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2017年4月16日 (日)

フランス人士官の遺したスケッチ

眉に唾をつけることもありますが、テレビの番組も捨てたもんじゃないな、と思うことは多々あります。もともと歴史には興味を持っていなかったものが江戸を見たいと考えるようになったのですから欠けているものがたくさんあります。   
   
幕末に、江戸幕府の顧問としてフランスが付いたことは知っていましたが、五稜郭の戦いまでフランス士官が協力していたとは初耳でした。    
   
軍事顧問としてフランス政府に派遣された15名の使節団の副団長ブリュネは、優秀な軍人でした。幕府が政権を投げ出した後も教え子である幕府軍に同行するために、皇帝宛に辞表を出したのです。仙台・宮古・蝦夷と転戦し、函館陥落直前に脱出して帰国。    
   
さて、優秀な軍人の条件として「絵の才能」が必要だったとは改めて指摘されるまで意識にありませんでした。写真は実用化されていたとはいえ未発達ですから、現場を即、スケッチして情報を残す能力が必須で、ブリュネはその紹介された作品を見ると、確かに有能です。    
   
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さっそく図書館で「函館の幕末・維新~フランス士官ブリュネのスケッチ100枚」を借りました。ブリュネの事、その作品(赴任先の日本とメキシコ)、函館戦争の記事という構成で、スケッチの大半が大阪や場所不明のものですが、確かに江戸を記録したものもあります。   
浮世絵風のデフォルメと異なる、江戸時代の写生は新鮮な驚きを与えてくれました。

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