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2013年4月12日 (金)

正蔵 真景累ヶ淵~通し(ワーナー)

 間にCD情報をはさみましたが、図書館落語レコード情報の続きです。

 圓生は、正蔵のゆっくりした喋りを過度であると批評しました。私もそう感じます。だから圓生と正蔵で同じ噺をやるのを聞くと、圓生に軍配を上げてしまいます。ま、口跡なめらかさも歌い調子までいってしまうと、今度は言葉が耳に入りづらくなりますけど。

 圓朝の続き物人情噺は、今や寄席でかかることがありません。真打が毎回続き物をかけて毎晩客を集めるという興行形態は、近所の客を前提としなければ成り立ちません。今では手がける人も少なくなってしまいました。志ん朝も「豊志賀」の段しか残しませんでした。
 現在では、歌丸さんがきちんと演ってますね。

 圓生は、通した口演があったのかどうか、「百席」にはあるものの、ライブではまとまっていません。

 正蔵も残しています。クラウン「怪談噺・幽霊噺集成」のものは、あちこちの口演の寄せ集めですが、時期が早いだけにこちらの高座のほうが出来がいいと思います。
 1978年に、通しで「真景累ヶ淵」を遺したのは、圓生百席(の前身の「人情噺集成」レコード)の影響はあったのでしょうか。これは、スタジオ録音です。
 それが、コロムビアから通販商品(!)で出ています。

 当然、図書館にはおいてないのですけれど、元のワーナーのレコードのリマスター・再発売です。

 なので、たった一つだけ、そのレコードをおいてある図書館があります。埼玉県立熊谷図書館です。
 借り手あまたという商品ではありませんから、ジャケットからきれいな状態で保管されていました。レコード特有のスクラッチノイズもほとんどありませんでした。
 内容は「宗悦殺し・総門の長屋・宗悦の亡霊(クラウンCDはこれを流用)・豊志賀の死・浄善ヶ淵“お久殺し”・土手の甚蔵・お累の婚礼・勘蔵の最期・迷いの駕籠・惣右衛門殺し・湯灌場・聖天山」となぜか「深見新五郎」の段が抜けています。クラウンCDでは「松倉町の捕り物」として演じているのですが。
 また特典として、「古累“親不知”」、芸談「圓朝あれこれ(一朝のこと)・(累ヶ淵異聞)」が収録されています。
Shikeiall

 記録として貴重なのですから、通販ではなく普通に販売して図書館に持たせるべきだと思うのです。

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