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2018年7月21日 (土)

区内の展示:すみだ郷土文化資料館の「隅田川花火390年」など

月末に隅田川花火を控えて、毎年恒例の花火についての展示です。今回は気合が入っていて、入館料がいつもの倍。…といっても200円ですが。入館券もこの展示会専用のものが用意され、記念品の江戸の浮世絵、明治の錦絵などのクリアフォルダをもらえます。(在庫限り:現時点ではまだ大丈夫)

通常は3階と2階の企画スペースをつかうのですが、今回は墨堤の花見のジオラマにカーテンをひいて隠し、空襲画の部屋も含めて2フロア全面をまるまる花火の展示にあてました。タイトルの390年とは、天海僧上が舟から花火を見た記録が残っているそうで、その史料も展示されています。
展示の入り口には、幕布が船花火を許可(1648)し30年後に花火の販売も許す町触れが迎えてくれます。おおむね時代順にならび、花火の技術書や浮世絵がこれでもかと並びます。貞秀の「東都両国ばし夏景色」は何度各所で見たか。それがクリアファイルの一つの図柄にもなっています。
クリアホルダー2

花見ジオラマのスペースには、昭和11年のモノクロ花火映像が再生されます。撮影は老中阿部家の子孫の伯爵だそうで、大変珍しい記録です。

花火は砲術とも結びつき、明治には軍による水雷火の演示や遠征隊を見おくる昼花火にもつながります。昭和の花火再開からの資料を並べて展示が完結します。区内には両国回向院の隣に花火資料館があり、そちらには花火の仕組みを分割模型などで展示していますから、あわせて観覧するのもおもしろいかもしれません。
この郷土文化資料館の展示は8月26日までです。

区内の施設、江戸東京博物館、北斎美術館、たばこと塩の博物館、相撲博物館をつづけて巡ってみましたが、どれも展示が一部分模様替えがあります。
北斎は新しい企画展、ますむらひろしの北斎展が始まっています。マンガ家の北斎コラボ作品をそのもととなった作品と並べているちょっと変わった展示会です。 

江戸東京博は浮世絵が架け替えられています。芝居と遊郭ゾーンでは四谷怪談(歌舞伎)の浮世絵が楽しめます。
たばこと塩・たばこゾーンの浮世絵が江戸時代のオランダ人を描いたものになっています。オランダ人はたいてい陶器製のパイプを加えているのがお約束だそうで、なるほどこの博物館にふさわしいものでした。実物の陶器パイプは常設展示なのに、浮世絵と結びついて考えたことがありませんでした。
相撲博物館は「七夕と相撲」。訪問して意味が分かりました。日本書紀や続日本紀でも相撲の記述は七夕と結びついていたと教えられました。展示物も相撲の始祖である野見宿禰関連のものもが集められています。バスから降りてきた団体客には歴代横綱の写真のほうが興味深かったようですけど。

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