桂三木助

2012年11月 2日 (金)

三世 桂三木助

 リカバリしたPCがさっそく不調です。直後に保管したバックアップから書き戻してもみましたが、同じ不具合が発生します。うまくスリープに入れないのです。
 定めです、仕方ありません。バックアップはもう捨てて、またリカバリです。これでだめならハードの故障か…

 だから、またパソコンのそばについて、再起動やシリアル番号の指示待ちで、読書がはかどりました。山本昌代「三世 桂三木助」(新潮社・1997年)です。
 描きやすい人とそうでない人がいるのでしょうが、これまで読んだのは圓朝と志ん生でした。自伝・エッセーは結構出ていますが、圓生では芸談ばかりで小説になりにくいのでしょう。文楽や志ん朝も難しいかも。
 以前「三木助歳時記」を読みましたが、この人は小説の題材になるんですね。繰り返し取り上げられているとは知りませんでした。

 確かに博打に生活をむしばまれ、踊りの若い弟子の仲子との出会いにより立ち直って、名声を得る、波の多い人生です。話題には事欠かないでしょう。
 でもこの本はそのあたりは予想したよりさらりと流しています。初めのうち作者は何を描きたいのだろうといぶかしく思いました。239ページの短めの書き下ろしなので一気に読み進めて、途中三木助の高座姿の美しさを描写する文に納得をしました。この本は三木助が求めた美について描いたのですね。
Sannsei

 アンツルが予定して完結しなかった、三木助の死で物語は閉じられます。あれも三木助の美学なんですね。熊谷直実の故実から生まれたとは知りませんでした。この部分もよかった。志ん生が呼ばれ、文楽が呼ばれ、ちゃんと柳橋も来ていました。

 三木助の高座の映像はないはずですが、ぜひ見たいものです。

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2011年11月 3日 (木)

三木助歳時記

 豊島区駒込図書館にいったときに棚のあいだをうろうろしていたら、「三木助歳時記」があったので、机に持ち出して読みふけりました。三木助とべったりだった安藤鶴夫の小説です。三木助の臨終直前のシーンから、若いころの無頼時代、夫人との出会いなどとすすみ、死のシーンに戻る前に作者が亡くなって未完となったものです。

 アンツルをもじったコンカメが登場して、やはり二人で「芝浜」のマクラに白魚の話題を入れたり、空の色の表現の工夫シーンも描かれていました。小説とはいえ、片方の当事者の記述ですからだいたいそんなところでしょう。それが基本で、以前とりあげた興津要が助言して芭蕉の俳句を含むバージョンが唯一音源として残されたわけですね。

 帰宅してあらためて彼の「芝浜」を聞いてしまいました。音源としては「NHK落語名人選」他のものは、マクラにカットがあり、コロムビア盤はピッチがかなり早い。やはり新しい「全集」のものが聞きやすいですが、発売から11カ月たった今も、まだ文京区しか持っていません。20人待ちですから、40週かかります。

 河出文庫から出ていますが、多くの図書館にあるのは埼玉福祉会発行の大活字本(上・中・下)で、この図書館のもそうでした。まだちょっと読みにくいかな。

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2011年4月16日 (土)

三木助 落語全集(小学館)

 もうシリーズの組み合わせを考える必要はありません。三木助の音源を集めたければ演目が倍以上に増えたこれを買えばいいのです。
 図書館では文京区が先頭を切って購入しました(第1巻と登録されていますが、第2巻があるわけではありません)。16枚組みの1セットが借りられます。すぐに十数人待ちの状態です。一人が2週間借りると7~8カ月待ちの計算です。

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 先の「火事息子」はまだカット部分がありました。2分ほど長いのです。細かな間や台詞を調整してありました。「芝浜」も冊子を読むとわかりますが、NHKでは出囃子部分は保存していないそうで、別継ぎにした出囃子はカットしてあります。それでも収録時間が1分以上長いのはピッチを変更してあるからです。

 圓生の演じる「品川心中」には、落ち着いていると思ったら腰が抜けていた侍の名前を小林七郎(三木助の本名)という演出のものがあります。楽屋落ちです。それについて、興津要「忘れえぬ落語家たち」には、伝え聞いた三木助が「品川心中」のその侍を山崎松尾(圓生の本名)としたというエピソードが描かれています。三木助は協会が違っていたけれど文楽・圓生を尊敬していたそうです。その「品川心中」をぜひ聞いてみたかったです。

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2011年4月15日 (金)

三木助 席亭ゆめの寄席(コロムビア)

 立川談志が「ゆめの寄席」の席亭で芝居をくむ設定のシリーズです。この三木助「火事息子」がノーカット版だというので借りました。まだ名前のない前座の話が冒頭に入ってました。でもけっこうノイズがのっています。カットがあっても以前の版のほうがずっと音がいいです。

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2011年4月14日 (木)

三木助 名演集(ポニー)

 1巻の「加賀の千代」と4巻の「猫忠」がダブらない音源でした。1~3は埼玉県立図書館においてあるのですが、4は東京にしか見つかりませんでした。(蕨市にはあるが借りることができない)

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 千代田区で借りることにしましたが、他のCDを予約していて、もう取り寄せができなかったので、四番町図書館まで行きました。(ここには後にブラタモリで紹介された資料館も併設されています)
 事前にWEBで在庫を確認していたのですが、棚にありません。タッチの差で他の人に借りられたのだとあきらめて帰ろうとしました。ふと、だめもとで館内の検索機をつかうと在庫のままです。係りの人に聞いたら、CDが2本あって、1本は閉架書庫にあることがわかり、無事に借りることができました。

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2011年4月13日 (水)

三木助 決定盤落語集(コロムビア)

 ききたい落語家シリーズ・ベスト落語家シリーズなどもでていますが、コロムビア音源はこれで揃います(「芝浜(ノーカット)」「火事息子」「御神酒徳利」)。

 全集以前は、ノーカットとされている「芝浜」はこの版だけでした。マクラの白魚の話をふくめ、安藤鶴夫といっしょに噺を練り上げたという記録があります。また芭蕉の句については、興津要の「忘れえぬ落語家たち」には、「自分が提案した」とも書かれています。改めて聞くとマクラ部分も昭和以前の風俗を写していて味があります。

 三木助が十八番とする前は文楽も演じていたけれど、誰かが十八番とする話は他の落語家は遠慮する習慣があったそうで、封じてしまいました。聞いてみたい音でしたね。
 今では大勢が演じていますが、だんだんと主人公の幸福の演出が高じるのが余分なような気がします。おかみさんが妊娠していたり、子供がヨチヨチ歩いているもの。三年たっているのですから不自然ではないのでしょうが、ちょっと過ぎるような気がするのです。


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2011年4月12日 (火)

三木助 NHK落語名人選

 桂三木助の音源は、昨年暮れに小学館から「全集」がでて、そこのすべて網羅されています。しかし、図書館でおいてあるところはほとんどないので、これまでの音源を聞き集めました。このシリーズには、ビクター・キングから出ている音源が全部含まれています。

 ただ、三木助といえば「芝浜」ですが、このシリーズに入っているのはマクラがばっさりカットされています。しばらくはそれに気づきませんでした。

Nhk


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