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2013年3月 9日 (土)

教育と体罰(3)

 近頃は清原番長の体罰で鍛えられた発言が話題に上がっていますが、スポーツの場合手っ取り早く見かけだけ従わせることが、将来にわたって有効か疑問になってきているわけです。
 モチベーションのない選手は去ればよい、というのが基本だと思います。

 では、学校は?
 報道された中に気になる件がありました。授業に遅れてきた生徒が暴言を吐き、誰が言ったか黙っていたため全員を叩いたというものです。
 あの先生はどうすべきだったでしょうか。

 「そのようなことをしてはいけない」と言って授業を始める
 授業に遅れてきたこと自体を咎めない
 誰であるか認めるまで、事情聴取を続ける

 どのやり方でも禍根を残すような気がしてなりません。

 会社は不適切な行動をとる社員を排除できます。学校は生徒を排除する手段を持っていません。だからいじめをする人間が幅を利かせて、いじめられた人間が学校を逃げ出すしかないんです。
 アメリカも「暴力教室」に象徴される(あれは映画ですが)荒廃を経験しています。それが体罰なしに改善されたのだとしたら、そのやり方も探るべきかもしれません。

 私は、数十年前、生徒に立ちはだかった黒磯の女性教師が刺されて死んだとき、いつかは自分の番になるかもしれないとひそかに覚悟をしました。だから玄関で消火器をぶちまけている生徒は、その粉を浴びながら一人で抑えつけましたし、集会の最中に暴れだした生徒は、全教師・生徒が誘導されて外にでたあと一人残って押さえ込みました。

 学校にはすべての人間が入ってくるのです。社会に警察が必要なら、学校内にもその役目が必要です。予算なしに改革しようというのは間違いです。教師の体罰のない体制をつくりあげてくれるといいんですが。

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コメント

こちらの記事を読んでsnobさんはまさしく現場にいらっしゃった方なんだなと思いました。
前に「強い指導」などと門外漢が勝手なことを書きましたが、それは個々の教師の努力だけで普遍化できるモノではなく、予算を取って、人員を充てて…それでもなかなか難しいということでしょうか。

あぁ、黒磯の事件は衝撃的でしたね。

投稿: nam | 2013年3月11日 (月) 07時53分

 子どもですから一喝すれば済む、のが大多数です。しかしそういかないとき、どんな生徒でも恐れ入って従うような先生は…生徒をブッ飛ばすガタイのいい体育教師だったりしました。それでもその場だけのことです。

 夜廻り先生のような超人は数万人に一人といったところでしょうか。

 欧米では20人を超える学級はないといいます。もしそれで体罰なしにやっているのなら望みはあります。予算を付けずに、精神論で解決するはずがないんですが。

投稿: snob | 2013年3月11日 (月) 09時03分

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