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2018年7月 5日 (木)

西郷どん展

上野の山に自転車で登るのに斜面が折り返すルートがあります。今の自転車だとちょっと苦労だし強い逆風にも悩まされました、芸大の「西郷どん」展は見ごたえたっぷりでその疲れはふきとびました。

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地下の第1会場に降りると、石川静正による肖像画迎えてくれます。これは面識のある士族が思い出して描いたものです。有名なキヨッソーネのものは近親者の写真を基につくられたものですが、面影は共通のような気がします。

3Fの第2会場の入り口には禁門の変の屏風絵が出迎えてくれます。
西郷は幕末の動乱の立役者の一人として価値を認められているわけですから薩摩のみならず、雄藩や幕府の動きも追う展示となっています。当時の鹿児島の資料や薫陶を受けた斉彬、対立し同盟した長州、勝海舟や慶喜の資料が整理してまとめられています。篤姫の調度品など何度か博物館で目にした品物もあります。
木製の大砲なんて珍しいものがありました。西郷や薩摩藩が使ったわけじゃないでしょうが同時代品として展示されています。「風雲児たち」にもちゃんと描かれていたものなので実物を見る機会を得てとても興味深いものでした。
    
「漂巽紀略」があったのは感嘆しました。アメリカから帰ってきたジョン万次郎が琉球・薩摩を経て土佐に戻った時に川田小竜に体験を伝えたものです。なんだか「風雲児たち」の世界を追っている気分でした。  
   
維新ののち、西南戦争が西郷にとってもこの国にっても重大な影響をもたらしたわけですが、日本赤十字のコーナーがあります。そういえば博愛社の設立はこの西南戦争をきっかけとしたことを思い出しました。上野戦争や会津戦争では敗軍の死者はあえて見せしめに放置されたことが伝わります。それが負傷者であればどちらの側でも救護するように意識が変わり始めました。
でも西郷の敗北して自決するという行動に至る気持ちはまだ変わってなかったんですね。

この展覧会は17日までです。

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