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2015年5月 9日 (土)

運河を巡る

費用をかけずに行動するをモットーにしている私ですが、今回はそのくびきを外しました。

かつて江戸の下町を運河が縦横にめぐっていました。現在、その多くは暗渠化されてしまいましたが。残ったものも、一時は悪臭放つ下水溝化していましたが近年は改善されています。
隅田川には昔から水上バスが通っていますし、十数年前は荒川の秋ヶ瀬関から葛西までの旅客船もありました。そしてあるとき、小さな船に思いがけないところで出会い、小さな運河を巡る定期船があることを知ったのです。

スカイツリー脇の北十間川も以前は濁った水が滞留していましたが、すっかり整備されて、かつてのビルの裏口がならんでいた面に店舗が次々オープンして表通りに変わってきました。

そこに小さな船着き場が設けられ、観光の定期便が通るようになりました。調べると2社が運航しているようで、あとはチャーターなどでも立ち寄る会社があるようです。

出航するとすぐ、釣り糸を垂れる人がいました。グーグルアースでも確認できますが、両岸にテラスが完成しています。柳島妙見脇の十間橋をくぐるとすぐ、横十間川との分岐です。そのまままっすぐ旧中川へと向かうコースもあります。ほぼ直角に船が曲がるとテラスは途切れますが、ところどころ工事中です。オリンピックに向けて親水テラスを増やしているところだそうです。ところどころ葦の群落もあります。水の浄化に役立つから何らかの形でテラスに取り込んでくれるといいですね。

総武線の下を過ぎると塞がれた竪川の跡が現れます。今の三つ目通り、四つ目通りの名はこの水路にかかっていた橋にちなみます。

すぐに猿江恩賜公園に差し掛かりますが、ここは貯木場の跡。古くからの木製の親水テラスが張り出してます。

そして以前に自転車で渡ったことのあるクローバー橋で小名木川と交差します。小名木川を右に曲がると水路の幅が大きく広がります。なにしろ行徳の塩を運ぶために最初に作られた運河で、川船会所も設けられた重要水路です。今でも小麦を運搬船から吸い上げるポンプが見られますが、もうじき操業を止めるそうです。

小名木川はまだカミソリ堤防がほとんどで、堤防沿いの遊歩道もわずかですが、順次、川面の親水テラスも増やしていく感じです。

両岸には桜が植わっていて、時期には水路を包み込むような見事な光景になるはずです。

このコースの最大のポイントは、隅田川が近づき、地盤沈下した東側を守るための扇橋閘門です。まさに現代の技術です。

通行する船は墨田川との水位差を上り下りするのに、この閘門を無料で通行できます。捜査室の指令で信号が切り替わるのに合わせて閘門に侵入し、注水・排水をしばらく待ちます。開いた門をくぐるときにはしずくが降り注ぎますから、船内にはこうもり傘が用意してあります。



隅田川に出ると船がひどく揺れます。行き交う水上バスや運送船の立てる波のせいです。それも日本橋川に逃げ込むまで。

高速道路の下をしばらく進み、日本橋に着きました。船着き場では他の船が客を降ろしていてしばらく待ってから上陸となりました。

Nihonbashi

幅の広い隅田川の水上バスと違い、狭い運河・河川の航行はまた違った視線を与えてくれました。旧中川に行く別のルートや神田川へいく他の会社もありますし、川のほうに向いた店舗も増えてきました。川との付き合い方がまた変わっていくのでしょう。

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