桂文楽

2015年9月22日 (火)

一個人(KKベストセラーズ)とサライ

小学館のサライと性格が似ているでしょうか。大人の趣味を扱った雑誌です。雑誌HPのブログで落語に関する記事を連載しているくらい関心はあるのですが、落語を特集したのは2度ほどのようです。   
   
Ichikojin
そのうち2009・5月号「落語超入門」の付録に圓生「盃の殿様」、文楽「厩火事」のCDをつけています。どちらもTBS音源ですが、これ以外市販されていないはず。TBSラジオは毎年、らんまん寄席でなにかしら独自音源を出してきますが、どこまで隠しているのでしょう。    
   
さて、私はこの号を借りて聞いたはずですが、(そのころは雑誌の処分の知識がなかった)今となっては、市町村単位では残っていない可能性が高い。    
そこで、都道府県立図書館をサライ5冊(ABCDE)も含めて調べてみました。CDの有無は明言しているところは少なく、付属しないかもしれません。していても、試聴できるかどうかは調べていません。    
また、当然、今後の処分も考えられます。

  サライ 一個人 貸出し
北海道 ABCD × ×
青森県 × ×  
岩手県 × ×
秋田県 × OK
宮城県 ×
山形県 E × ×
福島県 × ×  
群馬県 × ×
栃木県 × ×  
茨城県 × OK
埼玉県 ×
千葉県 × ×  
東京都 ×
神奈川県 × ×
新潟県 ×
長野県 × ×  
山梨県 × OK
静岡県 OK
富山県 × ×  
岐阜県 × OK
石川県 × ×
愛知県 × ×  
三重県 × ×  
和歌山県 × ×  
奈良県 ×
京都府 × ×  
滋賀県 CDE × OK
福井県 OK
大阪府 × ×  
兵庫県 × ×  
岡山県 OK
島根県 × OK
鳥取県 CDE × OK
広島県 × ×
山口県 × ×  
愛媛県 × ×  
徳島県 × OK
高知県 ABCD × OK
香川県 × ×
福岡県 × OK
佐賀県 × ×  
長崎県 ×  
大分県 ×  
熊本県 × ×
宮崎県 × ×  
鹿児島県 × ×  
沖縄県 × ×  
 

一個人の購入がこれだけ少ないとは思いませんでした。北海道など該当する1年分が抜けているという惜しい状態。静岡・岡山・福井の3県が全部あって貸し出しもしてくれる好条件です。   
   
雑誌の貸し出し可否は図書館の判断だと思います。
雑誌は後で買うことが楽ではありませんから、一定期間後はCD付きで貸し出すことを禁じているのなら、出版社は認めていただきたい。でなければ出遅れた人は接することができないし、音源のほうも埋もれたきりになってしまいます。
小学館とかの人にぜひお願いしたいところですね。   
   
さて、新しいサライの圓生のほうですが、最新号が出て貸し出しが許されて1週間、順番が回ってきました。   
借りて、アポロン音源と比べると、まず時間が3分ほど長い。冒頭から「引き続いて」と(上)の続きを示す言葉がカットしてありました。   
そしてしばらくすると主人公が施しを決心したくだりで、「まあ、今はいい塩梅に乞食というものはなくなりましたが、あたくしの子供時分には一ンちに、まあ少なくても二三人ですね…」と当時の乞食事情がすっぽり抜けていました。あと細かい咳払いなども復活しています。   
   
他の演目もこのように復元されているとしたら、CDブックは楽しみになります。   

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2015年9月 7日 (月)

サライ(小学館)

雑誌サライが今月号で落語特集を組んで、付録CDに圓生の高座を収録している、というのを「落語はろー」のブログページで知りました。   
Sarai

雑誌は発行ひと月は図書館での貸し出しをしません。CDの試聴ができる館も多くはないので、解禁になるのを待ちます。    
   
これまでもサライといえばたまに「落語入門」号を発行して、落語CDをつけてくれました。    
2007/2 金馬:やかん・小さん:長屋の花見・松鶴:ひとり酒盛り    
2007/12 小三治:千早振る・うどん屋、円窓:寿限無    
2008/6 小さん:時そば・粗忽長屋・狸賽    
2008/12 志ん生:鮑のし、文楽:厩火事、正蔵:火事息子    
2009/10 志ん朝:三枚起請 (ただし「俳句入門」号)   
このうち、太字の高座が未市販でした。    
   
図書館は保管期限を区切って2年から3年で雑誌をどんどん処分します。書庫にも限りがあるのでやむをえません。私は古いものは県立熊谷図書館で閲覧しました。ここはCDも試聴器がおいてあるのです。都立図書館にも創刊号から保存されているので、都道府県レベルなら他にもあるでしょう。   
   
今回の圓生「ちきり伊勢屋」は過去にアポロンからテープで発売されていたものだそうです。それは借りて聞いたことがありますが、きっとノーカット版でしょう。音質は確実に上回るでしょうね。さらにこれは、10月に発売の圓生CDブックの先駆けだそうです。そちらとは全く同じになると思います。   
   
で、とりあえず借りて聞いてみたい。東京都・埼玉県の地元の図書館で現物を視認すると”CD無し”の表示が!   
あわてて近隣を検索して、実際に足を運んで確認しました。そちらには付属するようでしたので、係の人に促されてその場で予約だけ入れました。解禁後でないと予約を受け付けないところもあるので、先んじたかとちょっぴり安心しました。   
でも予約が済んで、12番目であると知らされました。行動が遅かった。

一人が2週間借りられ、フルに借りないにしても、順番がまわってきてすぐに取りに行けないかもしれない。その取り置き期間も考えて、6か月くらい?と見積もりました。   
しかし帰宅してネットで予約を確認して胸をなでおろしました。一つの自治体で10冊近く購入してました。だから実質2番目とみなしていいでしょう。あまり待たずに済みそうです。

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2015年5月26日 (火)

廃棄されたユピテルカセット

もともとこのブログは、どの図書館でどの落語音源を借りることができるか、を忘備録代わりに記録することが主旨でして、いつの間にか方向を見失っているのが現状です。   
すべての情報を記録し終わったわけではないのですが、放置状態になっているのです。   
ところが、「一目上り」を録音できたことから、ユピテルの落語音源について再調査をしたところ、愕然としました。   
   
いま、ユピテルという会社は音楽事業から手を引いているようですが、落語のテープも出していて、その名は「志ん生大全集」などの音源リストに顔を覗かせます。中にはユピテルでしか発売されていない音源があり、図書館になんども検索をかけてみたものです。   
   
ところが、図書館で古い音源にはビクターやコロムビアなど大メーカーも含め、会社名が記載されていないことが多く、しかもシリーズタイトルだけで中に含む演目もないこともままあり、どうしても現地での確認が必要でした。   
書籍の短編集で、出版社名や収録タイトルがない状態だと思うと、図書館での落語音源の扱いがうかがい知れます。   
また、落語音源のシリーズ名が、「○○落語集」「○○落語特選」「○○名演集」と似通ったものばかりで、手掛かりとして頼りないという面もあります。   
   
今でも調査は未完了なのですが、現認しているうちに、ユピテルの音源を発見したのが数年前。   
文京区に圓生の「落語傑作選」レコードが1枚。   
墨田区に同じものがテープとして1本、文楽のテープ7本、志ん生2本、金馬7本、志ん朝1本。正蔵1本。小さん1本。金馬は別シリーズ「落語特選名人集」が4本   
そして神奈川県立に「落語傑作選」文楽2本。正蔵1本   
やはり会社を超えたダブりがあって、不要な音源が多い。
Shinsho     
   
墨田区の文楽テープは「傑作選1」を借りたところが、別会社のテープが確保されました。確認すると処分されていて嘆いていたら、これも今は閉鎖されているTBSの落語配信販売サイトで、収録の「船徳」を発見するという(自分的には)ドラマチックな展開がありました。
志ん生のは惜しかった。幸い「唐茄子屋」が残っていましたが、「一目上り」のテープがおそらく廃棄された後で、これも大いに落胆していたところに今回の放送でした。   
志ん朝としてはめずらしく、他社との音源ダブりもありましたが、「寝床」のほうはその当時は珍しい、共産党落ちのものを聞くことができました。   
金馬はほとんどがダブりで、「狂歌家主」1演目が唯一音源。   
正蔵は珍しい「ちきり伊勢屋」   
神奈川県立の文楽は、墨田区で欠番のものが1本あって助かりました。ただ、小さんの音源も保有していた形跡があり、発見できなかったのは残念でした。   
   
今回の件があって確認したところ、墨田区は圓生、志ん生、志ん朝、小さん、そして文楽の1本、正蔵のもの(八広図書館蔵書のテープ)がリストから消えていました。   
   
図書館は書籍の入れ替えが避けられません。テープには劣化もあります。でも係りが音源を聞いてチェックするのはあまり考えられず、機械的に処分したのかなと想像します。   
今回は放送で補完されましたが、図書館に現存しないものはどんな音源が消えたのかもわかりません。せめて20年前に気づいていれば…   

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2013年10月27日 (日)

あばらかべっそん

 前回の引きから「あばらかべっそん」を今更ながらに取り上げます。

Abaraka

 私の持っているのは、ちくま文庫版です。初めは青蛙房から1957年に出版され、平凡社や朝日ソノラマから出たこともあるんですね。
 はじめは図書館で借りて読み、文庫本ならと手元に置くことにしましたが、既に絶版。で、通販で古本を買いました。定価よりも高かったですから、再販しても一定の需要があるとは思うのですが。
 音源がまだ出てくる、志ん生・圓生よりも過去の名人になってしまっているのかもしれません。

 なかで、自分も弟子に芸を伝えたい、と意欲を語っていますが、芸談らしきものはあまりでてきません。実際に文楽の評価する芸の幅は広かったようですので、自分の価値観を押し付けるようなことは少なかったのかもしれません。

 生い立ちからおそらく中年までのエピソードが綴られていますが、面白いのは、「つるつる」の旦那のモデルとなった”ひぃ”さんこと樋口由恵氏のエピソード。運輸会社で財を成した方ですが、こういう遊びをする人がいてこその落語の世界だなあと。

 あとは、尊敬した圓馬との稽古。いいよどむとおはじきを投げつけられる。これはこの書を聞き書きした正岡容が、「小説円朝」で円朝の碁石を投げつけられる修業エピソードに使ってます。あるいはそんな稽古が一般的だったのかもしれません。

 それにしても、テープレコーダーなしに、語りを文章に起こすという作業をこなした正岡容という作家にも驚かされます。

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2013年2月20日 (水)

桂文落名演集(ソニー)

 文京区小石川図書館には、他にも文楽のレコードがあります。タイトルがポニーの現行CDとかぶっています。
 この中にもCD未収録の高座が収録されているのです。全巻揃いではなく、1・2・3・5・10巻ととびとびに残っているだけなのですが、「明烏・王子の幇間・心眼・松山鏡・夢の酒・穴泥」と各巻に散っているので、LP5巻とも必要です。
 どれも音質が良かったとメモに記しています。

 欠巻がなければ、「寝床」などいくつかを聞くことができたはずです。(国会図書館には全10巻が揃っています)

Sony_2

 このレコード室にはキングや東芝のものなど何枚か文楽のレコードはありますが、そちらはCDとして発売されているものばかりになります。

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2013年2月15日 (金)

文楽・小さん 落語名人全集(ソニー)

 プレーヤーが使えるようになったのを記念して、図書館の落語LPについてまとめてしまいましょう。いまやLPを置いてある図書館も限られているし、多くはCD化されていて、数回でまとめ終わるでしょう。すでに、志ん朝・柳橋のレコードを1枚ずつ、それに筑摩書房のソノシート付き「古典落語」全集についての記事は済んでいます。

 今回はCD化から漏れたレコード音源のうち、CBSソニーの「落語名人全集」から文楽と小さんの2枚です。
 もちろん国会図書館にも7巻そろっているのですが、内容が演者をふくめて記載がありません。
 落語の商品はタイトルがどうしても似通ってしまいます。”古典”や”名作”・”名人”・”江戸”などの限られた言葉に組み合わせになります。このタイトルで多くの図書館にあるのはジェイ・ミュージックの廉価版CDです。

 八王子市立中央図書館に3種4巻あって、第5巻が文楽、第6巻が三木助、第7巻が小さんであることがわかります。1巻にレコードが3枚。このうち文楽・小さんが未CDなので、ぜひ聞いておかなければなりません。
 ところが、八王子市のレコードは市民にも貸し出ししません。館内の聴取のみです。係員が内部で再生して、椅子のジャックにヘッドフォンを指して聞き取ります。ここでは文楽をきかせていただきました。「愛宕山・素人鰻・船徳・富久・締め込み・尿瓶」と3枚組だけあって充実していました。

 小さんの巻だけ、新宿区立中央図書館にありましたので、これは借りて聞きました。「うどん屋・お化け長屋・三人無筆・湯屋番・子別れ(中)・粗忽長屋」ですが、音質が悪かった。のちにCD化されなかったのはそのせいかなと思いました。
 子別れが(中)だけ独立して収録されるのは珍しいですね。弟子のさん喬はその流れを引き継いだのでしょうか、「浮名のお勝」と題をつけてます。
Meijinzen7

 プレス代を投入してCDとして商品化するのが難しいのなら、こういう音源もソニーはダウンロード販売をしてほしいものです。

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2012年12月 3日 (月)

たばこと塩の博物館2

 対談のちょっと前に集合して、整理番号順に会場に入りました。

 この博物館と柳家小満んさんの出会いは、業者から持ち込まれた煙草入れ40点を購入した後、「文楽」の名を見つけ、鑑定を依頼したときだとのことです。
 のちに、「わが師、桂文楽」(平凡社・1996年)を上梓するときも岩崎主席学芸員が仲介したそうです。この書籍、図書館で読みました。すでに絶版(河出文庫で刊行中)ですが、博物館で買い取りをしたものが30冊ほど残っていて、今回の講演の前に「日々元日」の言葉とサインを入れてもらい、後で販売してました。

 小満んさんが入門前、文楽の会に10日間通い詰め、その時に舞台でちらと見えた煙草入れ。のちに文楽は収集を止め、真打昇進祝いなどに煙草入れをプレゼントし始めました。そのときの煙草入れが猛烈にほしかった。でも順番が回ってくる前に煙草入れはなくなる勘定でした。
 ある日、内弟子の小満んさんが文楽宛の”親展”封筒をおかみさんに差し出したところ、針と糸で封筒の底を開けて、女性からの慰謝料請求だとわかったそうです。その夜帰宅した文楽と悶着があったようで、後日、煙草入れコレクションをまとめて売ってその費用にあてました。余った分で指輪を買わされました。
 そのコレクションが、まわりまわって博物館に持ち込まれたのだそうです。…例の煙草入れが特別展の会場にあるので、「あれはあたしンです」。

 他に日々の生活や癖をあれこれ話したあと、落語研究会最後の高座の話題になりました。すでに体調の良くなかった文楽は、仕事をセーブしていましたが、「大仏餅」ならと受けました。いつも身支度を整えて、一度弟子の前でさらうのですが、前日の東横前にはさらったけれど、研究会の日にはそれをしなかったのは知られた話です。東横の高座のときに、
「失敗したらどうしよう」と不安でいましたが、「勉強をしなおしてまいります」というのはどうか?と弟子にたずね、「いいですね」「それでいきましょう」と平静を取り戻しました。そしてその日を迎えました。
 文楽の前に小満んは「宮戸川」をやりましたが、帰りの車の中では自分のことはいわず、「お前の『宮戸川』はよくなりますよ」といってくれたそうです。文楽も「『宮戸川』をやりたかったが、あたしには『明烏』がありますから」。で、温めていた「宮戸川」のクスグリを教えてくれました。

 最後に質問を許されましたが、質問したのは私だけでした。小さんの話題はたくさん出たので、「文楽からみた志ん生・三木助・圓生」を尋ねました。

 志ん生は、一番仲が良かった。あるとき二人で飲むことになって、文楽は酒を用意し、志ん生がつまみを用意するのになかなか帰ってこない。ようやく戻ってくると買ってきたのは塩豆。それを湯でもどしてしょうゆをかけて、「旨いだろ?」と。貧しい中での工夫に感嘆したと小満んさんに話しました。

 三木助は、柳橋門下から協会を越えて移ってきましたが、大好きな文楽にも芸では口答えもしたそうです。あるとき、一門の前で文楽が「芝浜」を演じると、金を拾った喜びはそんなもんじゃない、と批判しました。博打で儲けた時の気持ちでやらなきゃ。
 すぐあと、三木助が「芝浜」を完成させて、高座を見た文楽は「富士山は一夜にしてできたというけれど、そのとおりだ」と感心しました。そして自分の「芝浜」は封じました。

 圓生との二人会の誘いはとても嫌がりました。「同じ色がふた色あってもしょうがない」と、芸風の相似を認識していました。「このごろは上手くなってきた」と上から目線でしたが評価していたそうです。「四宿の屁」なんかが気に入ってました。
 志ん生・圓生が満州で行方不明だったとき、志ん生の家族・弟子も面倒を見ましたが、圓生の家族にも気を配っていて、圓生のおかみさんは「文楽さんを頼りなさい」と長男に言いきかせていたそうです。

 「おまえが文楽を継いで、あたしは文翁になって二人会をやろう」とかわいがられた、小満んさんは明けて、3月にここで落語会を開きます。

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2012年12月 2日 (日)

たばこと塩の博物館

 「芝浜」で三木助は魚勝に夜明けの浜辺で一服させます。”はたして、屋外で気軽に煙管の煙草に点火できるのか」という課題が示されました。確かにテレビや映画でそんなシーンを見た記憶がありません。そのときすぐにネットで検索をして、屋外での点火法についての資料を見つけましたが、検証したい。

 うってつけなのが渋谷の「たばこと塩の博物館」です。専売公社時代からある施設で、JTも順調のようで、入館料100円で、いくつもの催しをしています。すぐ近くの東京電力「電力館」は閉ざされているのが対照的です。

 博物館の学芸員の話がもし聞ければありがたい。

 それにちょうど「たくみのたくらみ」という題で、煙管・煙草入れ・煙草盆といった江戸時代の喫煙具の特別展をやってます。(来年1月14日まで)

 そこでは桂文楽の煙草入れのコレクションを展示しているのです。

 おまけに、今日は「八代目桂文楽とたばこ入れ」 と銘打った講演がありました。柳家小満んさんと岩崎主席学芸員の対談の形です。これは行くなら今日です。正午に到着して、講演会整理番号13番をゲット。定員は80人です。講演は2時からで展示をゆっくり見る時間があります。

 学芸員の姿がありませんでしたが、受付のスタッフに点火について質問しました。すると慣れれば十数秒で火口に火がついて、煙草を吸うことができるそうです。問題なくマッチのない時代でも屋外に煙草を持ち出せますね。
Tabacofire
 特別展でもその点火道具が展示されていました。なんと、江戸時代のライターまで。ワンタッチで火をつけることができたのは一般庶民ではないとは思いますが。
Tabacolighter
 この博物館には、文楽の煙草入れが40点収蔵されているそうです。煙草入れが種類ごとに分けて展示されています。そのたいていの場所に「文」の字がプレートにつけられた、文楽コレクションが入っています。33点まで数えました。

 特に、文楽が後ろ盾であった五代目左楽から送られたものが目を引きました。のちに遺族から寄贈された煙草入れ用のからくり箪笥とともに、置かれています。
Tabacobun
 吉原の花魁、花扇が使ったといわれる煙草盆も、落語関連ですね。

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2012年11月 4日 (日)

落語研究会DVD

 野球に決着がついて、日曜は無事にTBSラジオ寄席が放送されました。金馬の冒頭を聞く限りでは市販音源でした。一応PCの回復を待って、チェックはするつもりです。
 金馬は寄席から締め出されても、ラジオで絶大な人気を誇ったそうです。今聞いても歯切れの良い、耳に心地よいリズムで伝わります。姿が見えないことからタブーとされていた声色の使い分けも取り入れたともいわれ、アンツルさんなどの批評家からは下に見られたとも。

 確かに落語は動作も大きくなく、今のテレビから締め出される状態もやむ得ない面もありますが、たまにはきれいな映像で見たい時もあります。
 すでにビデオは劣化が激しいことがわかっていますから、同じ映像であっても、ここは竹書房・小学館からでているTBS落語研究会DVDで見たいところです。なによりビデオ時代より大量の高座が収められているのがすばらしい。
 さすがに国会図書館にはすべて納本されています。圓生・志ん朝・正蔵・小三治・馬生と今年出たばかりの小さん、ききませんが圓楽・文枝・吉朝すべてです。しかし国会図書館に出かけてこれをすべて見るのは容易ではありません。
 しかし自治体図書館に目をやると、今のところ唯一渋谷区が志ん朝のセットを保有しています。しめたと一瞬思ったのですが、禁帯出のしるしが。貸し出しはなしで、館内の閲覧だけに限られます。やはり見るために通うには無理がありますね、落胆しました。

 図書館でも映画などのビデオは貸し出しをするようになっているのですが、渋谷区は禁止にしているようです。

 ビデオを持っている図書館が、劣化を認識してDVDに切り替えてくれるといいのですが。でもほんとに貸し出したらどれくらいの待ち人数になるのか、恐ろしいです。

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2012年10月20日 (土)

桂文楽(ポニー)

 ポニーから出ている文楽のDVDがあります。客なしのスタジオ録音で、CDにもなっています。「明烏・船徳・素人鰻・寝床・つるつる・富久」の6タイトルのうち、DVDには4つしかありません。上巻に「つるつる・富久」下巻に「明烏・寝床」です。
 落語の収録自体は1970年に行われていますが、高田文夫がMCという役割で紹介する部分は1992年に録画されたそうです。ビデオはその年に発売、のち、2009年にDVD化されたという経緯です。

Bunrakudvd

 ずっとそのDVDを探していました。図書館にはないようだし、レンタルビデオにはリストアップされているので移行しようかと。

 でもせっかくビデオが新宿区立図書館に見つかったのだから状態を見てみることにしました。貸出し中だったので、上下を一時に借りようと、上巻の返却を待ちました。しかし返ってきたのに貸出しが許可されません。電話で問い合わせると再生に難点が報告されたので、検査をする予定だというのです。
 ダメもとで構わないからというと、貸してくれました。再生してわかりました。高田文夫部分に大きな乱れがあります。落語本編も走査線上を筋が飛び交っていますが、ほぼ問題なく再生できました。
 これでビデオは終わりだろうと考えていたのです。

 新宿区は検索に映像資料を指定することが出来ます。文楽の映像資料に先のTBSの古典落語名作選集がかかるのですが、他に「明烏 桂文楽 ポニー」と「素人鰻 桂文楽 ポニー」が表示されます。タイトルは”古典落語”。
 古い資料は記載のデータが不確実ですから、「もう一本このビデオがあるのかな」ぐらいに考えていました。それにしても「素人鰻」とは?

 新宿区はビデオを中央図書館に集約しています。ついでに予約して計3本を借りて帰りました。すると、CDの音源と一致します。上・下に入らない演目がビデオで出ていたのでした。どうも市販されなかったらしい。

 のちに落語はろーの更新情報で、レンタル落ちで「船徳」もあることを知りましたが、この時点では自分には大発見でした。横断検索では音声資料なのか映像資料かは見落としていたのです。そこで他の名人についても見直しを始めたところ…

 

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