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2013年11月

2013年11月29日 (金)

山手線内最高峰

 いわゆる江戸府内で、自然地形としては、愛宕山だそうですが、人口地形を含むと新宿の箱根山です。標高44.6m(最寄りの新大久保駅で31mあります)。
 おりしも紅葉の季節。都内でもあちこちで便りが聞かれます。

 新大久保の駅で降りました。すぐ近くなので、山手線外側へ一歩でて、皆中稲荷神社に立ち寄りました。鉄砲組百人隊行列が有名です。さらに外に行くと地名は柏木です。
 元このあたりは、幕府直参が江戸警護のために住まっていたところで、古地図をみると、独特の細長い区割りがされています。そういえば皆中稲荷も細長い境内を持っています。
 平日のこともあり、神社は閑散としていましたが、懸っている絵馬を見ると、時節柄年末ジャンボ当選の祈願ばかりでした。
Kaichu

 そこから、コリアンタウンを通って、明治通りを渡ります。箱根山は戸山公園の奥なので、まっすぐ進まず、裏に回ります。戸山の町は意外な起伏です。カシミールで確認しても
 もともと戸山公園は尾張下屋敷の跡で、公園の外側は、屋敷の泉水だったところで、あちこちからの水を集めて広大な池だったあたりです。そのまま道なりに早稲田に抜ければ大熊庭園やらへも出られるのですが、戸山公園内に入りました。

 尾張屋敷は明治になって陸軍の施設になって戦後は公園となった後楽園と似たような経緯をたどっていますが、大名庭園としての名残はほとんどありません。幕末に火災焼失後再建されなかったからです。GHQに接収されて中流施設にもなっています。この箱根山と下に広がる起伏のある谷地形くらいでしょうか。すべて潰されていないだけましということになりますか。周辺は都営団地になっていて、以前に訪問をしたことのある区立図書館もあります。何冊か庭園の本を借りて読みましたが、わずかなページしか触れられていません。
 尾張の殿様は屋敷内に東海道の宿場を模した建物を配して喜んでいたようですが、箱根山=築山はそのころ磨ヶ獄と呼ばれていました。樹木も若いものばかりですが、色づきの見事なものもありました。
Hakone1

 箱根山はふもとからわずか1分で登れますが、現在じゃぶじゃぶ池となっている方面を見下ろすと高さを感じることができます。山頂には座る場所も用意されています。中央に360度の景色を説明した銘板もあります。もっとも今はビルのほうが高いのですから、眺めはよくありません。周囲の灌木と都営団地だけです。
 立札があり、自己申告で登頂証明書がもらえるとありました。

Hakone2  Hakone3

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2013年11月27日 (水)

三の酉まである年は

 三の酉の年は火事が多いと伝えられて、今年はふだんない火除け守りが授与されます。その浅草酉の市に行ってきました。子供が小学生の時に行ったきりですから、十数年ぶりですか。

 浅草寺の境内を通っていきますが、仲見世はすっかりシャッターを閉じていました。本堂も五重塔も山門もライトアップされています。すでに人通りは絶えていましたが、ひさご通りから千束通りに入ると人が増えてきました。今夜は何か生暖かい風が吹いていました。

3tori2
 混んだ場所に行くのは大嫌いですが、この酉の市だけは、夜を見たい。鷲神社への参拝客は参道から国際通りを折れて行列を作っていました。あとは屋台が並ぶ通りと、熊手売りの並びが混雑しますが、屋台は別にいらないし、参拝はいつでもできるので、熊手売りの見物だけできればいいのです。

3tori1
 熊手は各業者が意匠を凝らして売り上げを競っていました。焼き物の七福神が飾られていたり、それが縮緬だったり、小判が前面に主張しているもの、招き猫ばかりずらりと並べたもの。
 もちろん鯛や笹はプラスチックだり、紙に小判を印刷してあったりと素材はチープなものでできています。でもそれが夜の電灯に照らされると不思議に、怪しい魅力を振りまくのです。

3tori3 3tori4
 江戸の人と違って、ゲンを担いで熊手を買ったりするつもりはないですが、この煌めきはひきつける力があります。

 同じ時期に新宿の花園神社でも酉の市は開かれ、12月になると各地に散らばっていきます。

 

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2013年11月26日 (火)

OCRを試す~修正

 どちらのOCRソフトもソフト上で画像とテキスト両方を修正できます。まず画像の修正を先にします。

 画像の汚れは消しゴムで消します。”直線を引く”は表の線が欠けたりしたときに使うのだと思います。画像の色調やコントラストのほか、回転が行えます。いったん画像のなかの領域を作成させたあと、不要領域を消すことができます。

 実は「e.Typist」のほうはちょっと角度がずれるだけで極端に認識が悪くなります。画像内に角度を指定する直線を引いて手動でも調整できますが、”見開き”調整でハの字に開いた2ページを自動的に調整できます。そのあとに領域を作って、文字の認識をします。
 その結果を見てみましょう。「文七」の最後のページです。「読取革命」も角度を補正できますが、しなくてもこの成果です。

e.Typist角度補正前

と、言われたんで、
「おや、帰ったかいッ」'
てんで立っちゃった。
ぐるッと振り向くとお出しだた…・ときまりが悪いが、それも忘れて、親子がすがりあって泣いたという:・…。鷺しちもつとい
このと文七を夫婦にして麹町嚇欝をひらいたとい文七元結の。、ざいます。

読取革命

と、言われたんで、
「おや、帰ったかい

てんで立っちゃった。
ぐる
と振り向くとお尻が丸出しだった……y」りゃきまりが悪いが、それも忘れて、親子がすがりあって泣いたという……。
このお久と文七を夫婦にして、麹町貝坂へ元結屋をひらいたという、文七元結の一席でございます。


e.Typist角度補正後(ルビもあり)

と、言われたんで、
「おや、帰《かい》ったかいッ」
'
てんで立っちゃった。
ぐるッと振り向くとお尻《しり》が丸《まる》出しだった……こりゃきまりが悪いが、
それも忘れて、親子がすがりあって泣いたという……。
このお久と文七を夫婦にして、麹町貝坂《かいざか》へ元結屋《も
といや》をひらいたという、文七元結《ぷんしちもとい》の一席でございます。

 自動補正で目覚ましい改善です。ただし、e.Typistは補正の後にレイアウト領域の形を手動で変更しないと文字列の順序がおかしくなりました。また、どちらも改行の調節は必要でした。読取革命は他のページで行間ごとに改行が挿入されてしまいました。

 画像修正の次は認識後のテキストの修正です。

 どちらも候補はウインドウ上あるいは下に示されます。右クリックでも現れます。候補で済まない時は2文字に分割するなどの方法で正しい文字を得ることができます。

 それでもだめなら自分で漢字を入力することになります。「読取革命」はそのとき、他の部分で同じ誤認識をしていそうな候補を選んで、一括で変換できます。

 校正のために文字色を変えるなどいろいろな工夫がされています。「e.Typist」で便利なのは、画像ウィンドウに認識したテキストを重ねて表示できることです。ルビを埋め込んだ部分はずれますが、画像とテキストが並んでいると誤りをとても見つけやすくなります。
New4

 こうやってソフト上で校正を済ませたつもりでも、結構見落としがあって落胆します。実は人間はパターン認知は得意のようで結構雑にやってるんです。

 逆に、画像の認識はもともとコンピュータの苦手分野でした。でも今やデジカメに笑顔認識がついたり、個人認証にも顔でOKの時代です。ひょっとすると逆転して、機械のほうが正確になるのも近いかもしれません。

 とりあえず、今回は「e.Typist」に軍配ということで。

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2013年11月25日 (月)

OCRを試す~ソフト・e.Typist

 「読取革命」はLiteを持っているとバージョンアップ版が買え、Amazonなどでは4,900円未満です。しかしルビを無視されるのでは今回の作業には使えません。Justシステムの「一発!OCR Pro7」は「読取革命」のOEMです。体験版を両方DLすれば合計20日体験できます。

 サイトの過去記事で、かつては「読んdeココ!」のほうが読取革命13より精度が高い、ルビが読めると書いてあるのを見ましたが、昨年で開発・販売中止。エー・アイ・ソフトはメガソフトとラインナップを競っていた会社で、「まっぷっぷ」はDOSのころから愛用してました。

 だいたいPCソフトが儲かるビジネスではなくなったのでしょう。電気店でソフトの棚は縮小しっぱなしです。スマホとタブレット(非PC)にシェアを奪われれば、Windowsさえ危うくなるかもしれません。

 さて次に目を付けたのが「e.Typist」です。記憶に残っていたので引出しをあさったら、2代前のスキャナCDに「e.Typistエントリー」がバンドルされていました。これがあれば最新バージョンアップ15ダウンロード版を4,300円で入手できる模様です。

 そこでこのソフトも5日間の体験版を試すことにしました。

 ルビは「削除・文書中に入れる・そのまま(漢字の横)」が選べます。まずルビ削除で「文七」の同じページを

文七元結
(ぶんしちもっとい)
昔からよく申しますが、三道楽煩悩なんという、酒に博
に遊びという、これァま、みな男の道楽としてございますが……昔は名人気質なんてえことを言いまして、お職人やなにかでも、あの人は腕がいいなというと、必ずこの、癖がありまして、勝負ごとが好きとか、酒が好きとか女道楽をする、なんかしら道楽があるもんで、それがために、せっかくの腕を持ちながら貧乏して、きゅきゅしてえるてえのがあったもんで……。子供が親に苦労をかけるという、これ、あたりまえでございますが、には親が子に苦労をかけるなんという、始末の悪いのがありまして、
「おい、どうしたんだ、おい、まだ燈火をつけねえのか……なんだ、其処にいるんじゃねえか、なにをしてるんだ、おい」
「なにをしてンだじゃないよ(
嬬衿の袖を眼にあてて、すッとひとつ鼻をすすり)またおまえ…なんだね、細川の部屋で負られて来たんだね?」
「ッてやンで
、兄、負られようてんで取られに行くやつァねえや、もうけるつもりで行ったのが負

 どうでしょう。誤認識はどっちもどっちかも。小書き文字はまあまあ。”ン”は正しく認識しました。でも他のページでは「e.Typist」が惨敗のものがありました。

 肝心のルビも認識させました。「そのまま」はワードに送るのなら使えますが、テキストファイルで保存するには「文書中に入れる」ことになります。デフォルトではルビを()で囲みます。それだと本来の()と区別がつかなくなるので、青空文庫のテキスト形式にならって《》で囲むように設定しました。

文七元結
(ぶんしちもっとい)
昔からよく申しますが、三道楽煩悩《さんどら
んのう》なんという、酒に博《ばくち》に遊《あす》びという、これァま、みな男の道楽としてございますが……昔は名人気質《かたぎ》なんてえことを言いまして、お職人やなにかでも、あの人は腕がいいなというと、必ずこの、癖《へ》がありまして、勝負ごとが好きとか、酒が好きとか女道楽をする、なんかしら道楽があるもんで、それがために、せっかくの腕を持ちながら貧乏して、きゅきゅしてえるてえのがあったもんで……。子供が親に苦労をかけるという、これ、あたりまえでございますが、には親が子に苦労をかけるなんという、始末の悪いのがありまして、
「おい、どうしたんだ、おい、まだ燈火《あかり》をつけねえのか……なんだ、其処《そこ》にいるんじゃねえか、なにをしてるんだ、おい」
「なにをしてンだじゃないよ
(嬬衿の袖を眼にあてて、すッとひとつ鼻をすすり)またおまえ…なんだね、細川の部屋で負《と》られて来たんだね?」
「ッてやンで
、兄、負《と》られようてんで取られに行くやつァねえや、もうけるつもりで行ったのが負《と》

 ルビはカナだけとはいえ、小さいのでノイズには弱いですね。またルビの中の小書き文字は並み文字と同じ大きさで印刷されているので、判別はできなくても当然です。

Etypist

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2013年11月24日 (日)

OCRを試す~ソフト・読取革命

 さて、実際にソフトを使うにあたって、おまけでついてきた読取革命Liteは、数世代前の、読取革命8にあたる解析エンジンだという情報がありました。さっそく10日間のver15体験版をダウンロードしました。
 Liteはワード形式・テキスト形式2種類の出力ボタンしかありませんが、15体験版はエクセル・パワーポイント・PDF・Htmlなどが加わります。
 今回はテキスト変換を評価します。

 「文七元結」をスキャンして、tiffで保存。実はここで初めてマルチtiffファイルを知りました。ビューワでは1ページ目しか見られないので、MicrosoftのOffice Document Imagingをインストールして…とちょっとした苦労がありました。
 1.tif、2.tif、…19.tifとページごとに保存したファイルを読むと、ここでLiteと15の違いがありました。Liteは1,10,11,12....19,2,3の順に読み込むのです。古い時代のファイルソートです。読み込んでからページを並び替えなければなりません。ファイル名を01,02,03...19にすれば大丈夫です。
 15体験版は、名前をそのままで順番に読み取りました。

 レイアウトを自動設定にして、前頁の文字認識をする手順はほとんど同じです。認識結果に大きな違いが出ました。
 ページの外側までスキャンしたページは、黒い筋が残りますが、それを15は図形枠としてとらえ、Liteは文字に考えて一生懸命無駄な文字を出力するのです。レイアウトした時点で不要なレイアウトを削除しなくてはなりません。どうせテキストファイルにするには、ページ下の演題とページ番号は削除することになりますが、1つ手間が少ないほうがよいです。
 肝心の認識は、あまり変わりません。「文七」の1ページ目を見てください。

Bunshichi

Lite

文七元結 Lももっとい)
昔からよく申しますが、三道楽煩悩なんという、酒に博に遊びという、これ、みな男の道楽としてございますが……五日は名人気質なんてえことを言いまして、お職人やなにかでも、あの人は腕がいいなというと、必ずこの、癖があまして、勝負ごとが好きとか、酒が好きとか女道楽をする、なんかしら道楽があるもんで、それがために、せっかくの腕を持ちながら貧乏して、きゅきゅしてえるてえのがあったもんで……。
子供が親に苦労をかけるという、これ
、あたりまえでございますが、中には親が子に苦労をかけるなんという、始末の悪いのがありまして、
「おい、どうしたんだ、おい、まだ燈火をつけねえのか……なんだ、其処にいるんじゃねえか、なにをしてるんだ、おい」
「なにをして
だじゃないよ (儒衿の袖を眼にあてて、すとひと鼻をすすり) またおまえ・:なんだね、細川の部屋で負られて来たんだね?」
てやでえ、られようてんで取られに行くやつねえや、もうけるつもりで行ったのが

15体験版

文七元結 んしもっとい)
昔からよく申しますが、三道楽煩悩なんという、酒に博奕に遊びという、これ、みな男の道楽としてございますが……五日は名人気質なんてえことを言いまして、お職人やなにかでも、あの人は腕がいいなというと、必ずこの、癖があまして、勝負ごとが好きとか、酒が好きとか女道楽をする、なんかしら道楽があるもんで、それがために、せっかくの腕を持ちながら貧乏して、きゅきゅしてえるてえのがあったもんで……。
子供が親に苦労をかけるという。これ
、あたりまえでございますが、中には親が子に苦労をかけるなんという、始末の悪いのがありまして、
「おい、どうしたんだ、おい、まだ燈火をつけねえのか……なんだ、其処にいるんじゃねえか、なにをしてるんだ、おい」
「なにをして
だじゃないよ (襦袢の袖を眼にあてて、すとひと鼻をすすり) またおまえ・:なんだね、細川の部屋で負られて来たんだね?」
てやでえ、負られようてんで取られに行くやつねえや、もうけるつもりで行ったのが負

 赤文字が誤認識です。15のほうが若干改善。これもページとスキャン状態によっては逆転することもあります。

 大きな問題があって、このページで10箇所にあるルビを完全に無視していることです。ルビは完全に排除するのではなく、時として1行分として変換されることや、隣の漢字と合成されて全く違う文字になることがあります。
 またどちらも”ァィゥ”などの小書き文字を並み文字に判断しています。この全集には撥音・拗音以外にも小書き文字が多用されていて、修正が必要です。
 そして「やンでえ」のような”ン”が小書き文字の大きさで使われていますが、テキストのフォントではそれは使えません。読取革命は”ツ”と判断していますね。

Yomikaku

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2013年11月23日 (土)

OCRを試す~圓生全集の状態

 圓生全集を2冊だけ借りました。新版(2冊合巻のもの)です。合巻ですから、間紙が入って目次はそのまま2か所にあります。奥付は一か所だけ。検印が懐かしかったです。
 新版だから校正がされているかと思いましたが、明らかな間違いがそのまま残ってました。

 以前に旧版を借りたとき、状態が悪いため、保護袋に入って貸し出されましたが、こちらも同じでした。ハードカバーによくある、背表紙からの剥離です。それだけ貸し出し回数が多かったのだと思います。図書館のものだからといって手荒く扱われたのでなければいいですね。
Ensyozensyu

 圓生全集を選んだのは、1冊まるまるスキャンするのはたいへんなので、短編集であること。自分の興味関心が今落語にあること。

 読んでみて初めてわかることもあります。去年だったか、ラジオで「ふぐ鍋」という一席を初めて聞きました。内容は、旦那と客がふぐを食べようとするが、怖いので乞食に先に食べさせて安心するが、…という噺です。

 それが「らくだ」のマクラであっさりと語られていて驚きました。「らくだ」の音源はあまり残していないですがこのマクラは使ってません。高座では使ったこともあるということでしょう。

 言葉遣いが特異なのは心配です。かえってソフトの実力を測れるかもしれません。
 どんな言葉づかいかというと、速記なので、読んだらわからないものがたくさんあるのです。例えば「これからやるんですか」「おれがやってやるから」、噺の流れを聞いていればなんでもないのですが、本にするにあたって漢字をそれぞれ”飲”るんですか、”剃”ってやるからとあててあります。でも実際は”やる”といっているわけで、それをルビにして残してあります。

 つまり難しい漢字にルビをふるのではなく、カナを分かりやすくするために漢字をあてているのです。だからOCRするにあたって、ルビを認識することは必須です。

 あと、送り仮名が現行と違います。「驚く」はもれなく「驚ろく」と送っています。「喜こぶ」「障わる」もそうですね。「何んだ」と送っていることもあれば「何だ」と普通のこともあります。

 OCRソフトのアルゴリズムは知りませんが、もし辞書を補正用に使っているとすれば却ってそれがあだとなる可能性があります。

 こういうとき英語OCRのほうがつくづく楽だと思います。スペルの揺れはあっても分かち書きで単語を切り出せるので、すべて辞書に掲載すればいいのですから。日本語はそうはいきません。

 段組みは単純で、縦書き一段。ページ下端に演題とページ数があるだけです。

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2013年11月21日 (木)

OCRの実際~圓生全集から

 やむなくスキャナを買い替えたら、OCRソフトが付属していました。XPのマシンにもやはりおまけのソフトを昔入れたことがありましたが、何度かいじってみただけでした。

 Liteがついたサブセットですが、今のOCRはどんな実力なのか試してみることにしました。対象は、ちょっと触発されたことがあって意地悪な「圓生全集」(青蛙房)の一部です。

 「圓生全集」は2度刊行されました。最初は60年代初め、全10巻でした。数年後にそれを2冊1巻の合巻の形で全5巻+別巻(上・中・下の3巻)を加えました。さらに80年代に追悼篇の1巻です。

 したがってすべてを確認するには、発行年に注意を払わなくてはなりません。二番目の版も版を重ねて80年代の発行が図書館に多くみられますし、館によっては最初の版に90年代の記録がされているのもあって、まず間違いなく誤記入と思われます。

 で、探してみると、埼玉県では県立図書館でもすべては揃いません。別巻が見つからないのです。足立区には新版5巻+別巻+追悼篇とそろいますが、同じ冊数を所蔵する板橋区では最初の版を5巻まで+別巻+追悼篇という惜しい構成です。17冊の文京区ですら網羅していないのです。

 新旧問わなければすべてを持っているのは、都立図書館とその足立区・江東区・品川区・渋谷区・杉並区・墨田区・世田谷区・練馬区・日野市・多摩市・府中市、川越市・狭山市です。(千葉県は横断検索がメンテナンス中)

 といっても、今回は著作権も有効で実験ですから、数冊だけ借りることにして、手近なところで済ませます。

 円生全集は表記に意地悪なところが多々見られるので、OCRソフトの実力次第であとの作業が楽になるかどうか決まります。

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2013年11月19日 (火)

驚異の受験問題集

 都内の書店をいくつか歩きました。Amazonはよく使いますが、中身の分からない本は確かめないとなりません。

 ウチの塾でも受験対策は欠かせないので、問題集を探しました。他の教科はともかくな子たちですが、英語だけは難題に取り組ませます。だから中学の課題は早めに終わらして高校の内容も教えています。私立高校はそういう問題も平気で出してきますから。
 難度の高い問題を教えるのはよいのですが、ちょっと使う英語の訓練から遠ざかるのは悩ましいところです。

 今中学で扱わなくなったものも出してくるのは、出題担当が変わったことを知らないか、軽視しているのだと想像しています。とにかく公立向けの問題集では不足になります。

 そんなわけで、問題集をあさっていたのですが、とんでもないものにぶち当たりました。「単語の発音記号の正しいものを選べ」と発音記号が並んでいました。
 似た問題でよく見るもので、「下線部の発音が同じもの・異なるものを選べ」はありますが、さすがに発音記号が生で出題されたものは初めて見ました。

 ”発音記号さえあれば英語は読める”と豪語する人はいるでしょうが、発音記号こそ、学者が言語を分析するために作り出したもので、教育用ではありません。
 規則性がないといわれる英語の発音ですが、中学を終えるくらいまで単語を覚えておけば、その後の単語は8割方読めるようになるものです。
 それに「下線部の発音」問題はパターン化されてしまって、試験問題は完璧に解けるのに実際に発音ができないという傾向さえ報告されていて、公立では出さなくなりました。

 発音記号で英語学習ができる人は高学力の人だけだと思います。多くの国民が日常・ビジネス会話が求められる時代には合いません。

 ただちに、その問題集の奥付を開きました。なんと初版は1972年。よい本だから版を重ねているのか疑問です。少なくとも私はこんな古い資料で教育できるとは思いません。編集が怠慢にちがいありません。

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2013年11月18日 (月)

久々の落語公演

 ずいぶん久しぶりに落語界に出かけました。菊之丞さんで、「明烏」「三味線栗毛」でした。

 明烏のほうは甘納豆をほおばっていましたが、古今亭のもの。どこがかというと、花魁は口では起きろというけど…のくだりで、足で体をおさえているところですね。
 師匠の圓菊も、馬生・志ん朝もみんな足をおさえます。文楽のが、手を押さえるので「品位がある演出」(講談社「古典落語」)と評されていましたが、このご時世では手だろうが足だろうが、品位はそれほど変わりません。

 三味線栗毛は小満んさんに話を下してもらったそうですが、「儲からない話だよ」とくぎをさされたといってました。菊之丞本人のをCDで聞くこともできますし、志ん生の音源も残ってますが、錦木がただただコネで出世を頼るのがあまり耳触りのよくありません。それでも、この春に芸術選奨の新人賞を取った人の実演で聞くとまた違ってよいものです。

 時間があれば、自分の自転車を取りに行って…落語会のはずでしたが、朝、用事に引っ張られて半端に時間がありました。じゃあ、と御徒町駐輪場で自転車を借りて、すこし巡ってみました。湯島聖堂脇の坂道はそれほど急ではないですが、ギアのない自転車では息が上がります。聖堂の木々は色づき始めた、というところでした。
Seido

 方向を変えて神保町方面へ。裏道に入って方向を失ってしまい、ぐるぐる回りました。専大や日大を初めて見ました。ようやく大きな道に出ると古レコード屋があって「圓生百席」と大きく張り出してあります。
 ちょっと覗いて、話を聞きました。全品そろって8万円だそうです。CDにカットが多いのを知ってからはレコードをちゃんと聞いてみたいとは思いますが…。盤面の状態は実際にかけてみないとわかりませんしね。
Usedrecord

 秋葉で買い物をしたりして、隅田川駐輪場に返却をするときにはもう暗くなってしまいました。クリスマスツリーカラーに装ったスカイツリーが輝いていました。

 

 

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2013年11月 9日 (土)

落語の蔵配信販売サイト終了

 ネットビジネスの勝ち組は限られているのでしょう。いやビジネスそのものが勝者の限られた奪い合いの世界なんでしょう。

 落語の配信は結局ビジネスにならなかったのかもしれません。落語の蔵が来年1月で閉鎖となることを発表しました。このブログで扱う志ん生や可楽などの昭和の名人たちの音源を大量に販売しています。

 ただし、そのほとんどはCDなどで市販されているものでした。でもこの世代の噺家たちは同じ音源が複数の会社からしかもセットで販売されていて、集めていくとどうしてもダブリがでてしまいます。こないだ報告した志ん生CD15枚セットが典型です。全44音源のうち、まったくの新音源が2つだけ。それに以前にDVDで出た高座映像を音源にして、「新音源」とあおっています。

 落語のダウンロード販売が一般的になれば、そういうことが避けられると思っていました。ただ、一席の値段はどうだったでしょうか。演者によって値段が違うのは当然ですが、すでに市中にかなり出回っている名人たちが430円。CDに2席と考えると適切なのか。

 かもめ亭などの新しい音源は手に入らなくなります。現代の噺家のみんながCDを出せるわけじゃないので、彼らにはチャンスが失われます。

 売ることを前提にした高座は、圓生百席などわずかで、落語を売るコストは音楽と比べてどうでしょう。その売り上げがサイト運営上ペイしなかったわけですから、将来の落語DL販売の道は暗いのかもしれません。

 以前にも記事にした通り、昭和の名人たちの高座の中では小さんの「粗忽の使者」が未発売。販売された形跡はあっても、情報さえ手に入りにくい「花見の仇討」「湯屋番」の3つは今のうちに買っておいた方がいいかもしれません。

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2013年11月 7日 (木)

代金、六千円

 約束通りの時間に古書店のご主人がやってきました。神保町でつとめて独立した人です。

 午前中に息子に手伝わせて本を並べておきました。埃はたいへんでした。少しかび臭くもありました。まずは本棚をふさいでいる荷物をどかして…。途中でTシャツになって、3時間かかりました。

Books_2

 手前は雑誌。SFマガジン('73.3-'90.9)、奇想天外('76.4-81.1:別冊含め復刊全冊)、SFアドベンチャー('79.春-90.9)です。別冊新評のSF特集が4冊。いつか読み直すと捨てずにいましたが、もうないだろうと売却です。

 あとは文庫本ばかり約1400冊。創元推理文庫とハヤカワ文庫の海外ミステリ。コナン・ドイルとエラリー・クイーン、アガサ・クリスティー、ディクスン・カー、ヴァン・ダイン。もう一部を除いてトリックさえ覚えてません。今でも記憶に残るのは「Yの悲劇」「鏡は横にひび割れて」。「アクロイド」「カーテン」「レーン最後の事件」はミステリの歴史に残る禁じ手なので忘れようがありません。
 コナン・ドイルは翻訳独占権の関係で、「事件簿」は1冊だけ長らく新潮社のものだけでしたが、著作権が切れてようやく創元に入ったので買った覚えがあります。

 SFはフレドリック・ブラウンのショートショートから始まり、レイ・ブラッドベリ、ハインラインなどの海外大御所、やがて星新一・小松左京・筒井康隆・・・の日本人SF作家。どれも何度も読み返して楽しみました。書籍を手放すのは初めてのことです。

 古書店のご主人は、何冊かピックアップして状態を確認し、「金額はいきませんが」と申し訳なさそう。ていねいには扱ってきましたが、何度も読んだし、状態がいいはずもありません。
 提示された金額は6,000円でした。満足です。この代金で息子に昼飯をおごってやりました。
 ご主人は1時間強かかって、車に積み込んで帰っていきました。寂寥感もありません。

 ついでに新田次郎などの大衆文芸ものもおまけで引き取ってもらいました。

 表紙ぐらいスキャンしてとっておきたかったですが、手間を考えて放棄。もう所有していた本のタイトルすらわかりません。本棚は空っぽ。売り物にならない雑誌は廃品回収に出します。

Shelves

 あとで、ちょっとだけ図書館検索をしてみましたが、万が一読み返したくなっても近所で済みそうです。

 …でもSFで一冊だけハインラインの「夏への扉」だけ手元に取っておきました。これはいずれ自炊するつもりです。そうすれば文字も大きくして読むことができるようになります。

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2013年11月 5日 (火)

遥かなるラジオ寄席

 日曜に放送されたラジオ寄席、正蔵特集は「首提灯」「淀五郎」で未発売音源だったと教えていただきました。

 TBSには何とか年度末に補完してもらいたいものです。

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2013年11月 3日 (日)

マー君が負けた…

 人間ですから、マー君も。負けることはあります。いい試合でした。また最終戦までもつれて興業的にも大成功でしょう。でも…がっかりです。

 正蔵は、おととしにもTBSでの放送がキャンセルになりました。そのときは復興ラジコで、地域外のストリーム受信ができたのですが、気づかないままで過ごしてしまいました。また同じ憂き目にあうのです。(おととしは未発売音源だった)

 試合が決まって、あわてて使わずにいたUSBラジオを試してみました。買ってすぐにラジコが始まってしまいこんでいたものです。
 ソフトとドライバのディスクがなかなか見つからずにすったもんだして、起動しましたが、思った通り遠方の放送は入りません。

 まだ生き残っているラジカセの電源も入れたけれどダメでした。ラジオ寄席が予定されているのは、岩手放送、新潟放送、信越放送…。でも近くの局の干渉波しか入りません。

 高校のころは、なみいるアイドルには目もくれず、唯一LP数枚を買った やまがたすみこ を聞くために毎週スカイセンサーで東北放送に雑音の中、耳を傾けたものですが。

 ぐぐって、Androidやiphoneではなんとかなるような話を見ましたが、ガラケー持ちです。会社員やってれば持ってたと思いますが、今の生活には不要。
 子供たちはiphoneを持ってますが、どうやら”脱獄”とやらをしなくてはならないようで、素人にはさせられません。

 市販ソフトがあるようで、そこへ誘導するブログいくつかにぶつかりました。でも今日の正蔵が未発売音源である保証はありません。1年の使用で1万円弱はボリすぎです。

 で、最後にOracle VM VirtualBoxにたどり着きました。そのソフト上で動くAndroidイメージも配布されています。
 導入してみると、すんなりとAndroidが起動しました。PC上にAndroidの画面が現れたのは小感動です。
 そのあとは、GoogleのショップでまずRadiko for Androidをインストール、続いて地域を偽るソフトをいれるという手順のようです。Googleアカウントのメアドを入れるときに、@のキーが日本語キーボードと違ってshift+2だったりで戸惑いました。

 しかし残念ながら最初、有効な端末を持っていないと、Radikoのインストールをはねられました。別のAndroidイメージではインストールできたのですが、位置情報がないと実行を拒否しています。Docomo IDを取得せよと言ってくるのですが、はたしてIDをゲスト取得して、位置情報をくれるのか?…ためらいます。

 せっかくGPSを積んでいるWindows8 タブレットを持っているからとこちらでも試してみましたが、さすがにATOMでは仮想マシンはよう動きません。

 さて、夕方までにどうにかなるのか?また、苦労する価値があるのかも…

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(追加)
 なんと、楽天の本拠、東北放送は午前11時からラジオ寄席を放送しておりました。

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2013年11月 1日 (金)

日本シリーズの決着は?

 昨夜の日本シリーズは終盤を、楽天を応援しながら観戦しました。いい試合でしたね。

 楽天のファンという訳ではありません。それどころか、学生のころは、一人暮らしの寂しさからプロ野球中継や大相撲は欠かさず見ていましたが、その後はほとんど見ることはなかったのです。(今でも見るのはジャンプ中継だけ)

 それというのは、今日の移動日をはさんで、明日の土曜日先代の第6戦にマー君が出てくる可能性が高い。マー君がでてくれば勝つだろう。昨日巨人が勝っていたら、最終戦にもつれる。…そうすると日曜日のTBSラジオ「らんまんラジオ寄席」が中止になってしまいます。

 今度の予定は「正蔵特集」なので、是非録音したい。ひとつは未発売音源をいれてくれる可能性が(高いわけじゃないけど)あるからです。聞いてみなきゃわからないことですけれども。

 野球中継があった場合の放送は順延になりません。野球のない地域のネット局では予定通り放送されるからです。Radikoの現在の仕様では地域外でのストリーム聴取はできなくなっているので、ラジカセでかすかな電波を拾うしかありません。

 というわけで、マー君がんばれ!

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