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2015年6月28日 (日)

偽史

愛宕山の鳥居の脇に、井伊直弼を討った水戸浪士が集合したという碑があります。
「一説によると」と前置いてですが、「ここから直弼の登城行列が出たのを見て襲撃にでた」という話が、円楽の江戸番組で紹介されました。桜田門近くで待ち構えていたとばかり読んでいたので、初耳でした。井伊家の門から桜田門まで地図で確認すると500mあまり。愛宕山から現場までは約1500m。山頂から駆け降りたとして間に合うはずがありません。ましてや時期外れの降雪で見通しがあったかどうか。
まあ、報道のない時代、そんな噂も出たということなのでしょう。

先週はニュースで「江戸しぐさ」について特集があったので録画してみてみました。「江戸しぐさ」というのはNPOが提唱して、一時期ACの広告でも取り上げられ、地下鉄でもマナー啓発ポスターが作られました。手に取ったこともありませんが、書籍もたくさん発行されています。
それが今や教科書(民間の公民と文科省の道徳)にも取り上げられているといいます。子供たちに江戸の昔から続くマナーを教えるというのはちょっとよさそうです。
ところがどうやら眉唾ものらしい。商道徳として「秘密に口承されていた」ものが、「一般市民にも周知された」ものだったり、2時間に一度、しかも不定時法で鳴らされた鐘でしか時刻を知りえないのに、分刻みで遅刻を戒めてもいるそう。
はては、明治政府にとって都合の悪い内容だったため、「資料はすべて焼きつくされ」て、「江戸っ子を大虐殺」したとのこと。
さすがに教科書からは外される模様です。

世間って簡単に踊らされるんですね。

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