柳家小さん

2017年10月16日 (月)

小さんの「浮世根問」

STVの音源放出に喜んでいましたら、昨日の文化放送・志の輔ラジオで取り上げられた「浮世根問」が貴重音源でした。TBS音源ですが、AMONレーベルからレコード化されていますから、文化放送はそれを使ったのでしょう。
このレーベルからは落語では小さんしか見つかりません。ビクターが絡んだ会社のようですが、ビクター自体は小さんには冷淡で、スタジオ録音の「十八番集」のほかは、ライブ録音は古いシリーズのCD落語特選で何枚か出したっきりで、レコード音源の再発売がありません。そしてそのレコードも図書館でも散逸しているので、新参のコレクターにとってはラッキーでした。   
   
落語はろーで照会すると口演時間からカットはなさそうで、タイムシフトもある今なら入手は簡単です

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2015年11月25日 (水)

圓朝祭の柳家小さん(小学館)

やった!蔵書になりました。この夏から秋にかけて、昭和の(明治生まれの)名人たちの新譜が続きましたが、文京区がやってくれました。   
まだ第1巻だけです。本郷・目白台・千石と3本購入したようです。さっそく借り出してできるだけ速やかに聞いて返却しました。現在33人の予約が入っています。たぶん続巻も期待できて楽しみです。   
    Enchofeskosan1
   
DVDや通販商品は図書館には入らないので志ん朝の新譜は無理でしょうが、圓生の「末広亭独演会」は可能性があります。志ん朝も来春のCDは大丈夫かもしれません。   
   
さて、このCDブックシリーズでいう「円朝祭」とは、東横落語会で毎年命日近くの回をそう銘打って興行したということで、東横が終了することになっても小さんがそれを惜しんで15年以上イイノホールで開催を続けたものです。   
   
「へっつい幽霊」をはじめとする4席は、いつもの小さん。つい引き込まれます。もうすでに4巻の刊行は終了していますが、晩年の高座はちょっぴり心配。既存の音源では「全日空寄席」CDのものは衰えを感じましたから。でもどの音源であってもいちどは聞いてみたい。

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2015年9月 7日 (月)

サライ(小学館)

雑誌サライが今月号で落語特集を組んで、付録CDに圓生の高座を収録している、というのを「落語はろー」のブログページで知りました。   
Sarai

雑誌は発行ひと月は図書館での貸し出しをしません。CDの試聴ができる館も多くはないので、解禁になるのを待ちます。    
   
これまでもサライといえばたまに「落語入門」号を発行して、落語CDをつけてくれました。    
2007/2 金馬:やかん・小さん:長屋の花見・松鶴:ひとり酒盛り    
2007/12 小三治:千早振る・うどん屋、円窓:寿限無    
2008/6 小さん:時そば・粗忽長屋・狸賽    
2008/12 志ん生:鮑のし、文楽:厩火事、正蔵:火事息子    
2009/10 志ん朝:三枚起請 (ただし「俳句入門」号)   
このうち、太字の高座が未市販でした。    
   
図書館は保管期限を区切って2年から3年で雑誌をどんどん処分します。書庫にも限りがあるのでやむをえません。私は古いものは県立熊谷図書館で閲覧しました。ここはCDも試聴器がおいてあるのです。都立図書館にも創刊号から保存されているので、都道府県レベルなら他にもあるでしょう。   
   
今回の圓生「ちきり伊勢屋」は過去にアポロンからテープで発売されていたものだそうです。それは借りて聞いたことがありますが、きっとノーカット版でしょう。音質は確実に上回るでしょうね。さらにこれは、10月に発売の圓生CDブックの先駆けだそうです。そちらとは全く同じになると思います。   
   
で、とりあえず借りて聞いてみたい。東京都・埼玉県の地元の図書館で現物を視認すると”CD無し”の表示が!   
あわてて近隣を検索して、実際に足を運んで確認しました。そちらには付属するようでしたので、係の人に促されてその場で予約だけ入れました。解禁後でないと予約を受け付けないところもあるので、先んじたかとちょっぴり安心しました。   
でも予約が済んで、12番目であると知らされました。行動が遅かった。

一人が2週間借りられ、フルに借りないにしても、順番がまわってきてすぐに取りに行けないかもしれない。その取り置き期間も考えて、6か月くらい?と見積もりました。   
しかし帰宅してネットで予約を確認して胸をなでおろしました。一つの自治体で10冊近く購入してました。だから実質2番目とみなしていいでしょう。あまり待たずに済みそうです。

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2015年5月26日 (火)

廃棄されたユピテルカセット

もともとこのブログは、どの図書館でどの落語音源を借りることができるか、を忘備録代わりに記録することが主旨でして、いつの間にか方向を見失っているのが現状です。   
すべての情報を記録し終わったわけではないのですが、放置状態になっているのです。   
ところが、「一目上り」を録音できたことから、ユピテルの落語音源について再調査をしたところ、愕然としました。   
   
いま、ユピテルという会社は音楽事業から手を引いているようですが、落語のテープも出していて、その名は「志ん生大全集」などの音源リストに顔を覗かせます。中にはユピテルでしか発売されていない音源があり、図書館になんども検索をかけてみたものです。   
   
ところが、図書館で古い音源にはビクターやコロムビアなど大メーカーも含め、会社名が記載されていないことが多く、しかもシリーズタイトルだけで中に含む演目もないこともままあり、どうしても現地での確認が必要でした。   
書籍の短編集で、出版社名や収録タイトルがない状態だと思うと、図書館での落語音源の扱いがうかがい知れます。   
また、落語音源のシリーズ名が、「○○落語集」「○○落語特選」「○○名演集」と似通ったものばかりで、手掛かりとして頼りないという面もあります。   
   
今でも調査は未完了なのですが、現認しているうちに、ユピテルの音源を発見したのが数年前。   
文京区に圓生の「落語傑作選」レコードが1枚。   
墨田区に同じものがテープとして1本、文楽のテープ7本、志ん生2本、金馬7本、志ん朝1本。正蔵1本。小さん1本。金馬は別シリーズ「落語特選名人集」が4本   
そして神奈川県立に「落語傑作選」文楽2本。正蔵1本   
やはり会社を超えたダブりがあって、不要な音源が多い。
Shinsho     
   
墨田区の文楽テープは「傑作選1」を借りたところが、別会社のテープが確保されました。確認すると処分されていて嘆いていたら、これも今は閉鎖されているTBSの落語配信販売サイトで、収録の「船徳」を発見するという(自分的には)ドラマチックな展開がありました。
志ん生のは惜しかった。幸い「唐茄子屋」が残っていましたが、「一目上り」のテープがおそらく廃棄された後で、これも大いに落胆していたところに今回の放送でした。   
志ん朝としてはめずらしく、他社との音源ダブりもありましたが、「寝床」のほうはその当時は珍しい、共産党落ちのものを聞くことができました。   
金馬はほとんどがダブりで、「狂歌家主」1演目が唯一音源。   
正蔵は珍しい「ちきり伊勢屋」   
神奈川県立の文楽は、墨田区で欠番のものが1本あって助かりました。ただ、小さんの音源も保有していた形跡があり、発見できなかったのは残念でした。   
   
今回の件があって確認したところ、墨田区は圓生、志ん生、志ん朝、小さん、そして文楽の1本、正蔵のもの(八広図書館蔵書のテープ)がリストから消えていました。   
   
図書館は書籍の入れ替えが避けられません。テープには劣化もあります。でも係りが音源を聞いてチェックするのはあまり考えられず、機械的に処分したのかなと想像します。   
今回は放送で補完されましたが、図書館に現存しないものはどんな音源が消えたのかもわかりません。せめて20年前に気づいていれば…   

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2014年1月20日 (月)

昭和名人芸大全 初日(NHKソフトウエア)

 正月にテレビ東京で放送された、小さんの「百面相」ですが、同時に放送された早野凡平や東京コミックショウ、それに助六の「くせ百態」は、同局の映像を収めた「浅草印・お笑い演芸大集合」には入っていますが、その中に「百面相」はありませんでした。

 気になったので、WEB検索してみると、他の映像資料が見つかりました。「珍芸・奇芸・ビックリ芸」と副題のついた「昭和名人芸大全」(全6巻)の中に入っています。
 現在はDVDで出ているようですが、中野区・東久留米市・町田市、川口市・さいたま市・川越市・富士見市・鶴ヶ島市、千葉市・市原市・白井市にはビデオがあるので、借りてみました。

 まあ、NHKの映像なので、「落語傑作選」DVDの特典映像と同じものだろうな、と予想してましたが、確かめると残念ながらその通りでした。
 流通している「百面相」はこれだけのようです。(Webにはフジ系の「百面相」録画映像を上げている人もいる)
Kosan100men 百面相からたぬき

 東京コミックショー、悠玄亭玉介、玉川スミからはじまり、各巻10程度の「芸」が収められています。落語家では小さんのほかに、雷門助六「二人羽織」、露の五郎「にわか」、桂歌丸「化粧術」が見られます。特に歌丸のは、話には聞いていますが、かすかに覚えがある程度だったので、その収録巻(「五日目」)もついでに借りて見直しました。わ、若い! 35年前だものねぇ
Utamarukesyo

 やはり、寄席はこういう、いろいろな芸があいまぜになって、落語もひきたちます。こういう芸も今はテレビで放送されることもなくなりました。

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2014年1月10日 (金)

年末年始の放送2

 録っておいて、もう見ないと決めて消しちゃう番組もありますね。

 BSの「謎解き!江戸のススメ」でも、年末のすす払いや掛取、正月料理なんかを紹介してました。1700年代の「タイムスクープハンター」とちがって、幕末のおせちでしょう。かなり豊かになってました。
Tvosechi2

 民放の寄席中継「新春!お笑い名人寄席」をやっと見ました。

 事前番組ではまるまる、本編では合間に、過去の映像が流されました。その中に、小さんの百面相が1分少々はいってました。余芸なのでしょうし切れ切れで、わざわざ保存しとくほどのこともないと思いますが。それにちゃんとした(?)「百面相」はNHKのDVDに収められてます。
 でもコレクションって、対象の人の中の出来の悪いものでも集めたくなっちゃうんですね。他の人の出来の良い高座の録画があっても悩まずに消してしまっているのに。

Tvkosan0  Tvkosan1

 いま消しちゃってる人が、このあとお気に入りになったらどうするんだろう>自分

 小さんは活躍の時期から考えて、民放にも大量の映像が残されているんでしょうね。

 暮れのL4Youで、「満員御礼!人気落語を初体験」と題して落語入門みたいな特集をしていました。寄席の楽屋にはいったり、しぐさの工夫を見せたり、内容はとりたててメモすることもないですが、こういう入門番組がくまれることはジャンルの隆盛には欠かせないでしょう。
 ナビゲーターが三平で、寄席出口インタビューでも「三平はよくなった」といっているお客さんがいました。だから、先の寄席中継で興味を持って高座を見たのですが、漫談で降りてしまったので判断できませんでした。

 そういえば「謎解き!江戸のススメ」も次回は落語特集です。

 キャッチが「今も愛される庶民の娯楽、その起源とは?現代に続く数々の名作を生んだ三遊亭圓朝の裏には師匠との軋轢があった!一日中いても飽きない寄席を賑わせた色物の歴史に迫ります!」なので、内容は想像ができますが、どんな”絵”を見せてくれるか。

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2013年4月14日 (日)

小さん 古典落語集大成(AMON)

 ちゃんとメモを確認して記事を書いていたつもりでしたが、落語LPを一件見落としていました。今度こそ、図書館LPは最終です。

 文京区小石川図書館のレコード室に、小さんの未CDレコードがありました。「古典落語集大成 柳家小さん大全集 第一期」第1巻・第2巻です。新宿区中央図書館には第5巻・第9巻があります。

 このタイトルから見ると、小さんにも第二期、さらに小さん以外の噺家もありそうですが、AMONレーベルでは小さんのものしか見つかりません。落語はろーのリストを見ると大量にあったようです。一巻レコード2枚組、全13巻の構成らしい。AMONはビクター関連のレーベルのようですが、今となっては情報を得ることができません。
 ビクター自身は小さんをほとんどといっていいほどCDにしていません。小学館の小さん全集が結構AMONの音を拾ってくれて入るのですが、大半はその後どこからも発売されていないようです。
 去年も小さんは新音源のCDが出ているのですから、こういうのを出してくれてもいいのになぁ。

 残ったこの4枚のレコードの中では、未CD高座は2つだけ、第1巻の「竹の水仙」・第5巻の「試し酒」です。両図書館ともかつては多くのレコードを所蔵していたはずなので、失われたものが惜しまれます。
 「竹の水仙」は他に1つしか音源が出ていない、小さんには珍しい高座です。こういう落とし噺以外の噺をやること自体もあまりなかったのではないでしょうか。落語研究会の録音だそうなので、この5月に発売されるDVDに入るかも…?

 レコード再生環境のある人はどんどん減っていると思うのですが、不要になった落語LPはどうなっていくのでしょうか。このLPを中古ショップで50円で買ったというブログも見かけました。オークションにでて、次の行き先があればいいのですが、処分されたら大きな損失です。

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2013年2月15日 (金)

文楽・小さん 落語名人全集(ソニー)

 プレーヤーが使えるようになったのを記念して、図書館の落語LPについてまとめてしまいましょう。いまやLPを置いてある図書館も限られているし、多くはCD化されていて、数回でまとめ終わるでしょう。すでに、志ん朝・柳橋のレコードを1枚ずつ、それに筑摩書房のソノシート付き「古典落語」全集についての記事は済んでいます。

 今回はCD化から漏れたレコード音源のうち、CBSソニーの「落語名人全集」から文楽と小さんの2枚です。
 もちろん国会図書館にも7巻そろっているのですが、内容が演者をふくめて記載がありません。
 落語の商品はタイトルがどうしても似通ってしまいます。”古典”や”名作”・”名人”・”江戸”などの限られた言葉に組み合わせになります。このタイトルで多くの図書館にあるのはジェイ・ミュージックの廉価版CDです。

 八王子市立中央図書館に3種4巻あって、第5巻が文楽、第6巻が三木助、第7巻が小さんであることがわかります。1巻にレコードが3枚。このうち文楽・小さんが未CDなので、ぜひ聞いておかなければなりません。
 ところが、八王子市のレコードは市民にも貸し出ししません。館内の聴取のみです。係員が内部で再生して、椅子のジャックにヘッドフォンを指して聞き取ります。ここでは文楽をきかせていただきました。「愛宕山・素人鰻・船徳・富久・締め込み・尿瓶」と3枚組だけあって充実していました。

 小さんの巻だけ、新宿区立中央図書館にありましたので、これは借りて聞きました。「うどん屋・お化け長屋・三人無筆・湯屋番・子別れ(中)・粗忽長屋」ですが、音質が悪かった。のちにCD化されなかったのはそのせいかなと思いました。
 子別れが(中)だけ独立して収録されるのは珍しいですね。弟子のさん喬はその流れを引き継いだのでしょうか、「浮名のお勝」と題をつけてます。
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 プレス代を投入してCDとして商品化するのが難しいのなら、こういう音源もソニーはダウンロード販売をしてほしいものです。

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2013年1月11日 (金)

五代目柳家小さん 落語傑作選(NHK)

 映像資料を残す機会に恵まれた小さんはDVDの個人全集をいくつか残しています。図書館で借りることができるのは、やはりNHKのセットだけです。日活の記録した製品にネットレンタルできるものもありますが、スタジオ客なし収録です。教科書としてはいいでしょうが、ライブにはかないません。

 全十巻、20席。落語研究会の高座よりは短めだと思いますが、いくつか特典映像が入っていて得意とした「百面相」も見られます。

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 全巻揃いは、港区、鴻巣市、千葉市・成田市・市川市・白井市です。

一部欠落なら、荒川区・葛飾区・台東区・武蔵野市、さいたま市・上尾市・蕨市にもあります。

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2012年11月 4日 (日)

落語研究会DVD

 野球に決着がついて、日曜は無事にTBSラジオ寄席が放送されました。金馬の冒頭を聞く限りでは市販音源でした。一応PCの回復を待って、チェックはするつもりです。
 金馬は寄席から締め出されても、ラジオで絶大な人気を誇ったそうです。今聞いても歯切れの良い、耳に心地よいリズムで伝わります。姿が見えないことからタブーとされていた声色の使い分けも取り入れたともいわれ、アンツルさんなどの批評家からは下に見られたとも。

 確かに落語は動作も大きくなく、今のテレビから締め出される状態もやむ得ない面もありますが、たまにはきれいな映像で見たい時もあります。
 すでにビデオは劣化が激しいことがわかっていますから、同じ映像であっても、ここは竹書房・小学館からでているTBS落語研究会DVDで見たいところです。なによりビデオ時代より大量の高座が収められているのがすばらしい。
 さすがに国会図書館にはすべて納本されています。圓生・志ん朝・正蔵・小三治・馬生と今年出たばかりの小さん、ききませんが圓楽・文枝・吉朝すべてです。しかし国会図書館に出かけてこれをすべて見るのは容易ではありません。
 しかし自治体図書館に目をやると、今のところ唯一渋谷区が志ん朝のセットを保有しています。しめたと一瞬思ったのですが、禁帯出のしるしが。貸し出しはなしで、館内の閲覧だけに限られます。やはり見るために通うには無理がありますね、落胆しました。

 図書館でも映画などのビデオは貸し出しをするようになっているのですが、渋谷区は禁止にしているようです。

 ビデオを持っている図書館が、劣化を認識してDVDに切り替えてくれるといいのですが。でもほんとに貸し出したらどれくらいの待ち人数になるのか、恐ろしいです。

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