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2013年1月27日 (日)

エイトマン コンプリート

 子供の頃はマンガは読み捨てるものでした。弟と1年分のサンデー・マガジンを積み上げてまとめて廃品回収にだしてました。単行本もあったのでしょうが、高校のとき「鉄腕アトム」全集がでて、読んだことのない話を読みたくて買ったのが初めてだったでしょう。
 大学生になってバイト代も入り、これは全部連載で読んだはずの「エイトマン」との単行本を懐かしさで買いました。「エイトマン」はマガジンで連載されていたのに、後発チャンピオンの秋田書店から出版の単行本でした(全5巻)。これは、そのころの最大の趣味だったSF雑誌、「奇想天外」に、原作者による最終話のノベライズが載ったのがきっかけです。

 「エイトマン」は漫画家、桑田次郎の不祥事で最終話は再録されることがなかったのです。そこで原作、平井和正が幻の最終話を小説の形で世に出したという経緯でした。
 たしかに秋田書店版には連載最終シリーズ・魔人コズマ篇そのものがそっくり抜けていました。それだけでなく、ヤマ場でバッサリ切れてるなど、ところどころつながりのおかしいところがありました。
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 時がたって。1989年に、「エイトマン」を連載当時の姿で再現する単行本がリム出版から出ました。そこでようやくいくつかの短編とともに魔人コズマ篇も収録されたのです(全7巻)。ところが、最終話はアシスタントが描いたということで、桑田次郎の手で初めて作画されることになりました。これには大いに期待をしましたが、微妙に絵柄が変わってしまいました。表現形式も原作の文をそのまま載せるような形で、直前の連載回と落差が大きく残念さも感じたのです。(リム出版倒産後に扶桑社から再刊)
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 Wikiでもそこまでしか記事がありませんが、その後、2011年に実際の連載最終話が世に出たのを知りました。パンローリング社の復刊シリーズです(全5巻)。その第5巻に、少年マガジン連載版の最終話・リム出版の桑田次郎最終話が掲載されています。また特典で原作ノベライズも読めます。(第4巻には初収録短編もあり)
 ノベライズ・桑田次郎版は持っているので、また買うのはちょっと…。しかし図書館には見つかりません。そこで国会図書館です。ようやく子供のころに読んだはずのものに再会です。さすがはアシスタント、絵柄に全く違和感はなく、前話からつながります。
 しかし、当時の少年誌なので原作に手が入っていることも分かりました。敵のコズマは死なずに元の姿に戻り、その妻ノラもコズマに食われません。

 でも、エイトマンが事務所から姿を消してしまうのは変わらないのです。
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コメント

Wikipediaを見てみたらエイトマンは私が赤ん坊の頃ですね。
タイトルや絵は知っていても、お兄さん達の読んでいた漫画のイメージです。

奇想天外はたまに買ってましたよ。
バリバリのSFファンではありませんでしたが、吾妻ひでおが好きだったので、別冊奇想天外(漫画奇想天外だったか?)で「不条理日記」を読んでました。
後に吾妻ひでおつながりで新井素子を読むようになりましたが、新井素子のデビューは奇想天外じゃなかったかな?

SFは小学校の図書館に有ったものは一通り読んだと思いますが、好きだったのはブラウンやブラッドベリ、それとバロウズの火星シリーズ。
傾向がよく分からないですね。

投稿: nam | 2013年1月27日 (日) 17時42分

まあ、SFマガジンから始めたのですが、奇想天外とSFアドベンチャーは初巻から終巻まで持っているはずです。途中から読んでいない号が多くなりました。

>傾向
いや、それこそが誰もが通るオーソドックスな道です。そこからローダンにいくか、ディックに行くか。私はニーブンのほうでした。

投稿: snob | 2013年1月27日 (日) 22時32分

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