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2013年11月19日 (火)

驚異の受験問題集

 都内の書店をいくつか歩きました。Amazonはよく使いますが、中身の分からない本は確かめないとなりません。

 ウチの塾でも受験対策は欠かせないので、問題集を探しました。他の教科はともかくな子たちですが、英語だけは難題に取り組ませます。だから中学の課題は早めに終わらして高校の内容も教えています。私立高校はそういう問題も平気で出してきますから。
 難度の高い問題を教えるのはよいのですが、ちょっと使う英語の訓練から遠ざかるのは悩ましいところです。

 今中学で扱わなくなったものも出してくるのは、出題担当が変わったことを知らないか、軽視しているのだと想像しています。とにかく公立向けの問題集では不足になります。

 そんなわけで、問題集をあさっていたのですが、とんでもないものにぶち当たりました。「単語の発音記号の正しいものを選べ」と発音記号が並んでいました。
 似た問題でよく見るもので、「下線部の発音が同じもの・異なるものを選べ」はありますが、さすがに発音記号が生で出題されたものは初めて見ました。

 ”発音記号さえあれば英語は読める”と豪語する人はいるでしょうが、発音記号こそ、学者が言語を分析するために作り出したもので、教育用ではありません。
 規則性がないといわれる英語の発音ですが、中学を終えるくらいまで単語を覚えておけば、その後の単語は8割方読めるようになるものです。
 それに「下線部の発音」問題はパターン化されてしまって、試験問題は完璧に解けるのに実際に発音ができないという傾向さえ報告されていて、公立では出さなくなりました。

 発音記号で英語学習ができる人は高学力の人だけだと思います。多くの国民が日常・ビジネス会話が求められる時代には合いません。

 ただちに、その問題集の奥付を開きました。なんと初版は1972年。よい本だから版を重ねているのか疑問です。少なくとも私はこんな古い資料で教育できるとは思いません。編集が怠慢にちがいありません。

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コメント

>「下線部の発音」問題はパターン化されてしまって、試験問題は完璧に解けるのに実際に発音ができないという傾向さえ報告されていて、公立では出さなくなりました。

私の受験の頃は単語集の後ろの方に「発音問題頻出単語」なるものが載っていて必死に暗記しました。
発音記号自体はそんなに難しいものではなく、なんとなく読めるようになったように思います。
未知の単語でも辞書で引けばそれなりに読めるのですから便利だったような。
今は電子辞書で単語の発音も聞けるんでしょうから、不要なものかもしれませんね。

発音についてはちょうど今日の朝日新聞の英語に関する夕刊連載にこんな記事が。
(朝日はケチなので会員登録しないと全文は読めません。興味があれば図書館でw)
http://www.asahi.com/articles/TKY201311190134.html?ref=comtop_fbox_d1

東京五輪の誘致活動で(IOC)総会で英語でプレゼンをした、佐藤真海さんのことが書かれています。
彼女のプレゼンはsnobさんもご覧になったとおもいますが、英語の発音こそ日本人っぽい感じでしたが堂々として素晴らしいものでした。
コミュニケーションには十分でネイティブにも発音はあまり直されなかったそうです。

外国選手と話せないことから一念発起して英語の勉強を始めたそうですが、英会話学校にも行かず英会話の参考書も買わずに、英語ニュースを聴きスポーツのニュースを英語で読み、週末には洋画。
それで外国選手と積極的に話すようにしていたらできるようになったというから驚きです。

でも、日本人の目指すべき英語は彼女のようなモノかもしれません。

投稿: nam | 2013年11月20日 (水) 00時39分

佐藤さんのスピーチは、全文報じているサイトがほとんどなく、苦労してNHKのを見つけました。授業で使ってみましたが、子供たちの関心はそれほどなくがっかりしました。

あのスピーチは英語に苦労した経験があると余計に胸を打つのかもしれません。

>積極的に話すように

やはりこれが肝腎でしょう。今や山奥の学校にも外国人教師が配置されています。残念な使われ方をしていることが多いのですが、「使うチャンス」を生かしてほしいです。

日本代表が今、ベルギーに勝ち越しました。試合はこの後どうなるかわかりませんが、言葉は道具です。使いこなせる日本人が、エリートだけでなく、増えて世界で活躍するといいなぁ

投稿: snob | 2013年11月20日 (水) 06時17分

 なんか日本って、たかだか三歳の子供でも間違いながら喋れる英語を、わざわざ難しくして日本人に理解させないようにしているとしか思えないのですが・・・(^ω^)

 確かに発音記号と云う、モールス信号のようなものを理解していれば、発音はできるのですが・・・藪さんが考える英語教育は、基本的には文字や紙に書かれた物を使うな! なんです。つまりターザンがいるジャングルには紙もなければ筆記用具もありません。そう云う状態で意思の疎通を図るのが言語です。

 それは日本語でも英語でも何語でも構いません。言語とは、どうやって他人に自分の意志を伝えるかの手段でしかないと思います。一番簡単なのがジェスチャーです。その次は感情を表す唸り声でしょうか。

 その延長線上に英語があるに過ぎないと藪さんは思ってます。

投稿: 藪井竹庵 | 2013年11月22日 (金) 09時26分

>三歳の子でも喋れる

 そのために各学校にALTを配置しているのですが、なかなか活用しきれないのが現状です。

 そして、何年か英語をやれば読みたく、書きたくなるのが自然なので、強いるのではなく自然に持っていけるのが理想ですね。

投稿: snob | 2013年11月22日 (金) 18時47分

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