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2016年1月 9日 (土)

深川資料館で風雲児たち展と記念講演会

暮にチケットを買っておいた、「風雲児たち」作者のみなもと太郎の講演会に行ってきました。   
月初めには70枚くらいの売れ行きだったのが直前に予約が殺到したそうで300人の定員以上が詰めかけていました。補助のイスも用意されてました。   
   
風雲児たち展は、マンガの原画と著作物の陳列で、壁三面に貴重な原画を見学することができます。   
連休11日までの開催で、あと1日で終了です。   
   
もう30年を越える愛読書ですので、原作者の話を聞きたい、様子を知りたいという一心でしたが、前日になってチラシを確認すると「サイン会あります」との告知に気付きました。どれだけうかつなのか。   
サインしてもらうのに、色紙がいるのか?チラシに書いてもらうか?とも考えましたが、やはり著作物だろうと、「風雲児たち 幕末編」の最新巻を買うことにしました。そう、書籍実物を買うのをやめて電子書籍で買った第26巻です。いろいろあたって書泉ブックタワーで購入して資料館に向かいました。   
   
Fuunji_exb
開演まで間があったので展示場に先に入りました。講演会後に入場することを考慮して閉館時間をのばしてあるそうです。なお、通常の展示物も正月仕様になっています(飾りや雑煮)。
Fukagawa_newyear    
すると会場に、ずっと購入を考え、ためらっていたコミケ出品の「外伝」が置いてあり、内容が確認できたことと資料館事務室で購入できると注文書もありました。もう迷うのをやめて買うしかない、と申し込んで4冊買いました。   
このことは、整理してあらためて記事にします。   
   
講演会は二部構成。最初に駒沢大の先生の幕末概観。1時間で「ペリー来航」以降西南戦争まで、いろいろな説を紹介しつつ駆け抜けたのは困難な作業で、「世に流布する伝説めいた話を鵜呑みにしないで幕末の物語を見直さなければならない」と、締めくくりました。   
   
それが「風雲児たち」の構成そのものを言い表していたのです。   
対談の形でみなもと先生の講演は始まりました。   
数年で終えるつもりで関ヶ原から書き起こした時に、幕末の混乱の前に蘭学の興隆を描かなければならないなど、大筋は決まっていたので、連載前にこれから登場する人物の似顔絵とか場所の下絵をもう用意してある。   
それまでは黒船来航の説明の後、林子平の開国兵談を紹介するなど、歴史解説は時系列を飛んだわかりづらかったのを改善したかった…ら、こんなに長くなってしまった。   
もう、いつ終わるか考えずにこのまま書き続けるのでいいのではと思い始めている、といまだに残る京都のアクセントで元気に話してくれました。   
   
ときおり聴衆は納得しながら爆笑をして聞き入りました。68歳の作家は時間がたつにつれ頭脳と弁がまわるようです。記憶は怪しくなったそうで、エピソードを以前書いたかどうかに悩むこともあるとか。   
女優の杏とテレビ番組で同席するというときに、100を超えるご母堂が亡くなられおじゃんになったそうで、その番組を楽しみにしていた者たちは疑問が解けました。   
次の27巻はGWごろに、その杏が帯に推薦文を書くそうで楽しみです。   
読者に歴史学者が増えてきて困る、それどころか「風雲児たち」を読んで歴史学者になった人もいる…というのは   
   
以前は終わるのかどうか心配もしましたが、ご本人が言うようにずっとこの状態が続いてもいいのだと思います。もしかするとこちらの方が先ということもあるかもしれません。   
   
講演後、並んで26巻にサインを頂戴をしました。先に事務室で購入していたのが功を奏し、会場ロビーで本を売り始めましたが、それを買ってからサインの列に並んだのでは、どんどん後になるところでした。そして待っている間に「売り切れ」の声が何度もかかりました。
Taro_sign

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