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2013年5月26日 (日)

大江戸鳥瞰図(朝日新聞出版)

 本当はこれをずっと待っていたんです。再現地図の本にあらためて時間を割いていたら、最後の最後になって見つかりました。

Ooedochokanzu
 立川博章「大江戸鳥瞰図」は今年の3月発行です。以前に記事にした「江戸の町並み景観復元図」2冊の作者で、次に横浜から秩父までの大地図に取り掛かっていることは関連HPで報じられていました。
 しかし、そのHPも鳥瞰図に関する更新はないし、立川さんのブログ(家族代筆)もアメブロにあるにはあるのですが、”はじめまして”のページ以来1年半更新がありません。
 ご高齢のこともあり(80歳)、危惧しなかったわけではありませんが、まさか電話して様子を尋ねるわけにもいかず。
 かっぱ橋商店街そばのご自宅わきを通ったこともあるのですが、外から見える工房もない普通のうちですから何もわかりませんでした。

 東京では多くの図書館にありますが、貸し出し中か購入間近で、待っていた人が多かったのがわかります。たまたま隣町の図書館で空いていたので、予約を入れて確保し、自転車で借りに行ってきました。

 北は、新座―三郷から、南は横浜本牧・磯子まで、範囲がぐんと広がりました。
Ooedochokan1
 ページを開くと、まずこの鳥瞰図の作成法が写真つきで紹介されます。
 もとになった明治の迅速図にグリッドを引き、それをパースをつけて書き写すのが基本です。地形に合わせて図を持ち上げるのも大切です。
 植生や屋敷を書き入れて完成ですが、資料のないものは立川さんの想像のたまものです。

 1ページは内外社のものよりもやや小さい。前回邪魔だったトレーシングペーパーの現代地図は、今度は重ねた状態で別ページに印刷という工夫をしています。
Ooedochokan2a  Ooedochokan2b
 付録にB2程度の大きさの全体図が。これだと肝心の江戸市中が小さくなりすぎるので、裏側に江戸中心部が印刷されています。

 これで2730円ですから、本を増やさない主義の私でも買いかも。ぜひe-honや楽天BOOKSの立ち読みページでご覧ください。

 惜しいのはトレーシングペーパーがなくなって見開けるようになった地図が、綴じ目の部分で180°開かず、見づらくなっているところです(前作品ではとじしろがあった)。
 付録も残念なことに折り目がついてしまってます。
 書籍の限界ですね。電子版が出てくれるならありがたい。

 原図はたぶんずっと大きなものだと思うので、展示してくれるとうれしいです。

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コメント

「大江戸鳥瞰図」は残念ながら地元の図書館には蔵書なし。「江戸の町並み景観復元図」の御府内上野・浅草周辺編を市の中央図書館から取り寄せてました。
これは引き込まれます。
復元図とトレペの町割区画図、解説頁をいったり来たりしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいますね。


snobさんのおっしゃる通り原図が見たいです。

投稿: nam | 2013年6月 2日 (日) 21時46分

「大江戸鳥瞰図」は都内の図書館はほとんどもっているのですが、軒並み貸し出し中でした。も少したてば勤務地で楽に借りられるでしょう。

 今回、都下は似た景色が続いてしまうのですが、それを付録の全体図で見ると格別です。テーブルいっぱいで眺めたい欲が出ちゃいます。

投稿: snob | 2013年6月 2日 (日) 23時22分

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