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2017年6月23日 (金)

半鐘の音

批判をしておきながら、ふと省みると自分も半鐘についてはきちんとした知識がないと思いなおしました。   
「おじゃん」は半鐘の音:鎮火のジャンジャンからというのです。(これは俗説で、江戸言葉から来ている説あり)    
その段はいいのですが、そのときコントのずっこけにつかわれる「チャンチャン」のメロディで口ずさんだので、それは鎮火と違うだろ!と大いに違和感を持ったのでした。さりとて根拠を持って音を説明する自信がありません。    
(鎮火=ジャンジャン説は一般に存在するようです。知らなかった)    
   
そこでネットで半鐘の音を探し始めました。このご時世、Youtubeとかで簡単に見つかると思ったのは間違いでした。半鐘の音の例はあっても一度鳴らすのを繰り返すのみで、そのいろいろな意味を納めた映像が見つかりません。    
Wikiには明治以降の消防信号としての半鐘の説明があります。それも○-の記号の表現でした。    
江戸の火消の半鐘については「江戸の火事と火消」(河出書房新社:1999)に詳しく、読んでみると教わること大でした。例えば鎮火後の後片付けも鳶のものが担当するのは当然ですが、そのとき、屋敷内のトイレやどぶに特に注意を払います。気づかずに煮えたぎる便槽に落ちて大やけどを負うこともある…考えもしなかったことでした。    
また、学研のWEB上に「落語で発見、お江戸の科学」ページで半鐘の意味の記号表現を見つけることができます。
Gakken_hansho 学研の「お江戸の科学」より      
   
消防のことなら、消防博物館です。音が保存してあるならここでしょう。四谷三丁目交差点の角にありますが、着いたら駐輪スペースに困りました。交差点の対角のほうに1台分空きがあったので助かりました。    
四谷消防署を兼ねたビルで受け付けの脇に古いヘリコプターが展示してあります。
Shobo_zenkei 消防記念会HPより      
   
ちなみに地元にも本所防災館がありますが、今日明日の防災の啓蒙の施設で、江戸については1ブースだけ、安政地震の模型展示があるくらいです。   
Honjo_bosai Bosai_ansei

消防博物館では階ごとに時代を分けて消防の歴史を展示しています。最上階は自販機がおいてある展望休憩室。
Shobo_view     
5F:江戸、4F:明治~昭和の近代、3F:現代、BF:ミュージアムショップと地下鉄直結入り口です。   
江戸ゾーンは破壊消防のジオラマ、火消装束や纏、道具が保存されていて、半鐘もちゃんとありました。しかし詳しい使われ方は表示がありませんでした。   
消火の様子の動画もありましたが、残念ながら半鐘の音が入っていません。
Shobo_hakai Shobo_hakai2 Shobo_dogu Shobo_matoi Shobo_hansho     
   
少し落胆して、帰りに受付で、何か情報はありませんかと尋ねたら、学芸員の方が降りて来てくれました。音の所在はわからないそうで、ビル内にある「江戸消防記念会」(各地で木遣りや梯子乗りなども行う)にも問い合わせてくれましたが、そちらでも資料はないとのことです。後日にメールでも見つからなかった旨連絡を頂戴しました。   
   
あまりにも日常で誰もが知っていることは、かえって失われてしまう典型かもしれません。   
調査は継続となりました。

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