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2013年3月 7日 (木)

珍しい噺と湯島の梅

 もしかしたら京浜東北線の駅に最も近い文京区図書館は、こないだ存在に気付いた天神図書館かもしれないと思って、返却に行ってみました。

 お供は携帯に落としたラジオの録音です。録ってすぐに聞いていなかったので、気づかないままでしたが、私にとって珍しい音源が放送されていました。
 NHKの白酒の「替り目」は今の噺家らしく新しいくすぐりを入れ込んでいましたが、意外だったのはうどん屋の件にすすんで、「銚子の替り目でございます」のサゲまできちんと演っていたことです。亭主ののろけを女房に聞かれるまでで切ったのは志ん生の工夫ですが、「古典落語」でそのサゲを知って気に入ってました。先代圓遊のNHKCD音源以外にはないのかと探したこともありました。雲助門下ですから、古今亭系なのにここまでやるのは期するところがあるのでしょう。
 もっとも、志ん生だからこそあそこで切ってサゲが成立したのかもしれません。

 もう一つは文化放送の馬風でした。この人の漫談は同じネタを聞いても笑わしてくれる上手さがありますが、たい平との対談で、小さんに惚れぬいたことを吐露したのは平生と違いました。そして放送されたのは「大名道具」。この噺は艶笑落語を集めた書籍で読んだだけで、まさか放送でかかるとは思いませんでした。こういう噺も馬風の独壇場ですね。

 天神図書館は湯島図書館よりも湯島天神に近い、というより並びです。湯島天神の男坂は崖を一直線に上りますが、同じような坂が何本か並んでいます。
 前回は携帯を持っていかなかったので、天神境内をまた歩きました。もう屋台もしまう時刻で男坂のふもとの湯島聖天は門が閉じていました。ここには江戸名水の一つ柳の井戸があります。
 くれかかる境内はもう梅の香でいっぱいでした。梅祭りも、もう明日までです。一気に上がった気温で散るのも急ぐことでしょう。

Yushima

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コメント

 文京区には区立図書館が11ヶ所あるのですが、まだ中へ入った事が無いのが・・・湯島、天神、根津、大塚の4ヶ所です。何故足が向かないのかと云うと、他の7ヶ所と比べるとCDの在庫数が圧倒的に少ないからです(^ω^)

 先月の東京マラソンがあった日の日曜日の湯島天神の取材では、朝8時過ぎに行ったのでまだ屋台もあまり開店していなかったから、天神図書館を確認に行きました・・・が、最初はなかなか発見できなかった。図書館として建物が独立している訳ではなくて、ビルの一階にあってしかも入り口が奥にある(^ω^)

 まだ9時前だったので開いてませんでしたが、窓から覗いてだいたいの規模が判りました。寒かったので開くまで待たずに湯島天神に引き返しました(^ω^)

 志ん生は「替り目」の後半部分をやらないので戦前のSP音源では「替り目」の演題ではなくて、「元帳」および「亭主関白」の演題でやってますね。上方では米朝さんや枝雀のように全部やるのが普通だし、東京でも好楽さんは全部やってます。途中で切るのは古今亭一門だけだと思います。

投稿: 藪井竹庵 | 2013年3月 8日 (金) 07時11分

 東京都公共図書館全制覇(離島を含む)を目指している方のHPがありますが、そういう気持ちはさらさらないので、あくまでJRに近いという観点で選びました。
 ざっと見た限りでは落語CDはありません。WEB貸し出しなら図書館ではなく、拠点でいいのですが、やはり書棚を見て回って思わぬ本との出会いがあるのは楽しみになるものです。小石川だけはレコードを確認にまた足を運ぶつもりです。

 「替り目」は古今亭のお家芸のようなものですものね。それだけに白酒の高座はよけい意外でした。

投稿: snob | 2013年3月 8日 (金) 08時24分

手元の音源を確認してみると、白酒師は2010年の落語者の動画でもサゲまでやってますね。一方インターネット落語会では途中まで。時間の関係でしょうか。
他には談志師は談志百席でフル版を残しています。ただ、これはスタジオ録音なので談志ファン以外がわざわざ聴くものなのかどうか。

投稿: nam | 2013年3月 8日 (金) 08時25分

 「落語者」大概見ているはずでしたが、気づきませんでした。ながら見で見落としたかもしれません。すぐ削除しちゃいますし。

 談志は…悪いけど、資料としても聞かないだろうなぁ。

投稿: snob | 2013年3月 8日 (金) 10時53分

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