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2013年10月28日 (月)

英文法って?2

 学習者として文法は必要ですが、文法が学習の妨げになる面もあることをしらなくてはなりません。現在完了、関係代名詞…そんな用語を聞いて訳が分からない大人は少なくありません。

 以前もちらっと書きましたが、文法はもともと、言語の研究者が分析をするための道具です。ある意味、仮説です。だから大学で国語の文法を習うと、山田文法なんて名前がついたりするのもあります。

 英語でいうと、主格・所有格・目的格(subjective, possessive, objective)なんて必須用語のような気がしますが、それぞれ主格・生格・対格(nominative, genitive, accusative) という呼び方もあります。

 だから、文法用語は中学生に慎重に与えなければいけません。

 三単現のsというものがあります。現れたり消えたり、初心者には厄介ですが、それを学習するときに1人称単数・複数、2人称単数・複数、3人称単数・複数と習いませんでしたか?
 厄介なものを初めて聞く用語で学習するのは負担が大きいものです。それにこの分類だと、sが動詞につくのは、1/6程度に見えませんか?

 ところが、1人称単数というのは現在この世に I だけ。2人称単数は you だけしかないので、sがつくのは主語が単数の時、つかないのは複数(と I, you )の時、とおよそ1/2の割合、しかも非可算名詞は単数扱いですから、もっと重要なことだと印象が変わります。そして「人称」という用語はこの後使いませんから、カットしたほうがよいのではないでしょうか。

 でもそのあたりが真剣に議論されている形跡がないんです。指導要領にはこの文法項目については教えると記述されていますが、この文法用語を教えるとは書いてありません。
 だから、現在の中学校教科書では文法用語はかなり減っています。

 しかし、市販の参考書・問題集では文法用語が飛び交います。

 私の私見ですが、単語を覚えて文法で組み立てる、という学習が成立するのは、成績上位者に限るのではないか、と思います。
 大部分の生徒は英語に苦手意識を植え付けられて終わります。

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コメント

 藪さんは英語が好きです。麻原彰晃も英語が好きだったらしく、よく弟子の女の子に電話した時に中学生英語を喋っていたようです。その英語が間違っていたとしても、誰も尊師に苦情を云う人はいない(^ω^)

 まあ、それはさて置き・・・外国では、日本の義務教育のような感じで外国語を教える授業ってのがあるんですかねぇ。選択科目としてならあるでしょうが、日本のように必修科目なのか?

 授業として教える場合は当然ながら、ターザン英語のようにいい加減じゃまずいので正確に教えるから、本来なら三ヶ月もあれば正確ではないけれどだいたいの英語なんか理解できちゃうのに、日本では正確に理解させようとしてその学習には何年も掛かってしまうのではないか?

 時制とか人称なんてのは、普通の会話では間違ってたってほとんど問題なく理解できるんですよね。もちろんだからと云って学校で必修科目として教える場合は、正確に教えなければならないと云う事が、そもそも日本人が世界一英語ができない国民になってしまう原因なのではなかろうかと藪さんは思います。

 正確に学習させる事は重要なんですが、細かい間違いにはこだわらずに、多少間違ってたって英語は通じるんだと自信を持たせる事が、英語の初等教育に於いては最も重要な事なのではないかと藪さんは思います(^∇^)

投稿: 藪井竹庵 | 2013年10月28日 (月) 20時00分

おっしゃる通りと思います。しかし私も、”間違った英語”を教えるには抵抗があります。それをやったら、ただでさえ会話はテストには不要と思われているのに、テストで×を食らうと非難されてしまいます。

 せいぜいできるのは、間違った英語を使ってもほめる。ほめるけれど訂正もするくらいですか。

 まぁ、そんな気苦労もあとわずかの日にちです。

投稿: snob | 2013年10月28日 (月) 21時21分

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