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2016年6月

2016年6月15日 (水)

山王祭の神幸祭

旧暦6月15日は天下祭、山王祭の山車行列が江戸城内に入っていたようです。   
   
祭って、見るものじゃなくて参加するものですね。東京に来てからいくつかの神輿巡航に出会いましたが、そんなにときめくものじゃない。   
すっかり反応の鈍くなったうちの年寄りが、お囃子の音が聞こえて珍しく窓からのぞきこむので、外に連れ出すとうれしそうに地元の祭礼を見てました。   
   
でも有名な祭りとなると人を惹きつける場面を持っていることがあります。浅草の三社祭も各町内の神輿をもんでいるところを見てもよそ者には感銘がありませんが、神輿が勢ぞろいする連合渡御の宮出し、宮入りには早朝から一目見ようと大勢が集まる魅力があるようです。子どもがまだ幼いころに一度見に行ったことがあるのですが、子どもを肩車して見せてやりましたが、自分には人垣の向こう側はまったく見ることが叶いませんでした。   
   
浮世絵で残された日枝神社の神幸祭はスペクタクルです。先週それを見に行きました。もちろんかつての山車人形は諸事情でほとんど使われなくなっていますから、期待を割り引かなければなりません。   
   
神幸祭のルートに永代橋を渡った日本橋に日枝神社摂社があることを知ったので、まずそこへ。そこから順路を逆行しました。iphoneアプリなら行列の場所がわかるそうなのですが、持ってませんからね。
Hiesessha     
結局行列は遅れて進んで来て、皇居前広場で出会うことができました。一団で進んできて休憩を取っていたのですべてを見ることができました。   
   
浮世絵で見た諌鼓鳥が先頭グループにいます。人形山車もいくつかありましたが、やはりかつての壮麗さには欠けるようです。平日の事もあってか見物もそれほどではありませんでした。
Sannokankodori Sannosaru   Sannodasi  
山車人形は失われたものもありますが、収蔵庫に収められたもの、地方の祭礼に売られたものが(今年は1台里帰りもした)残っているようです。そういうものも見る機会を作っていこうと思いました。

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2016年6月 6日 (月)

たばしお寄席

続けてふたつの落語会に行きました。なんだか近頃は若い人女性にも落語家が人気だそうですが、こちらはそんなこともなく。一つはクローズドな会で扇遊、「団子坂奇譚」が耳新しい演目でした。扇橋がよくかけていたそうですが、途中で、上方の「脛かじり」だということがわかりました。「脛かじり」は資料で知っているだけでしたが、江戸に翻案して、武士が蕎麦屋に弟子入りするという設定にちょっと飛躍を感じました。   
   
もう一つはたばこと塩の博物館がひらく、年に一度の「たばしお寄席」。この落語会は、博物館の入場料だけの大サービスで、整理券が発行されます。年間パスポートにはこれも含まれます。   
いつもの講演会と同様とはいえ、15分という地の利を生かし、開館前に到着しました。それでも先にならぶ人がいました。整理券を受け取るといったん帰宅して午後の開演を迎えると整理番号順に入場します。   
現在開催されている特別展「根付と提げ物」にリンクしてネタだしで古今亭志ん橋「宗珉の滝」。いわずとしれた腰元彫り(装身具)の二代横谷宗珉を主人公とした職人ものです。古今亭ならではの噺で志ん橋も達者なものでした。   
一席終わると世話人の新藤茂氏との対談でした。「宗珉は金明竹にもでてくる」ことから始まり、博物館のこの土地が志ん橋の生まれに近いこと、そして「なめくじ長屋」と目と鼻の先であることから、志ん生の臨終までの介護の話題もありました。そしてたばしお寄席の常連だった殿下=せんに亡くなった喜多八の思い出も語られました。   
志ん生を看取る話もまだ十分に通じるのも、客の年齢ですね。志ん朝が志ん生を継がなかったのには、三木のり平劇団員で活動するときに座長よりも大きな名を持っているわけにはいかなかったことも一つあったと明かしてくれました。   
志ん橋もまだ71です。古今亭の芸を伝え続けてくれることでしょう。

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