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2013年8月25日 (日)

江戸の坂(朝日新聞社)

 知っていたのだけれど、こないだ初めて借りました。タモリ倶楽部でバスが坂道を降りるときの映像が、”坂”!って感じそのままでした。そのときあらためて”坂道学会”会長・山野勝さんの本を紹介していたので、手に取ることにしたのです。
Edonosaka

 坂道、特に江戸時代の名残のものに重点を置いて紹介している本で、タモリ好みのうんちくたっぷりです。
 たとえば、港区の絶口坂の一部を半分ほど引用します。

 薬園坂の坂下から明治通りに出て左折すると、すぐに明称寺がある。
 土蔵造りの本堂の格天井には、135枚の鏡板にそれぞれ草花の絵が描かれている。御薬園の薬草が選ばれたと推測され、また、葵の紋のある鬼瓦から徳川家との関係がしのばれる。
 明称寺を出て1本目を左折すると絶口坂に入る。承応年間、赤坂から曹渓寺が坂の東側に移転してきた。初代和尚の絶江が名僧だったので坂名として残ったのだ。…
 坂上にある若松寺を右折、通りに出てさらに右折し、古川橋病院前を右折すると曹渓寺の本堂が見えてくる。落語「黄金餅」の中に「木蓮寺」の名前で出てくる。また赤穂浪士四十七人のうち、ただ一人生き残った寺坂吉衛門の墓がある。…
 元の道に戻って左折、直進する。この辺りは陸奥仙台藩主・伊達家の下屋敷や旗本屋敷が密集していた所。突きあたりが仙台坂の中腹だ。韓国大使館を左に見て坂上を直進、信号を右折する。
 …有栖川記念公園の場所が、赤坂から移転してきた陸奥盛岡藩主・南部家の屋敷だった。

 このところ東京に詳しくなったからすいすい読み進めることができましたが、それほど詳しく知らないところは飛ばし読みになってしまいます。
 本を手に持って、歩きながらときどき立ち止まって読むのがふさわしい説明だと思いました。

 東京下町低地は干拓や埋め立てでできていますから、ほとんど言及がありません。足立区・葛飾区・江戸川区・江東区はなし。もちろん中央区もありません!
 最初の港区・文京区・新宿区で書籍の半分を占めます。豊島区は6ページ、板橋区は4ページ。墨田区に至っては2ページ1坂。この区には”坂”がついた地名は「地蔵坂」ただ一つなのだそうです。この通りは以前に「墨東向島の道」でも触れました。隅田川が分流していた時の土手道、鶴土手なのでした。

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コメント

 タモリ倶楽部の泉麻人さん企画の都バスが走ってない路線シリーズは前回の不忍池から北区コースに続いて、二回目で赤坂周辺の坂シリーズでしたね。借りた都バスの中に、円筒形の水槽にブルーの水を入れて坂の角度を見る工夫をしましたが、バスが走っている時には水が動いちゃいますので、止まった時でないと坂の角度は判りませんね。

 本郷台地の外れの藪ローカルの坂の多さは有名ですが、赤坂近辺にも「坂」や「台」や「谷」が付いた地名が多いですね。菖蒲園さんローカルは低地なので坂はありませんね(^ω^)

投稿: 藪井竹庵 | 2013年8月26日 (月) 23時58分

 文京区は探検のし甲斐がありますね。この本は文京区に50ページ割いています。

 ただ、坂以外にも興味はいっぱいあるので、この切り口で平地部分の解説も読みたかったです。でも今の東京ではビルに囲まれて坂は埋没してしまってますから、こうやって再評価されたことに価値があるんでしょうね。

 バス企画は2話とも保存しちゃいました。

投稿: snob | 2013年8月27日 (火) 07時04分

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