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2013年11月 9日 (土)

落語の蔵配信販売サイト終了

 ネットビジネスの勝ち組は限られているのでしょう。いやビジネスそのものが勝者の限られた奪い合いの世界なんでしょう。

 落語の配信は結局ビジネスにならなかったのかもしれません。落語の蔵が来年1月で閉鎖となることを発表しました。このブログで扱う志ん生や可楽などの昭和の名人たちの音源を大量に販売しています。

 ただし、そのほとんどはCDなどで市販されているものでした。でもこの世代の噺家たちは同じ音源が複数の会社からしかもセットで販売されていて、集めていくとどうしてもダブリがでてしまいます。こないだ報告した志ん生CD15枚セットが典型です。全44音源のうち、まったくの新音源が2つだけ。それに以前にDVDで出た高座映像を音源にして、「新音源」とあおっています。

 落語のダウンロード販売が一般的になれば、そういうことが避けられると思っていました。ただ、一席の値段はどうだったでしょうか。演者によって値段が違うのは当然ですが、すでに市中にかなり出回っている名人たちが430円。CDに2席と考えると適切なのか。

 かもめ亭などの新しい音源は手に入らなくなります。現代の噺家のみんながCDを出せるわけじゃないので、彼らにはチャンスが失われます。

 売ることを前提にした高座は、圓生百席などわずかで、落語を売るコストは音楽と比べてどうでしょう。その売り上げがサイト運営上ペイしなかったわけですから、将来の落語DL販売の道は暗いのかもしれません。

 以前にも記事にした通り、昭和の名人たちの高座の中では小さんの「粗忽の使者」が未発売。販売された形跡はあっても、情報さえ手に入りにくい「花見の仇討」「湯屋番」の3つは今のうちに買っておいた方がいいかもしれません。

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コメント

 百円ショップのダイソーがやってる落語の百円CDシリーズがありますね。売れるのかと云うと・・・残念ながらほとんど売れないみたいです。圓生の落語が二席入った百円のCDが売れないんです。

 落語のCDを買う人ってのは、江戸時代に富くじを買った人数よりはるかに少ないと思われます。人口が十倍以上になっているにも拘らずです。全国区なら百倍以上か・・・私がかつて何かで読んだところによると、落語のCDってのは、千五百枚売れれば大ヒットの世界なんだそうです。

 よく落語の著作権に付いての議論がありますが・・・音楽CDの場合は、作詞者・作曲者・歌手などが、それぞれの配分率によって著作料等を受け取るのでしょうが、落語の場合はこれが非常に難しい。明治33(1900)年に亡くなった圓朝が作った作品に著作権があるとは思えません。

 ではその作品を演じている噺家にあるのか? CDを作っても売れないのに、噺家はその微々たるCDの売り上げからいったいどのくらい受け取っているのか。CDで発売されないけれどもラジオで放送した場合は?

 鈴本の高座を録音したNHKがラジオ放送した場合は? NHKは噺家に幾らか払っているのか? そのラジオ音源をCDにして発売した場合、NHKに著作権があるのか? それらの事って、法的に明確に答えが出ているとは思えないんですけど・・・

投稿: 藪井竹庵 | 2013年11月11日 (月) 12時27分

 法律にはその道の専門家がいますのでよくわかりません。音楽はJASRACがまとめて管理しているようですが、落語は管理外とも聞きました。音楽じゃないし。

 CD・DVDは個々の契約にそって支払いがあるのだと想像します。放送と音源についても契約でしょう。だからその契約書によって変わると思います。

 レコード会社とたとえばNHKは契約して金銭のやり取りがあると思います。また落語家とも契約があるのだと思います。

 ただ、以前はルールがきちんとしていなかった時代もあったようですね。

投稿: snob | 2013年11月11日 (月) 13時34分

 NHKが14日の相撲放送で、相撲観戦をしたポール・マッカートニーの映像を7回、合計4分以上にわたってテレビ放送しましたが、あれは肖像権の侵害にならないのか? って記事をこれからUPするつもりです(^ω^)

投稿: 藪井竹庵 | 2013年11月16日 (土) 06時37分

>肖像権
よくわかりませんが、たぶん大丈夫なんじゃないでしょうか。他の観客もポールも同じ?
そういや市馬もよく映りますね。

投稿: snob | 2013年11月16日 (土) 09時18分

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