借りて読んだと思います。
いまは講談社文庫で最初の上下と学術文庫の二冊をいずれも古本屋で買ったのを持っています。

最近読んだ「21世紀の落語入門」(小谷野敦)にこの本が紹介されていました。
CDで昭和30年代の名人の音源を聴くと江戸弁がキツくて聞き取れないので事前にこの本を読むと良いそうです。
そんなに聞き取れないものか?とも思いますが、たしかに速記を読むと聞き飛ばしていた語句が分かって腑に落ちることは未だにありますね。
特定の噺家の色が付いていないながら、読んでも面白いのが初心者には良いのかも。

私が落語のレコードやテープを聴き始めたのは社会人に成ってからですが、すんなり入れたのは中学生の頃に興津要氏のこのシリーズを読んでいたのが良かったのかもしれません。

ちなみにコメントの最初の方に書いた小谷野本はAmazonでの評価が低いです。なかなか面白いのですが、色々間違いも多いし。これは落語の入門書ではなく小谷野節を楽しむ本ですね。

投稿: nam | 2012年12月24日 (月) 18時11分

アマゾンのレビュー、読みました。おもしろかったです。確かにだれか・何か若い人を落語にいざなう人・ものが必要ですね。

「古典落語」の数年後に出た「落語文庫」(全18巻・講談社)も抜けている噺を求めて何冊か買いました。私には本がその役をつとめたんですね。

投稿: snob | 2012年12月24日 (月) 23時17分

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