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2013年5月23日 (木)

江戸の地図復元

 先日、タモリ倶楽部で久しぶりに東京の古地形の話題を取り上げていました。それも平安時代の東山道から分かれる人見街道と品川街道をたどるものでした。現在もかすかに残っているということは江戸時代にはもう少し明確に残っていたことでしょう。

 それがきっかけだったでしょうか、たまたま志ん生たちの音源を返しに寄った図書館で江戸の切り絵図を現代にトレースしたものを、何冊かを手に取りました。
 これが切り絵図そのものでないところが素人で・・・。方位・縮尺などを現代のレベルに変換してくれるのはありがたい限りです。

 「切絵図・現代図で歩く江戸東京散歩」(新人物往来社・2002年)ではそれぞれ切り絵図の復刻とその裏に現代地図が印刷されている形式で、見比べるのもできないので頭の中で重ねる作業が難しいです。
Sampo

 「東京時代MAP 大江戸編」(光村推古書院・2005年)では、切り絵図を構成しなおした図に、現代地図がトレーシングペーパーでかぶさっています。このやり方も時々見ますが、2ページ見開きの間に現代地図が挟まっているので、片方ずつ見ることになります。
Jidaimap

 「江戸東京の地図と景観」(古今書院・2000年)は、いろいろな時代の土地利用について書いたもので、江戸と東京の対比という意味ではありません。
Tizutokeikan
 ただし、付録に「大江戸地理空間図」という模造紙半分くらいの、再構成切り絵図(切り絵図を明治初期の参謀本部陸地測量部発行の1/20,000迅速図に重ねたもの)が江戸を1枚で見渡します。武家地や町人地などを色分けしてあって、等高線が書き込んであります。
 江戸の地図は本文の中には略図しかありません。
 口絵に様々な時代の写真を載せています。その1枚に”まだ温暖化の叫ばれていないころの東京の大雪”と題した写真があり、母と子二人の写真の脇に母親の肩下まである、大きな雪だるまが写っています。1969年2月12日のもので、このときの雪は私も覚えています。
 三日三晩振り続け、小学校も休校になり、たっぷり雪で遊びました。

 「復元・江戸情報地図」(朝日新聞社・1994年)は、「江戸明治東京重ね地図」の元になったものです。グラフィックデザイナの中川惠司さんが切り絵図と明治の実測図などを丹念に重ねた、江戸復元実測地図です。PCであればアルファ値を操作して、それぞれの地図の重なり具合を調節して見られますが、書籍では無理。ここでは、再構成切り絵図に、現代地図を薄いベージュで重ねて印刷しています。
 ソフトと違うのは大判であること。1/6500でA3くらいだと思いますが、ディスプレイでこれを実現するのはたいへんです。
Johotizu

 「大江戸探見」(一藝社・2010年)は、著者の森治郎さんが、その江戸復元実測地図にほれ込んで、文章の説明に効果的に配しています。復元地図に、現代の鉄道路線と駅だけを重ねて印刷して、位置関係が明確になるようにしています。
Tanken

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