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2013年3月 2日 (土)

拳(けん)

 江戸関連の本を読んでいたら、ジャンケンは「長崎で中国人の遊びをまねて始めた」とありました。はじめは、双方が手の指を出して、同時に数字を言い合って、指の合計本数と数字が合っている方が勝ちというゲームだったとのことです。
 子供の遊びではなく、流派があって師匠がいる本格的なものでした。

 拳にはいろいろなやり方があって云々は知っていました。文楽の「素人鰻」でも鰻職人の金が酔っぱらって拳をせがむ場面があります。狐・庄屋・猟師の狐拳や虎・和藤内・母親のお座敷遊びはテレビで見ました。

 しかしこの指の数字のことは知りませんでした。すぐに思い出したのは学校での子供たちの遊び。両手の親指だけを使って、出した指の本数の合計を言い当てるゲームです。当てた人間は使える指が減ります。つまり2回当てれば勝ち抜けになります。
 ジャンケンと同じで多人数でできるのが古い拳とはちがいますが、もしかしたらどこかでつながりがあるのかもしれないし、単純だから無関係に発生したのかもしれません。

 ALTが学校に来るようになって、ジャンケンを英語でやることを教わりました。"Rock, Paper, Scissors, One, two, three"と掛け声をかけるだけの違いですが。

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コメント

つい最近、拳についてどこかで読んだなと思い確認したら、江戸の花見についての国立国会図書館のサイトでした。
  http://rnavi.ndl.go.jp/kaleido/entry/93.php

花見の道中についての項に
『拳遊びが流行すると、これに興じながら往来を歩いたとも伝わります。』
『拳遊びは、元禄年間に長崎へ伝わった中国由来の遊びで、全国へ広まり様ざまなヴァリエーションを生みました。掛け声とともに、手指の動作で勝負を争います。数当てを競うものと三すくみで争うものとに大別され、現代に伝わるじゃんけん遊びも後者の例です。当初は酒宴の座興として行われましたが、ブームを呼ぶと相撲に倣い「拳相撲」が行われるようになりました。』

拳についてはこちら↓のサイトが詳しいです。
  http://www.asahi-net.or.jp/~rp9h-tkhs/dg_ken.htm

「拳相撲」で行われたのは初期は指の数字を当てる本拳、のち藤八拳でも行われたそうです。
  http://www.asahi-net.or.jp/~rp9h-tkhs/dg_honken.htm
本拳を遊ぶ様子の動画をYoutubeで見られないか探してみたのですが無いようです。


拳といえば志ん生師匠の搗屋幸兵衛のマクラで拳が出てくるんですがこれがよくわからない。
これはしぐさが可笑しいのかな?
  何かに凝ると其の癖が出るもんで御座居ますな 拳になんぞ凝ってる人は拳の癖が出る。
  あぁやらぁ負けだったなぁと思って考えてるとこへ
  「何処行くの」「いやどおも暫くでしたな」「おぅおぅおぅ、おぃ此処んとこ遊びにお出でよ・・ 危無ぇなぁ」


もう一つ、圓生師匠の首提灯のマクラで語られる黒船のペロリ総督のエピソードで、
「唐人に釣り鐘は敵わない」ってのも三すくみの拳だと思うのですが、唐人と釣り鐘で3つめは何なんでしょうね?

投稿: nam | 2013年3月 2日 (土) 21時52分

「唐人に釣鐘」は拳じゃなくて「提灯に釣鐘」の地口です。あの浅草のどこかの通りに地口行燈(のことばが)並んでいますが、あの類です。

 今はそれだけ。他の紹介いただいたサイトはこのあと行ってきますね。
 話は少し変わりますが、じゃんけんの掛け声で、子供のころは「はじめはグー」なんてのはありませんでした。あれはドリフが流行らせたと記憶します。
 他の掛け声に「じゃんけんほかほか北海道」というのがありました。「あいこでアメリカヨーロッパ」と続きます。

投稿: snob | 2013年3月 4日 (月) 20時37分

あぁ!「提灯に釣り鐘」ですか。
すっかり拳だとおもいこんでました。
唐人拳ってのも有ったそうですが、どうも違う…と行き詰まってしまって。

「提灯に釣り鐘」という成句からして、聞いたことは有るけど何だっけ?という感じです。
これでも「諺辞典」とか好きでパラパラめくったりしてた時期も有ったんですけどね。
勉強になりました。

投稿: nam | 2013年3月 4日 (月) 21時30分

 「提灯に釣鐘」は「月とすっぽん」と同様なことわざと説明されますが、私も落語で聞くまでは知りませんでした。今も、提灯と釣鐘とどっちが上位なのかがわかりません。

投稿: snob | 2013年3月 4日 (月) 22時01分

>提灯と釣鐘とどっちが上位
釣鐘の方がでかいから上でしょう。(適当)


>「はじめはグー」
志村けんがやってたのは「最初はグー」かな?
それ以前から「相拳(あいけん)グー」ってのがあったと思います。北海道だけ?


>「じゃんけんほかほか北海道」
「じゃんけんじゃがいも北海道」が原型で、「じゃんけんじゃがじゃが北海道」や「ほかほか北海道」に変形したのかしら?
「相子でアメリカヨーロッパ」は変わらない感じ。

投稿: nam | 2013年3月 4日 (月) 23時36分

そうそう「最初はグー」でした。私は使ったことがないので…

>釣鐘が上位

 圓生の「首提灯」では「唐人に釣鐘はかなわない」なので言葉としては適合しているのですが、そのあと「唐人がしっぽを巻いて逃げだした」と続くので、逆なような気がして違和感を覚えたことがあります。

投稿: snob | 2013年3月 4日 (月) 23時46分

 ジャンケンは多くの地方で「ジャンケンポン」と云って出すと思いますが、関西地区では「チッケッタ」と云って出したり「ジャイケンポイ」と云うのもあるらしいですね。

 お座敷遊びでは、割り箸を何本出すかと云うジャンケンもテレビで見た事があります。

投稿: 藪井竹庵 | 2013年3月 8日 (金) 11時23分

チッケッタは小学に上がってからやってました。級友に教わったんだと記憶します。

箸拳は高知で盛んだと聞きました。

投稿: snob | 2013年3月 8日 (金) 21時38分

「チッケッタ」は私の小学校では、普通のジャンケンではなく、軍艦ジャンケンの最初に使ったような記憶が有ります。
「チッケッタ。軍艦、軍艦、ハワイ!」ってな感じ。

軍艦ジャンケンとは何かというと……Wikipediaを見たらそのものズバリの項目が有ったのでソチラをご覧ください。←手抜き
wsnobさん、薮さんは子供の頃にやりませんでしたか?

ただしチョキは「朝鮮」ではなくて「チビス(意味不明)」と言ってましたね。
グー・チョキ・パーを軍艦・朝鮮・ハワイと関連付けてしまうってのも、考えてみると凄いな。

投稿: nam | 2013年3月 8日 (金) 22時20分

ああ、そんなのもありました。「チビス」でやった覚えが…。しかしまったくどんな遊びだったか思い出せません。

 こういうのも記録しなければ消えてしまいますが、誰もが懐かしがるだけに、現代ではネットや本に残るのでしょう。

投稿: snob | 2013年3月 8日 (金) 23時00分

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