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2013年7月 1日 (月)

十条富士

 富士山が世界遺産に登録が決定して10日ちかく経ちました。TV特番もありましたが、いつもの番組も次々と富士山を扱います。スケジュールされているのですから、制作しといて、決定時期に流すわけですね。

 NHK”シリーズ世界遺産100”で「富士山」を放送するのは当たり前ですが、3週間の間に5回も! 「平泉」「小笠原」はこんなに繰り返さなかったような。
 TBS”THE世界遺産”でも二週連続の特集。時間がたっぷりあるだけあって、富士塚(品川富士)も取り上げてました。
 テレ朝”奇跡の地球物語”でも二週連続。理系っぽい番組なのでCGで溶岩樹形のできかたを見せてくれてました。
 テレ東”ドラGO”も便乗。もしかすると”そうだ旅に行こうSP”もそうかも。”いい旅夢気分”でもちかぢかやるに決まってます?
 日テレ”目がテン!”でもやるかなぁ。近ごろは人間科学(心理・生理)に傾倒して純粋な理系検証はやらないし。

 というわけで。去年に引き続いて都内の富士塚に行ってみました。今回は十条富士。いつでも開放していますが、山開きに合わせて祭りが執り行われる富士塚も数少ないようなので、その当日にちょっと覗いてみたくなりました。富士塚めぐりをしている人のサイトも数多くあって、そこで情報を仕入れて行きました。(駒込富士でも祭りがあるようですがまた今度)

 あえて東十条を通り越して王子で降り、線路沿いに北行しました。王子稲荷や名主の滝公園を通り過ぎます。以前は節電で水を止めていた時だったので、寄って見ました。
Nanushi

 広重の江戸百景の滝は、誇張してあるそうですが、駒込台地の落差を水が落ちるのですからさぞ見事だったことでしょう。今は水を電気ポンプで循環してるので本当の滝じゃなくってますが、そこでひとしきり休憩しました。

 十条富士は、小学校の前で、ふだんはひっそりしていますが、今日は賑わってました。入り口では、昔からの縁起物を売ってます。供える線香もありましたが、神社で線香はあまり経験がありません。

 元は古墳だったろうと推定されています。明和のころに富士講ができて溶岩を運んだりして、富士山になりました。富士吉田市の世界遺産記念ポスターも貼ってありました。

 今は、コンクリートの階段が頂上までまっすぐ続きます。古くは登山道があったことでしょう。かすかな跡が見て取れます。
Jujofuji

 私も列に加わって山頂で礼拝してきました。時代が変わって手直しはされていますが、江戸と同じことを人が続けている。生活に必要でもないのに。塚そのものよりもそのことに感銘を受けます。

 驚いたのは、富士山のわきに屋台が出ていたのですが、道沿いにぎっしり連なっていたことです。こんな長い縁日屋台は東京では初めてでした。約350m、十条銀座まで切れ目なく続いてます。それだけの人が集まるってことですね。
Jujoyatai

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コメント

 江戸時代はすべて歩いて行った訳ですから、江戸庶民の夏場のピクニックとしては一週間くらいの日程の大山詣りが無難な町内旅行だったんだと思います。それでも水垢離をして行った訳ですから、富士詣りともなると現代で云えばエベレストの登頂と同じくらい困難な登山であり、家族とは伊勢詣り同様に水盃をしていったのではないかと思います。

 落語には富士詣りがあるのですが、江戸時代の富士登山に付いては調べてませんが、おそらくは、頂上までは登らずに五合目くらいまで登って帰って来たのではないかと考えます。

 現代とは違って江戸時代の富士登山は困難であった為に、江戸の各所の神社などにはミニチュア富士登山が作られたんだと思います。

投稿: 藪井竹庵 | 2013年7月 3日 (水) 08時07分

 信仰の始まりは”怖れ”があると思います。将門も道真も祟り神。
 富士山も、西日本には被害がなかったからこそ、東日本の信仰対象にとどまったのかもしれません。まして宝永の噴火が江戸の人の記憶には残ったでしょうから。

 盛んだった富士講も、今でも祭礼が残っているところは数少ないようですね。地域の関心がなくなって富士塚が閉ざされているだけのところも。ちゃんと残してほしいところです。

投稿: snob | 2013年7月 3日 (水) 13時05分

札幌の鳥瞰図についての情報を幾つか。

大正から昭和にかけて活躍した鳥瞰図絵師の吉田初三郎(1884~1955)が札幌の鳥瞰図を残しているようです。
但し石原正さんの鳥瞰図図とは画風がかなり異なります。
実はいまPCを使えない環境におりまして画像検索出来ないのですが、著名な方ですので札幌図そのものでなくても別の作品がネットで確認できるのではないかと。死後50年以上経っていますので著作権も切れているはずです。
書籍では「北海道の鳥瞰図」(弥永芳子 2011)が吉田さんの北海道の鳥瞰図を数多く掲載している模様。
私の地元の千葉市図書館には蔵書なしでした。品川区には有って大型本なので迷いましたが予約してしまいました。
著者の弥永さんは札幌に古銭と砂金を中心とした私設博物館を開いていらっしゃる方で関連物の収集として鳥瞰図も多数所蔵されていらっしゃるそう。
ちなみにその博物館は北大教養部近くに有るようで機会が有れば訪れたいものです。

投稿: nam | 2013年7月 3日 (水) 19時48分

〉一枚ものの出版物は図書館にもないようです

まえのコメントでこう↑書かれていましたが、国立国会図書館には地図室が有るんですね。(知りませんでした)

一枚物の地図も多数所蔵されているようです。
全てが閲覧できるかは分かりませんが、閲覧可能な地図であれば著作権が切れていないモノでも半分まではコピーできるようです。

投稿: nam | 2013年7月 3日 (水) 20時02分

前にコメントに書いた「パノラマ地図の世界」に石原正さんの鳥瞰図の取扱店舗が幾つか紹介されていたので都内の分を転載します。
但しこのムックが発行されたのは2003年ですので留意下さい。

八重洲ブックセンター
紀伊国屋書店新宿本店
地図の店 渋谷区神宮前 03-3400-1661
ギャラリーラパン 千代田区神田神保町 03-5283-3375

上の2つは所在地・電話番号を省略しました。
「地図の店」は店名でWeb検索してもめぼしい情報が無いのでタウンページで電話番号検索してみたところ「都市整図社」という法人がヒット。法人名で検索すると店舗も存続している模様です。
ネットショップも有りますが取扱点数が少なく石原さんの名前を明記した商品はなさそうな。他に目を引く商品も有りますが、リアル店舗を見てみたいですね。

「ギャラリーラパン」はサイトは有るのですが、更新が止まっていて、商品リストもリンク切れ。今も営業しているかは予め電話確認必要かも。

※先のコメントにも書きましたが、PCが使えない環境にいます。
携帯電話でポチポチ調べたものなので正確じゃないところがあるかもです。

連投ごめんなさい。
以上です。

投稿: nam | 2013年7月 3日 (水) 21時03分

>初三郎

 そうですね。”札幌””鳥瞰図”でぐぐるとこの人が真っ先にヒットします。でも大正から昭和初めの人なので、今回は対象外です。

 弥生さんの博物館はHPもないし、90歳を超える年齢ではメールもありません。電話も失礼だし、他の手を考えます。当分行く予定はありませんが、…郵便ならOKかな?

 国会図書館も”石原正”では検索できませんので、地図室も国土地理院や古地図かもしれません。機会があればのぞいてみます。

 まだ石原さんとは決まったわけではありませんのに、宝文社に問い合わせました。が、返事がまだありません。

 いずれにせよ腰を据えないといけないようです。

投稿: snob | 2013年7月 3日 (水) 21時16分

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