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2013年9月14日 (土)

関係代名詞

 現在分詞の後置修飾(そんな用語は教えないけど)のあとは関係代名詞を教えます。…これがまだうまくいったことがないんです。そういうときは旧来の方法、文法を教えて二文を合成したりでお茶を濁します。

 でもなんとか使わせるチャンスをつくりたい。その誘い水にするためにも、面白い分を読ませたい。でネットで例文を探し回っています。

 口の中で仔を育てる魚、シクリッドの英文を与えてみましたけど、食いつきは芳しくありませんでした。
 昨日発表されたボイジャーの太陽系離脱もだめだろうなぁ。
 オリンピック招致の時の佐藤選手のスピーチは、1年生が興味を示したので、3年生にも提示しようと考え中。ところがネットに上がっているスピーチは、通訳がかぶさっていて使えないものばかりでしたが、NHKニュースサイトにようやくオリジナルを見つけました。さいわい英文も載っていて、書き下す必要がありません。さて、どんな反応が…

 関係代名詞は、今では中学校で whom を教えません。実際に使われることもほとんどないようです。ただし、to whom や for whom は使われているので、高校で教える前に whom 単独の知識も持つことは必要でしょう。古い英文を読む限りは普通に使われてますから。
 昔とは、使われ方が大きく変わってます。教わったルールは通用しません。日本以外では。

 私が子供のころ教わったように、主格の関係代名詞、目的格の関係代名詞、目的格の省略、と指導を進めていくには whom があると進めやすい。が、使われないのなら後回しです。

 それに、関係代名詞の省略とされるものも、資料を読んでいくと、関係代名詞を使い始める前に、幼児が使い始めることがわかります。That's a rabbit I saw yesterday!
 つまり、”省略”しているじゃないんです。「接触節」という別の名前を持っているのも納得です。だからひとつ前の教科書では、関係代名詞の前に配置されていました。でも現行教科書ではまた関係代名詞の後に戻ってます。

 塾では教科書の配置にこだわる必要はありませんし、先に接触節から運用させましょう。このことは50年前から主張されていたことも分かりました。自分を含めて、「教わったことを教える」のを抜け出すのはたいへんなことです。

 ちなみに、今は

 関係代名詞主格はwho, which, that で、人にはwhoが原則、人以外は that が普通でwhichでもよい。どちらかというと which は非制限用法に使われる(thatは制限用法だけ)。先行詞に only や biggest などがある場合は that が使われる傾向だけれど、それでも人に対してはやはり who が好まれる。
 目的格では、人には who も使われることが多くなって whom は古臭い(イギリスではちょっと違う)。前置詞と使う場合はまだまだ whom。which, thatは主格と同様。なお、省略と考えるよりは、簡単な内容なら接触節。

 というのが自分の理解なのですが、うーん、あらためて昔とは違います。このうちどこまでを中学生のうちに教えておくか。

 そういえば何代か前のMS WORDはwhichを書くと、必ずコンマを挿入してきました。

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コメント

 「関係代名詞」と云う日本語を教わったのは、中学の英語の授業でした・・・(^ω^)

 「現在進行形」とか「過去形」とか「過去分詞」とか「名詞」とか「動詞」とか・・・って? そう云う日本語の文法を英文法を教える前に教えてましたっけ?

 つまり私が申し上げたいのは、日本語の文法を理解していない子供に英文法を教えても理解できないのではないかと云う事なんです。文部省の連中は、そう云う教育カリキュラムでいいと思ってるんでしょうが・・・教わる子供にとってはたまったもんじゃないと藪さんは思います。

投稿: 藪井竹庵 | 2013年9月15日 (日) 06時49分

 英文法を教えているのは、現場です。文科省の指導要領には、「文法事項を教える」とは書いてありません。教える内容を文法別に列挙はしてあります。

 私も若いころは単語+文法で英語は理解できると思い込んでいた時もありますが、今では文法による説明では使えるようにならないと考えます。記事に挙げた用語は生徒にはほとんど教えません。

 文法で言葉を覚える赤ちゃんはいませんからね。

投稿: snob | 2013年9月15日 (日) 08時51分

私は英語教育についてはド素人ですが、英文法不要論には疑問を持っています。

確かにネイティブの赤ちゃんは文法を使って英語を学ぶことは無いですが、日本語の枠組みが出来上がってしまっている中高生と赤ちゃんの脳は違います。
また、赤ちゃんは間違いを恐れず飽きずに反復することができますし、その反復に愛情を持って付き合ってくれる両親がいます。

日常で英語を使うことがない日本で中高生が英語を学ぶには、英文法は有効なツールでは無いでしょうか?
関係代名詞などという文法用語を聞いただけで頭が痛くなる向きも有りましょうが、文法のルールに何らかの名前を付けるのは知識の整理と記憶の助けになります。

では、中学・高校(・大学)で英語を学んでも話すようにならないのか?
単純にドリル(発声含む)と実践の不足じゃないかなぁ。

投稿: nam | 2013年9月15日 (日) 19時43分

もちろん、文法には必要なものもあります。ただ今文法と呼ばれているものは教育用に作られたものではないことを忘れてはいけません。
 英語を分析するために作られたものなので、教育用に再構成しなければいけませんが、そういう研究は英文科の先生はしないんですね。

 たとえば、「不定詞」は「toと動詞」がならんだものでその意味の一つに「~すること」がある。
 とするなら、「不定詞」という名前を覚えることは余分なことではないか、ということです。

 この件については、また機会を改めて記事を書きますね。
 namさんのおっしゃる「間違いを恐れず飽きずに反復」「愛情を持って付き合う」ことが最も大切のようですよ。

投稿: snob | 2013年9月16日 (月) 00時19分

 エリザベス女王でさえちゃんとした英語を喋っていないこの時代に、日本の文部省は何で英語とはこう云うものだってのを子供たちに強制するのでしょうか? それが私には気に入らないんです。

 ハンク・ウィリアムスはアラバマ訛りだからピクチャー(絵)をピッチャーと発音し、ベッカムは、単語の最初の「th」を「f」で発音している時代なんです。つまりサード長嶋ではなくて、ファード長嶋と発音しているのを文部省の役人は知っているのだろうか?

 「歌は世に連れ、世は歌に連れ」などと申しますが、言葉の発音もそうであり、トウリュウと発音しなくなってしまった現代では大工調べのサゲはますます判らなくなっています(^ω^)

投稿: 藪井竹庵 | 2013年9月22日 (日) 09時46分

 アジアの国ではその国なりの英語を母語として使います。純正英語にこだわらなくてもいいという論もありますが、アメリカ英語に準拠しては教えたいと思います。モデルがないと教えることはできませんから。

 ベッカムの発音は知りませんでした。thとfはうちでは注意して教えているんですが、thをfで言いがちな子がいます。もしかしたら音が近く聞こえているのかもしれません。

投稿: snob | 2013年9月22日 (日) 09時56分

中学校での関係代名詞の教え方を調べていてこちらにたどり着きました。目的格のwhomを教えないためにthatのみを教える傾向があるようですが、まあそれは色々方針があるので良いとしても以下のようなテストを出すのは如何なものかと。
私の姪の英語のテストの一部です。
1 Look at that boy ( which/ who / that )I like.
2 Is there anyone ( who you know / you know ) in the park?
3 Jack is the best singer ( which / who / that ) can sing many Japanese songs.
3は最上級なのでthatの方がいいというのは分かりますが、それでも絶対ということではありません。
姪は抗議に行きましたが、目的格のwhoはダメの一点張りだったそうです。

投稿: | 2017年1月20日 (金) 00時37分

教師の「正解」は往々にして間違いであることがあります。明らかに教師の覚え違いと、時代の変化についていけないのと2通りあると思います。

正解が変わるには
○現地(といってもいろいろある)で英語の使い方が変わる
○英語学者がその変化を認め、文法書が書き換わる
○日本の教師がそれに気づき、正解を変える
という手順を踏みますから、学校で教える文法が少し古くなるのは避けられないでしょう

whomを教えないのは恣意的な方針ではなくて、アメリカの初心者向けの文法サイトを見ても、関係代名詞に含めていません。それが日本の教育にも浸透してきた、ということでしょう。

目的格のwhoについてはもう現地では採用されています。しかしそれが日本の中等教育に常識として反映されるには時間がかかるのだと思います。
もうじき姪御さんの抗議がとおるようになると思いますよ。(中学指導要領に目的格のwhoが入れば完璧です)

ご指摘で自分の認識もまだ追いついていないと知りました。ありがとうございます

投稿: snob | 2017年1月20日 (金) 09時22分

早速のご返答ありがとうございます。
whoに関しては、その先生は教えなかったらしいのですが(thatで通すため)授業中にwhomについては言及し、しかも学校で使う教科書のワークブックにも関係代名詞が表になりwhoがカッコ付きで示されています。
それにもかかわらず、先生はワークブックが間違っていると言ったそうです。
それで、今度は辞書に書いてあると抗議に行くそうです。
実際日本の辞書のサイトにはきちんとwhoも使われると書いてありますし、ケンブリッジの英語の辞書もチェックてみましがwhoも使うとなっていました。
thatだけで教えるのはいいですが、あのような正解がいくつもあるような問題はやはり避けるべきで、私はそこがこの先生の1番の落ち度たと思います。

投稿: | 2017年1月20日 (金) 18時49分

ちょっと頭の固い先生のようですね。あまりストレートに対抗するのが得策かどうか。でも姪御さんはきっとまっすぐな性格なのでしょうね。

私も「目的格whoは実際は使われるようになってきていて、将来正しい文法になるかもしれないが、現状では避けるよう」教えていましたから時代に追いついていない点で大差はないかも。

逆に堂々と目的格にwhomを使うとしている(whoを使わないとは書いてないが)日本の英文法サイトも見られます。

教師がどのように勉強していくか・させていくかは難しい問題です。

ところで、姪御さんの英語の教科書はどこの会社のものでしょうか。ちょっと現場の現状を調べてみたくなりました


投稿: snob | 2017年1月20日 (金) 23時26分

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