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2017年2月

2017年2月28日 (火)

地口行灯再訪

かつては江戸全般で初午の行事であった地口行灯が継続しているのを知ったのは1年前のことでした。   
そんなに時間がたったわけじゃないのに、「初午行事を二の午に行っている」ことを忘れてしまっていて、12日夜に空振りを食らいました。    
   
ちゃんと12日後に行きなおしたのですが、今年は(おそらく管理を委託されている)吉原神社には飾りつけがありませんでした。去年夜の光景を撮っておかなかったのが悔やまれます。    
本家の千束神社に移動しましたが、せっかくの日なのに来訪者がちらほらとしか見えません。   
昨年も飾ってあった行灯ですが一つ一つ見て回っている間に片手で数えるほどですか。これでは吉原神社のほうに置かないのもうなづけてしまいます。幟は今年の年号に書き換わっていたので奉納者はそれなりにいるのでしょう。元の言葉が廃れて地口がわかりにくくなっているのも一因か。   
なくなると惜しい行事だと思うので盛り上がってほしいものです。
Senzokujiguchi Senzokujiguchi2

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2017年2月 9日 (木)

「落語the movie」終了

去年から始まった異色の落語紹介番組。 単発のときに録画して見て消去を繰り返していましたが、1月にまとめて再放送したのを機会にちょっと長く保存してみました。   
リップシンクロで俳優が落語家の高座に合わせて演技するというこれまでにないやり方でした。落語としての無理をとおすストーリーも聞きなれた噺家の口演であればすんなりと耳に入ります。落語と江戸の風景がセットとはいえ結び付けられて一つの理想っちゃそうです。超ファンタジーの「元犬」だってなんだかうまくまとまってましたし。噺を短く詰めているのと、「三年目」の先妻をやった女優が思っていたよりとうがたってたのは好きな噺なだけに残念な点はあります。一度大ネタをやってもらいたいものでした。   
番組は終了しましたが、なんだか継続の含みはありそうなので待ってみましょう。   
   
Themovie Arasuji

「名作あらすじ劇場」も昨年秋に、新機軸として文芸だけでなくいろいろな「あらすじ」をとりあげるということになって落語を取り上げました。こちらは落語家が演者となって、舞台を現代に置き換えての映像。   
ゲストの落語家も「何か生まれるかも」と期待していましたが、録画を見始めて途中で放棄しました。年末に再放送があり、新作かと思いまた録画しちゃいましたが、2月には本当の新作がありました。   
   
セット・扮装の予算かな?と思いますが、舞台を現代に置き換えるというのはどうも話になりません。   
「文七元結」の吉原に身を売る設定を高級クラブでママが娘をあずかるというのは…。娘を店の旦那が取り戻すのも、大店の主じゃないと様になりません。予算もあるでしょうけど両方の番組で取り上げた「猫の皿」の出来を比べると差は歴然。ただし持たないと思ったかどうか、落語の舞台を歩く企画が加えられていたのはよかった。    
それにMCの女優とアナウンサーが「円朝」を円にアクセントを置いて何度も繰り返すのが気になりすぎました。ゲストの三遊亭兼好とストーリー紹介の平泉成がちゃんとしていたのが、さすがに思えてしまいました。

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2017年2月 8日 (水)

都立中央図書館・東京凸凹地形

雨(雪?)の予報に備えて、用事を急いで片づけて広尾まで行きました。自転車を使いたかったのですが時間がないと言い訳して電車にしました。   
   
今回は凸凹地形の展示会を見るためです。この地域にはめったに行きませんがメトロの駅を出た瞬間から下町との違いを感じました。生活感のある外国人が行き来しているのです。   
   
都立図書館は閲覧だけで直接の貸し出しをしません。必要なら区立図書館を通して書籍のみ借りることはできます。広尾の駅からはすぐ、有栖川宮記念公園の一角にあります。公園の入り口のところから南部坂が上がり始まります。こちらの南部坂は坂上の浅野家屋敷と赤坂の南部藩屋敷が交換となって名前が付いたもの。だから忠臣蔵の「雪の別れ」の舞台となった南部坂はもと南部藩屋敷のあったあちらです。   
図書館は公園内で南部坂に沿って上がった端にあります。公園は元盛岡藩下屋敷が有栖川熾仁親王にわたり、高松宮家を経て東京都に移管されました。作り変えられていますから大名庭園の名残はありませんが、地形は同じものを利用しています。   
   
図書館の受付で入館証を受け取って荷物をロッカーに預けました。PCは持ち込みOKです。4Fの会場ではチラシと展示リスト、周辺マップを凸凹地形のフォルダに入れて渡してくれます。   
Toritsu_deko  Toritsu_boko

2部構成で、はじめは東京全体の地形。標高データを重ねた大地図やアプリが展示されています。しかしそれらはリストにありません。展示の主体はそのもととなった書籍なんですね。川、坂など地形で分けてまとめてあります。読んだ本もたくさんあります。   
次の間「凸凹を体感する」は麻布、渋谷など地域に分かれた展示です。日比谷エリアでは入り江の埋め立てがテーマになりますが、「慶長江戸図」が展示されていました。書籍で何度も目にしましたが1枚、原寸で見られるというのは(複製とはいえ)ありがたい。原本はこの図書館が持っているんですね。   
上野エリアでは、近年の発見の「寛永江戸全図」に会うことができました。「江戸東京地形の謎」でさんざん楽しませてもらったものです。これは見渡せるのはよいのですが、細かな文字を見るためにルーペでも持ってくれば良かったと思いました。   
部屋の中央には3Dプリンタによる図書館周辺の立体地図が置かれています。   
   
Toritsu_pjmap
そして最後には、神田の書店が制作した東京微地形模型。昔タモリ倶楽部で紹介されたのを見ました。NC工作機械で削りだした1.5m四方の模型。そこに鉄道・道路・台地などとプロジェクターで映し出します。会場が明るいので明瞭さに欠けたのは残念でしたが願っていたものが見れて満足でした。   
   
この展示会は今週末12日までとなっています。

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2017年2月 3日 (金)

今戸神社の豆撒き

今年の節分は今戸神社に行くことにしました。やや早めに着くと、境内の大半は女性で場違い感があります。縁結びで人気だけのことはあります。   
境内には丸い絵馬が風に音を鳴らしていました。肌寒いので日向を行ったり来たりしていました。河津桜が満開です。
Imado_bean1 Imado_bean2
   
刻限が近づくとこれまでの寺社と違って子供がどんどん集まってきました。地域の神社って感じですね。氏子各町内の年男が手に手にレジ袋を持って社殿から出てくると理由がすぐにわかりました。   
投げるものが豆よりも菓子が多いのです。子どもたちは社殿の真下に大きな袋を広げて待ち受けてます。   
待つ間に微かに感じていた罪悪感のようなものは豆まき開始とともに消え去ります。受け損ねたものを腰をかがめて追うのは周りに危ないので控えましたのであまり数はいきませんが、なにしろ向うからぶつかってくるので豆も飴もパンまで手に入りました。誰もが特に必要なものではないのですが、「もらう」って行為は何か本能に根差した快感をくれるのかもしれません。近くの叔母さんからも「楽しー」という声が漏れていました。
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戦利品をリュックに詰め替えて、本殿に向かって今年の良縁を願って自転車にまたがりました。
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2017年2月 1日 (水)

日比谷図書文化館・発掘された大名屋敷

日比谷公園の南端、公会堂の隣に図書館があります。各地のこういう展示施設の情報は図書館に行ってチラシを収めたラックや、博物館のポスターで知ることが多いです。   
   
日比谷までなら自転車で日本橋、京橋と越していけばわりとすぐです。もともとが入り江の埋め立て地、上り坂がありません。千代田区は落語音源のほとんどを千代田図書館、昌平まちかど図書館ですましましたから、ここは初めてです。
Hibiya_hakkutu
    
足を踏み入れるとよく図書館にある展示コーナーとは一線を画す施設でした。千代田区の歴史施設を兼ねた複合施設です。1階中心には常設の歴史展示があり、今回の「大名屋敷」は特別展示室で行われていたのです。   
(入場券売機がありましたが、今回は無料)   
常設展のほうは、古代日比谷湊から現代にいたるまでの通史をジオラマやパネルと使って見せてくれます。溜池の発掘で時代ごとの利用を示したものに興味をひかれました。   
特別展は入り口廊下の大名行列の絵が展示室へ誘います。発掘された什器や大名屋敷の造作の一部などの実物がおいてありました。   
   
そして、展示の最後にみつけた「Time Trip Viewニコライ堂」のコーナーは思いがけずに、ずっと見たいと切望していたものでした。   
高台にある神田のニコライ堂で、修理か何かの折にやぐらを立てて連続パノラマ写真を撮ったらしいです。それ自体は明治のものですが、そこから近代の施設・建築を取り除いて、CGで江戸の眺めを再現しているのです。   
それも3mほどの半径の筒状の小部屋の壁面に、元の明治写真と復元江戸写真を上下に並べて展示しているので、ぐるりと景色を見渡すように見ることができます。   
たとえば江戸時代の後楽園のある水戸屋敷は明治写真では練兵場です。それを古地図などをもとに江戸に戻してあります。(フジテレビのサイトに製作者のブログあり)   
Edopanorama 展示会図録から   
フジテレビのプロジェクトで3年がかりの労作です。この展示会の図録やウエブで今後目にする機会があるかもしれませんが、自分を360°取り巻くように眺めることは今回限りかもしれません。

もうひとつ、発掘報告の中に、勤番屋敷の塵芥に関するものがありました。イワシやアジの魚類、ガン、カモ、キジなどの鳥類の他にシカ・イノシシ・ブタ・タヌキの哺乳類獣骨がふくまれるそうです。下級武士に限ったことかもしれませんが、獣肉食はおもったより普通の事だったのかもしれません。
    
大満足の展示でした。   

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