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2018年4月13日 (金)

天理ギャラリーの「諸国名所絵図めぐり」展

博物館や美術館の催しを知るのはネットでなく文化施設においてあるパンフであることがほとんどです。ネットだと存在を知らないイベントは見つけづらい。パンフはクリアフォルダーに想定訪問順に並べて、そのあとはスキャンしてPDFで保存します。本ももう電子書籍か図書館だし、物をためて残さないように心がけています。
天理ギャラリーという施設はそんなパンフを見た時まで知りもしませんでした。神田ですからすぐですが、気づいたときは会期ももう終了間近です(明日14日まで)。

江戸後期から明治に至る地図・案内図の一枚刷りを集めたもので、天理教の所蔵品を20年ぶりに紹介するとチラシパンフに書いてあります。確かに入り口のラックには今回の解説図と20年前のものが並んでいます。

庶民が商売や物見遊山に使った絵図が、日本・江戸・日光・鎌倉などのエリアごとに数点ずつ全89点を誇ります。順路最初は「大日本国図絵」宿場の並びを見るだけで楽しいですが、日本全部を確認したら数時間はかかるでしょう。各地の案内も観光のため、観光といえば社寺だということがよくわかります。
古くからの大観光地、奈良には東大寺の門前に、専門の地図出版社・絵図屋庄八があって奈良のみならず全国の案内図を発行していたのは驚きでした。その絵図の表紙にはイラストが配置され、奈良の鹿と柱の穴くぐりの2バージョンあるとは、現代と変わらないと感心しました。
二代目広重の日本全図も地形的正確さは望むべくもない時代ですが、明治になって教科書として使われたとは意外です。

地方のものでは富士山のお鉢巡り、善光寺、松島、金毘羅、兼六園、立山…観光好きは昔からとあらためて認識しました。

順路最後に奈良の案内図が独立していて、その中にしっかり昭和初めの天理教団が描かれていて、抑えこんだ主張を感じてうれしくなりました。

宗教関係の施設とあって入場する前は構えてしまいましたが、アンケートもない全くニュートラルな施設でした。

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