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2017年8月30日 (水)

境界協会の本

著者・小林政能さんの講演を聞いた縁で、「なんだこりゃ?知って驚く東京「境界線の謎」(実業之日本社)」を読みました。その講演中に図書館に予約を入れたのですが貸し出し中だったので番が来るまでずいぶんかかりました。

前半は、都内の不思議に思える境界線の紹介です。飛び地とか未確定の境界とか。

後半は、都域拡張、区の数や統合・分離・拡大の歴史を述べています。それを時代を逆たどるかたちの編集がよかった。結局はどこかに江戸の名残があるということですね。
・豊島区から練馬区が分かれて23区が確定した (1947/8)
・戦災の人口減が著しく、35区が22区にまで統合せざるを得なかった (1947/3)
・東京府、東京市を廃して東京都成立 (1943)
・千歳村、砧村が世田谷区に編入して35区最終確定 (1936)
・市街地が郊外まで拡張して、35区に増加 (1932)
・三多摩が神奈川から東京に編入 (1893)
・東京府内に、15区を再編成し東京市とする (1889)
・朱引き線、墨引き線を基に東京府内に市街地に15区を設置 (1878)

といったような区切りが章立てされていて、その間の経緯やできごとも章として加えられています。東京に編入されるときに三多摩地区では大規模な反対運動があった。まだ中央線(甲武鉄道)が開通する前で東京との結びつきがほとんどなかったから、なんて読むまで考えもしませんでした。
平成の市町村合併でもすったもんだが各地でありましたが、都内という狭い範囲でもいろいろな悶着があったことが記されています。面白い本でした。

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