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2018年5月 1日 (火)

深川江戸資料館の「目で見る落語の世界」

GW向けの企画で6日で終了です。端的にいうと落語イラスト展です。風景漫画家の方(三遊亭好楽の著作の表紙も描いている)の落語を題材にしたイラストが50点強展示されています。それもただ落語をイラストに移したというのではなく、「落語漫画」と称してさまざまなデフォルメが加えられています。たとえば文七の飛び込もうとする吾妻橋は現在の橋だったり、「紺屋高尾」の花魁のバックに描かれた大門は明治期の鉄製の装飾だったりします。
他にイラスト自慢の落語家の描いた作品や過去に資料館でひらかれた落語界のチラシなんかも大量に展示されていました。

会場奥には、三遊亭円朝と古今亭志ん生の高座の人形が控えていて、模型心を刺激されました。

この資料館ではこれは「イベント」の扱いで、ときどきHPを見てはいるのですが、直前まで見落としていました。常設展示の深川の町並みの中で「年中行事・端午の節句」の飾り付けがしてあるのは新鮮でした。写真のような幟で祝われていたんですね。
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解説ボランティアの方が数名常駐しているのもこの資料館の特徴です。申し込みとかしなくても街の中に歩いているので、つかまえて教えてもらうことができます。まえまえからの疑問があります。江戸初期にこの深川佐賀町あたりは微高地でした。広重の江戸百でいうと「深川洲崎十万坪」や「砂むら元八まん」には、当地がまだ湿地帯だった様子が描かれています。かつては深川八幡近くに海岸線があり、江戸市中の塵芥を集めて埋立された場所でした。それがやがて新田になって茄子やネギの産地、さらには町屋に移り変わっていきました。
農作物には塩分は厳禁です。どうやって江戸時代には塩を抜いたのかちょっと当たっただけではわからなかったのでガイドさんに聞いてみたのです。答えは意外なものでした。
「塩が抜けるまで待つ」のだそうです。土木機械ではなく時間を使う、そんな発想が自分にはできませんでした。雨が降って、深川にめぐらされた運河を水運だけでなく塩の排出にも-役立てる。どれくらいの時間が必要かはわかりませんが、江戸時代の人の忍耐に脱帽です。(でも自明のことだから資料が見つからなんでしょうね)

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