« KitKatの出番 | トップページ | 圓生 首提灯ほか(ソニー)  »

2013年3月29日 (金)

人形町具足屋

 アド街ック天国もこの春アシスタントが変わるそうで、今や長寿番組となっていますが、第1回からずいぶん見続けたものだと思います。
 前回は人形町・甘酒横丁を取り上げていましたが、こういう古い町を取り上げるときは江戸から続く店はないかと考えながら見るのが、落語に戻ってくる前と違うところです。江戸からの老舗といっても高級呉服や料亭では分不相応ですから、甘味とか手軽な店が出てくるとマークしておきます。

 今回は、道筋を移動撮影するコーナーの中に、志ん朝の「幾代餅」の音声がかかったのに耳をそばだてました。古いおもちゃ屋が、どうやら江戸の昔は絵草紙屋をやっていて、それが「幾代餅」に出てくる人形町の絵草紙屋になぞらえてあったのでした。
 「実は先月女将さんのお使いで人形町に参りました。帰りに具足屋という絵草紙屋の前を通りかかったら、大勢人が集っていたンで、何だろうと思ってのぞいてみたら、きれいな女の人の錦絵が…」
 こんな具体的に店の名前を言っていたとは気づきませんでした。

 志ん朝の演出の中には、清蔵が錦絵に一目惚れをしたことを聞き出すシーンを省いて、女将さんが亭主に告げるところから始めるものもありますが、たいてい具足屋の場面を入れてます。
 確認したら、志ん生から伝わっているもので、馬生も同じようにしているし、雲助もそうでした。短縮版は菊之丞に受け継がれているのを聞いたことがあります。柳家のさん喬は、照降町の具足屋と微妙に位置がずれています。
 これが今も実在する店だったら間違いなく有名な”落語の舞台を歩く”サイトでも取り上げられたことでしょう。

 類似の噺である圓生の「紺屋高尾」では、花魁道中を見て高尾を見染めて、帰りに絵草子を買うんで、はじめっから絵に惚れる古今亭のほうがファンタジックになってますね。

 ※実際の具足屋は浮世絵の版元

|

« KitKatの出番 | トップページ | 圓生 首提灯ほか(ソニー)  »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 人形町具足屋:

« KitKatの出番 | トップページ | 圓生 首提灯ほか(ソニー)  »